検索 検索トップページ トップページ担当別50音一覧 担当別50音一覧

生態学概論(2008年度以前入学生対象)

科目
生態学概論(2008年度以前入学生対象)
区分
生物環境システム学科科目群
授業コード
1215160
開設セメスター
3S
曜日・時限
春 水/56春 金/56
単位数
4単位
担当者名
南 佳典、吉川 朋子
授業の概要
生態学が扱う問題は,生物の分布と密度,それを決める物理・化学的,生物学的要因とその相互作用である.対象は誰でも目にすることができ,考えたことがある事柄である.非常に多くの種や個体,これらが多様で絶え間なく変化する環境の中で生活し,相互に作用し合っている.そんな特異性と複雑性の中にあって,何らかの規則性を見いだし,何かを予測するのが生態学の目的である.
到達目標
至近的要因である自然環境下で様々な生活を営んでいる生物と環境との相互作用,および究極的要因である進化に関わる地史学的要因について理解を深め,現在見られる様々な生態系を適切に考えることを目標とする.
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
生態学とは 生態学の研究事例陸域生態学の事例研究から,基礎的知識としてどのようなことが必要とされるかを考えること
第2回目
生態学の領域
第3回目
生物と環境 生物と環境の対応生物にとっての環境とはどのような位置づけとなるか調べておくこと
第4回目
環境条件と資源生き物が生活する際に必要となる環境を考えておくこと
第5回目
個体群 個体群の安定性と環境資源個体群とは何か調べておくこと
第6回目
個体数の変動とr-K選択r選択とK選択とは何かを調べておくこと
第7回目
生物群集 群集の本質生物群集が持つ特性を考えておくこと
第8回目
生態系の遷移時系列に沿った生態系の変化とはどういうことか調べておくこと
第9回目
生物群集と環境環境傾度と群集環境傾度とは何か?具体的に述べられるようにしておくこと
第10回目
種の豊富さのパターンある種がある場所に分布する理由について,考えておくこと
第11回目
保全生態学健全な生態系の持続健全な生態系とはどういうことか?考えておくこと
第12回目
生物多様性生物の多様性を維持することはどのようなことにつながるか?考えておくこと
第13回目
環境変動と生物集団人間活動と環境変動人間活動が引き起こしている環境破壊について,その是非を考えておくこと
第14回目
エコロジカル・フットプリント宇宙船地球号の乗組員の1人として,現在の環境問題について考えておくこと
第15回目
期末試験期末試験

第16回目

環境と植物環境と植物1
第17回目
環境と植物2
第18回目
環境と植物3
第19回目
海洋環境海洋環境と海洋生物海と陸の環境の違いを考えておくこと
第20回目
非生物学的環境温度・塩分・密度・圧力の分布海洋で温度・塩分・密度・圧力がどのような分布を示すか考えておく
第21回目
植物プランクトン光合成と一次生産植物プランクトンの主な分類グループを調べておく
第22回目
動物プランクトン動物プランクトンの分類と鉛直移動なぜ一部の動物プランクトンは鉛直移動をするのか考えておく
第23回目
物質循環食物連鎖と物質循環海洋の、一次生産者から最高次捕食者までの食物連鎖について調べておく
第24回目
遊泳生物遊泳生物と水産海洋学漁業管理にどのようなものがあるか調べておく
第25回目
底生生物底生生物の分類底生生物の主な分類グループを調べておく
第26回目
底生生物群集潮間帯・砂浜・干潟潮間帯・砂浜・干潟の環境特性と生物の適応について考えておく
第27回目
サンゴ礁・マングローブ林サンゴ礁・マングローブ林の環境特性と生物の適応について考えておく
第28回目
深海生態学・熱水噴出域深海・熱水噴出域の環境特性と生物の適応について考えておく
第29回目
海洋汚染海洋生物相への人間の影響海洋の環境問題にどのようなものがあるか考えておく
第30回目
期末試験期末試験

教科書
ベーシックマスターシリーズ 生態学.南 佳典・沖津 進(編).オーム社(\3,500)生物海洋学入門第2版 C.M.Lalli&T.R.Parsons 講談社サイエンティフィク(\3900)
参考文献
生態と環境.生物科学入門コース7.松本忠夫.岩波書店(¥2,800)
生態学 =生物のくらし=.藤井宏一.放送大学教育振興会(¥2,097)
現代生態学とその周辺.沼田 真.東海大学出版会(¥3,500)
植物の個体群生態学.河野 昭一 他.東海大学出版会(¥3,000)
新・生態学への招待(全6冊).共立出版株式会社(¥2,200)
環境変動と生物集団.河野 昭一・井村 治.海游舎(¥3,000)
成績評価方法
小テスト(30%),期末試験(60%),受講姿勢(10%)
そのほか受講者への指示/メッセージ
成績評価法にもあるとおり,授業に積極的に参加する姿勢が望まれる.具体的には,活発な発言や質問が重要である.また,定期的に小テストを行うので,常に準備を怠らないこと.

更新日:01/15/2007
検索トップページ担当別50音一覧