授業の概要 | 今日会計学は変貌しつつある。そこには大きく2つの原因がある。1つはグローバルに変化をつづける国際財務報告基準ならびにFASB基準書(アメリカ)の日本の会計基準に
対する影響であり、このことは会計基準の世界的なコンバージェンス(収斂)という形で進んでいる。もう1つはアカウンティングに近い分野であるファイナンスの強い影響(攻
撃?)であり、このことは発生主義をベースとした利益計算よりもキャッシュフローを重視するという思想となって現れている。本講義ではこうした状況を背景に、まず利益計算
とキャッシュフロー計算の違いを徹底的に理解することに重点をおく。その後財務分析、企業価値評価(DCF法)と内容を展開していく予定である。学部とは違うのでテキスト
は十分に読み込んであることを前提に演習問題を中心に講義を進めていく。なお、アカウンティングの基礎力に自信のない人は、テキストと併せて参考文献1を読むことをお奨め
する。 |