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哲学特殊研究

科目
哲学特殊研究
区分
哲学専攻
授業コード
4010003
開講期
曜日・時限
春 水/56
単位数
2単位
担当者名
若松 良樹
授業の概要
哲学は貧困や飢饉を前にして、何ができるのだろうか。貧困や飢饉も、実は我々の社会の選択の結果であるとするならば、どのように選択すべきかを検討することを課題の一つとする哲学にとって、無縁なものではありえない。本研究は、教科書を講読することによって、現実問題に対処する上での哲学の可能性について検討することを目的とする。
到達目標
貧困や飢饉といった現実問題を扱うためには、それらの概念をどのように捉えるべきかといった概念的な問題に対する繊細な感性、データをどのように読むべきかといった実証的な研究に対する深い読み、経済学、政治哲学など関連領域を縦横無尽に飛び回るタフさが求められる。本研究の目的はこれらの諸能力を涵養し、参加者に哲学者として社会問題を語る素養を身につけさせることである。
授業計画
テーマ
内容
第1回目
ガイダンス「センの全体像」 顔合わせ、センの全体像についての紹介、本研究のねらいについての説明、分担部分の決定
第2回目
自由としての開発 序章
第3回目
自由についての見解 第1章
第4回目
開発の目的と手段 第2章
第5回目
自由と正義の基礎 第3章
第6回目
潜在能力の欠如としての貧困 第4章
第7回目
市場、国家、社会的機会 第5章
第8回目
民主主義の重要性第6章
第9回目
飢饉、その他の危機第7章
第10回目
女性の能動的な力と社会変化第8章
第11回目
人口、食料、自由第9章
第12回目
文化と人権第10章
第13回目
社会的選択と個人の行動第11章
第14回目
社会的目標としての個人の自由第12章
第15回目
総括本書の全体に関わるテーマをめぐって討論をする

使用テキスト
アマルティア・セン著『自由と経済開発』(日本経済新聞社)
参考文献
授業中、適宜指示する。
成績評価方法
出席点+報告点+議論参加点+レポート点

更新日:01/15/2009
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