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翻訳論研究

科目
翻訳論研究
区分
英文学専攻
授業コード
4020002
開講期
曜日・時限
春 火/78
単位数
2単位
担当者名
作間 由美子
授業の概要
翻訳というのは、原典を受け止めて解釈し別の言語で表現し直す行為だが、それは単語一つ一つの訳語がわかっていればできるというものではない。言語の成り立ちや文法の違いだけではなく、文化的な差異にも目を向けなくては、翻訳はできない。また文学作品の翻訳の場合、作品の持つ味わいを十全に伝えるためには、日本語の語彙や表現についての知識を豊富に持っている必要もある。この授業では、児童文学作品を取り上げて実際に英語から日本語への翻訳を試みながら、翻訳の持ついろいろな側面について考察する。
到達目標
翻訳がもつ意味を考え、異文化を伝える可能性について理解を深める。「英文和訳」と「翻訳」の違いを理解する。
授業計画
テーマ
内容
第1回目
Introduction 授業の進め方やテキストについての説明。また2回目以降はどの授業でも実際の翻訳を少しずつ具体的に進めながら、要点を考えていく。
第2回目
翻訳の手順 翻訳にとりかかる際の手順や、辞書や資料の使い方について。
第3回目
文学としての諸要素と作品の客観的な理解(1) 異文化の土壌から生まれた作品を翻訳するために、文学としての諸要素を押さえながら、どう客観的に把握すればいいかを考察する。
第4回目
文学としての諸要素と作品の客観的な理解(2) 同上
第5回目
日本語の特徴と英語の特徴(1) 実際に翻訳してみて気づいた言語の特性について話し合う。
第6回目
日本語の特徴と英語の特徴(2) 同上
第7回目
英文和訳と翻訳の違い(1) 文学作品の翻訳について、いくつかの主要なポイントを考察する。
第8回目
英文和訳と翻訳の違い(2)同上
第9回目
誤訳と意訳(1)いくつかの誤訳を例に挙げて、誤訳が起こる理由について考え、意訳と誤訳の違いについても考察する。
第10回目
誤訳と意訳(2)同上
第11回目
翻訳の歴史(1)江戸時代以降の翻訳の例を見ながら、翻訳文章の変遷について考察する。
第12回目
翻訳の歴史(2)同上
第13回目
翻訳の意義と目的(1)翻訳がもつ意義と目的について考察する。
第14回目
翻訳の意義と目的(2)同上
第15回目
まとめ

使用テキスト
プリントやブラックボードで配布。
参考文献
斎藤兆史著『翻訳の作法』(東京大学出版会)、柳瀬尚紀著『翻訳はいかにすべきか』(岩波新書)、鳥飼玖美子著『歴史をかえた誤訳』(新潮文庫)、岩波書店編集部編『翻訳家の仕事』(岩波新書)、平子義雄著『翻訳の原理――異文化をどう訳すか』(大修館書店)
成績評価方法
授業への参加度+レポート

更新日:01/19/2009
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