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幼児造形研究

科目
幼児造形研究
区分
教育学専攻
授業コード
4410021
開講期
曜日・時限
秋 火 78
単位数
2単位
担当者名
中村慎一
授業の概要
アートやデザインは自己と他己、異なった価値観をもった集団、異なる領域などをつなぐ媒体として、社会における新たな役割を担おうとしている。この変化に伴い、造形による教育も新たな役割や手法が求められている。また、デジタル技術の発展に伴う生活環境の変化は、デジタルを操作する人間の基盤的能力としてのアナログ感覚の重要性をますます高めている。本講では、幼児の生活環境の変化を踏まえ、造形による教育の視座からアナログ感覚の基盤を形成する幼児の造形表現活動と、義務教育および後の教育の基礎を培う造形表現教育について考察する。さらに、考察を踏まえた造形教育教材の開発、造形教材の運用や指導などについて研究する。講義やディスカッションと併せて造形教材を実際に制作することを含む。
到達目標
アートとデザインの今日的役割と幼児をとりまく現代の生活環境を造形表現教育の観点から理解し、義務教育およびその後の教育の基礎となるアナログ感性の基盤を育成する造形活動の意義について説明することが出来る。また、幼児の造形教材の開発や造形による教育の計画を立案できるようにする。
授業計画
テーマ
内容
第1回目
幼児教育における造形表現活動の意義 幼児の発達過程における造形表現からみた幼児理解と造形表現活動の役割について
第2回目
幼稚園教育活動における造形表現の役割 『幼稚園教育要領』が示す5領域における造形表現のクロスカリキュラムについて
第3回目
幼児の主体的活動を促す造形教材の扱い 五感の調和的発達を促す造形教材の取り扱いや指導について
第4回目
アートやデザインの今日的役割 個人と社会、自己と他己、異なる領域などをつなぐ「媒体」としてのアートやデザインについて
第5回目
幼児の生活環境と造形教育 デジタルメディア社会が幼児の発達にあたえる影響と造形表現教育の役割について
第6回目
感性を育む幼児の造形体験 現代社会におけるアナログ感覚の重要性と複製時代の特質について
第7回目
中間まとめ 第1回~第3回および第4回~第6回のプレゼンテーション
第8回目
日本の伝統美術を幼児教育に活かす1日本美術のイマジネーションとコミュニケーションについて
第9回目
日本の伝統美術を幼児教育に活かす2日本美術の空間環境造形性の観点から考える創造力の育成について
第10回目
アートやデザインの情報を幼児教育に活かす幼児期の美術鑑賞教育とデジタルメディアの指導について
第11回目
造形教材の要素と構造についてアナログ感覚の基盤を育成する造形教材について
第12回目
造形表現活動の設計幼児の主体的造形表現活動を促す教育環境について
第13回目
造形教材の運用と指導の留意点幼児の主体的造形表現活動に用いる教材の条件と指導について
第14回目
幼児の造形教育教材の開発造形素材を活用と幼児の調和的発達について
第15回目
最終まとめ総合まとめとプレゼンテーション

使用テキスト
『幼稚園教育要領』文部科学省
『日本美術の歴史』辻惟雄 東京大学出版会
その他プリントを配布する。
参考文献
『小学校学習指導要領』文部科学省
『美のジャポニスム』三井秀樹 文春新書
『絵画の教科書』谷川渥 他 日本文教出版
成績評価方法
レポート(作品を含む)、発表、授業参加度を総合して評価する。

更新日:
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