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化学II(2009年度入学生対象)

科目
化学II(2009年度入学生対象)
区分
生命化学科科目群
授業コード
1220041
開設セメスター
1S
曜日・時限
春 集中
単位数
2単位
担当者名
小川 人士、八並 一寿、冨田 信一
授業の概要
本講は化学1を基本に、現代化学の常識を得るだけでなく、広く化学教養を身につける習慣を得る事が必要である。生命化学科全般における科目の礎であり、高い理解度と知識の集積を要求するため、自己による予習・復習は当然であり、講義は主要な重要部分および理解に難を要するであろう部分の補助的な役割を担うのみである。従って、配布された教科書を中心に自学を進め、虫食い的な学力を充当し、大学化学の素養を整えて頂きたい。すなわち、講義は教科書理解は各自の責任において行われている事を前提とし先端のトピックス等を交えながら、各論として構築される。化学Ⅰと同様に大学の講義は高校の授業とは異なり、黒板に書いたことや話したことをテストのために理解・暗記する事が目的ではない。講義では勉学の入り口や道筋が示され、その先の歩みは学生諸氏の興味と心構えにより成し遂げられる。文系における授業と理科系における講義(授業)とは根本を異にし、基本は教科書の自学、講義はその発展を促すためのエッセンスの提供であり、シラバスはある程度その範囲の内容の何かを講義するであろうと言う事を示しているに過ぎない。化学は暗記物ではなく知の体系化である事を指摘しておく。また、講義の性格上、シラバスに沿わない場合が多々ある事をあらかじめ伝達する。
到達目標
化学に限らず理科系の科目は実験実証により確からしいことを確かであると認められた事を蓄積し、その組み合わせや発展もまた実験実証する事により発展してきている。文化系科目での、講義で提起された事を学習し暗記すると言う努力をするのでは結果は得られない。受講生は教科書を良く読みこなし、熱力学・電気・工業・核・生体・光という、物理学や生物学との密接な関係を理解すると共に、関連する素養を高め、進歩に追いつき先端を担う事が可能であろう程度までの理解とその周辺知識を豊富にし、受講者が自学により得た上に講義で示したことや現在のトピックスを合わせて理解しなければならない。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
化学熱力学 熱力学の第1法則 等教科書内の例題・問題・演習問題を予習しておく事。
第2回目
化学熱力学 熱力学の第2法則 等同上
第3回目
相転移と平衡 分子運動速度の分布 等同上
第4回目
溶液-2成分系 溶液の分子論 等同上
第5回目
化学平衡 平衡式 等同上
第6回目
化学平衡の熱力学 平衡定数と標準エネルギー変化 等同上
第7回目
電気化学 電気化学電池 等同上
第8回目
化学反応速度論反応機構 等同上
第9回目
遷移元素遷移元素の一般的特徴 等同上
第10回目
工業的プロセス金属・アンモニア 等同上
第11回目
核反応ととの応用放射能 等同上
第12回目
生体分子と生体反応生体エネルギー論 等同上
第13回目
光化学単純な分子の光化学 等同上
第14回目
現代化学のトピックス現代の化学のトピックス 等新聞・雑誌等を日常から良く読んでおこう
第15回目
まとめ:試験各担当者の考えにより、1時間講義後50分間の試験あるいは100分間の試験知識を体系化しておく事

教科書
ベッカー 一般化学 (下) 東京化学同人
参考文献
多くの書籍が出ているので、最低でも5冊程度は各自利用して教科書の補間をする事。
成績評価方法
基本的に最終回の試験による評価を優先するが、出席状況、受講態度、小テスト、レポート等の課題にたいする取り組みについて勘案し加減する。講義で話した事以外も出題されるのは当然の事であり、試験の範囲は教科書および講義内容や新聞等からの時の話題をも合わせて出題される。教科書だけでなく、化学全般に視野を拡げた理解を要求する。
そのほか受講者への指示/メッセージ
新聞や雑誌・インターネットのウェブサイト等も良く見て化学の知識を豊富にして頂きたい。教科書の内容を熟知し覚えるのは最低限の理系化学にて勉学を行う者の務めであり、高等学校までの教科書を学び習う=暗記すると言う学習の先の、勉めて学ぶ=勉学に発展到達しなければならない。教科書の内容理解の手助けは最小限に、現代のトピックスと化学との役割・関わりについても発展した講義が行われる。化学は暗記物ではなく論理である事を理解せねばならない。

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