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分子細胞生物学

科目
分子細胞生物学
区分
生命化学科科目群
授業コード
5225100
開設セメスター
6S
曜日・時限
秋 火/12秋 木/12
単位数
4単位
担当者名
東岸 和明、薬袋 裕二
授業の概要
 現代の細胞生物学(分子細胞生物学)は、細胞の機能を分子の機能という視点で総合的(統合的)に理解する必要があり、そのためにはどうしても有機化学、生物化学、分子遺伝学の知識が必要である。細胞が多種多様な分子から成り立つことを前提に、生体分子の説明を簡潔に加えながら、細胞の構造と機能、細胞による情報の伝達、細胞による情報の受容、情報の伝達と処理、細胞の分裂や分化等についてわかりやすく講義する。授業を円滑に進め、受講生の皆さんが十分に理解できるためにも、教科書の指定された範囲を予習してきてください。実際の授業は、火曜日の講義を分子細胞生物学A(渡邊担当)、木曜日の講義を分子細胞生物学B(東岸担当)として実施する。
到達目標
 細胞が様々な生体分子から成り立ち、その生体分子のダイナミックな働きの結果としてさまざまな細胞機能が発現されることを、図表やイラストなどの根拠をもとに理解し、説明できるようになること。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
生命の単位としての細胞 細胞の起源
真核細胞と原核細胞
オルガネラの起源
多細胞生物へ
教科書第1章P1-14を予習のこと
第2回目
生体膜と膜タンパク質 生体膜の構造と機能教科書第3章の該当箇所P47-54を予習のこと
第3回目
膜タンパク質の種類と構造
膜への局在性と機能
教科書第3章の該当箇所P47-54を予習のこと
第4回目
細胞内の物質輸送 受動輸送と能動輸送教科書第4章の該当箇所P55-59を予習のこと
第5回目
ATP依存性ポンプ教科書第4章の該当箇所P60-66を予習のこと
第6回目
イオンチャネル教科書第4章の該当箇所P67-70を予習のこと
第7回目
細胞シグナル伝達 細胞刺激とその受容
シグナル伝達の方法
教科書第6章の該当箇所P112-119を予習のこと
第8回目
受容体と効果器教科書第6章の該当箇所P112-119を予習のこと
第9回目
タンパク質のリン酸化と脱リン酸化教科書第6章の該当箇所P119-137を予習のこと
第10回目
細胞増殖因子教科書第6章の該当箇所P119-137を予習のこと
第11回目
ホルモン作用教科書第6章の該当箇所P119-137を予習のこと
第12回目
神経伝達静止電位と活動電位配布されるプリントを用いて予習のこと
第13回目
ニューロンとシナプス配布されるプリントを用いて予習のこと
第14回目
中枢神経系と抹消神経系配布されるプリントを用いて予習のこと
第15回目
期末試験

第16回目

細胞骨格細胞骨格とは何か
細胞運動の例
教科書P139~144を予習のこと
第17回目
有糸分裂の例教科書P148~152、教科書172~176を予習のこと
第18回目
細胞外マトリクスとは何か
細胞接着の例
教科書P181~190を予習のこと
第19回目
分泌と取り込み細胞膜と裏打ち構造
細胞は何故形を変えるか
教科書P37~54を予習のこと
第20回目
細胞内輸送(小胞体)教科書P85~91を予習のこと
第21回目
細胞内輸送(ゴルジ体)教科書P92~99を予習のこと
第22回目
エンドサイトーシス教科書P100~111を予習のこと
第23回目
細胞周期細胞分裂とは何か教科書P156~161を予習のこと
第24回目
細胞の周期教科書P161~167を予習のこと
第25回目
細胞周期とガン教科書P168~172を予習のこと
第26回目
免疫アポトーシスとは何か教科書P178~180を予習のこと
第27回目
細胞の分化、サイトカイン配布されるプリントを用いて予習のこと
第28回目
細胞性免疫テキストの該当箇所について予習をしておくこと
第29回目
体液性免疫配布されるプリントを用いて予習のこと
第30回目
期末試験

教科書
多賀谷光男(著)「分子細胞生物学」(朝倉書店)必要に応じてプリントを配布
参考文献
イラスト「生化学・分子生物学」(羊土社)「分子生物学イラストレイテッド」(羊土社)
成績評価方法
担当教員2名がそれぞれ期末試験を行い、その平均点で評価する。
そのほか受講者への指示/メッセージ
・「化学」「有機化学」「生物化学」「微生物学」等これまでに学んだ基礎科目の内容と結びつけて、細胞機能のダイナミズムを理解するよう心がけること。・細胞のダイナミズムとは、ただ単に「細胞がダイナミックに活動している」ということではなく、細胞の機能は「細胞を構成する物質の機能を反映している」という意味でもあります。したがって、それぞれの事柄(授業項目)を単に暗記するのではなく、授業内容全体のストーリーや背景を理解するように努めることが重要です。

更新日:01/15/2007
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