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特別支援教育研究

科目
特別支援教育研究
区分
教育学専攻
授業コード
4400007
開講期
曜日・時限
春 水/78
単位数
2単位
担当者名
阿久澤 栄
授業の概要
現在の学校教育の大きな課題の一つである特別支援教育について、その対象となる高機能広汎性発達障害児やLD児、ADHD児等を含めた指導の難しい児童生徒の理解ならびに指導の方法、さらにはそうした児童生徒の在籍する学級、学校の運営について、主として自閉症の障害特性などから考え研究していきたい。
到達目標
1.こうした子どもたちの在籍する学級の実態について把握する。                  2.こうした子どもたちの障害特性ならびにその接し方等を理解する。                3.こうした子どもたちの通常の学級内における指導の方法やあり方を考察する。           4.こうした子どもたちの在籍する学級、学校の運営について考察する。
授業計画
テーマ
内容
第1回目
特別支援教育概観 特別支援教育の歴史や対象児、ならびにその実態等を概観し、本研究の内容や取組み等を理解する。
第2回目
自閉症を考える① こうした子どもたちを理解する基礎となる「広汎性発達障害」特に「自閉症」の概要を知る。
第3回目
自閉症を考える② 「自閉症」の主たる3障害のうち社会性の障害について考える。
第4回目
自閉症を考える③ 「自閉症」の主たる3障害のうちコミュニケーションの障害について考える。
第5回目
自閉症を考える④ 「自閉症」の主たる3障害のうち想像性の障害・こだわりについて考える。
第6回目
自閉症を考える⑤ 「自閉症」のもつ感覚の障害(視覚・聴覚を中心に)について考える。
第7回目
自閉症を考える⑥ 「自閉症」のもつ感覚の障害(触覚・近位感覚を中心に)について考える。
第8回目
自閉症を考える⑦「自閉症」の障害特性をまとめ、特に通常の学級に在籍する高機能自閉症児やアスペルガー障害児への接し方の基本を考える。
第9回目
学習障害(LD)を考える①学習障害を考えるにあたって基本となる認知障害や短期記憶などについて考える。
第10回目
学習障害(LD)を考える②言語性学習障害のうち「読みの障害」「書きの障害」について考える。
第11回目
学習障害(LD)を考える③言語性学習障害のうち「算数の障害」について考える。
第12回目
注意欠陥多動性障害(ADHD)について考える①注意欠陥多動性障害児の行動特徴を抑えるとともに、破壊的行動連鎖(DBDマーチ)について考える。
第13回目
注意欠陥多動性障害(ADHD)について考える②注意欠陥多動性障害と医療との関係を考え、近年進む薬物療法について考える。
第14回目
被虐待児のもつ障害様行動を考える被虐待児が示す発達障害児と同様な行動について考える。
第15回目
まとめこうした子どもたちの共通的な障害特性と指導の配慮について総括的に考えるとともに、特別支援教育のこれからの課題を考察する。

使用テキスト
阿久澤栄「(仮題)特別支援教育は特別なの?」(玉川大学出版部)
参考文献
「DSM-Ⅳ-TR~精神疾患の分類と診断の手引き~」(高橋三郎他訳)医学書院 杉山登志郎「発達障害の子どもたち」(講談社現代新書) 他は随時紹介する。
学校における軽度の発達障害児の実態を知ることも大切なことであり、授業の合間に、受講者の日程を調整した上で、軽度発達障害児の在籍する学校を訪問することもあります。
成績評価方法
授業への参加度、授業における発表、レポートを総合的に評価する。

更新日:01/19/2009
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