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植物遺伝育種学

科目
植物遺伝育種学
区分
生物資源学科科目群
授業コード
5205120
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 金/12
単位数
2単位
担当者名
山口 聰
授業の概要
遺伝学の基礎的な内容を講義し,応用の科学として,代表的な花卉の実用的な育種の歴史について講義をする。その後、様々な園芸植物の育種上の特徴についての講義を進める。
到達目標
遺伝学の基礎的な知識をもとにして,様々な花卉の育種についての理論と実際の知識を身につけ,花卉育種技術者・研究者として自立できる。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
育種と遺伝 応用遺伝学としての育種と私達の生活との関連性を解説します八百屋、花屋、あるいはスーパーの店先に行った時、どれだけの品物が「品種」名で扱われているのか注意しておいて下さい。私達が日常的に利用している農作物には永い育種活動のエッセンスが詰まっています
第2回目
変異について 遺伝的な変異と環境による変異を実感してもらいます標準偏差、変異係数(変動係数)についての計算法を予習しておいて下さい
第3回目
形質の発現と環境 遺伝的な変異の発現にも環境の影響がある事を解説します第2回目の授業の結果について、自分なりの考察をまとめておいて下さい
第4回目
変異の創出 突然変異,新しい表現形の創出環境変異源としての放射線,化学物質等について調べてみて下さい・食品添加物等についても注意して
第5回目
変異の選別 変異を見分ける環境を制御して遺伝子の発現を制御する
第6回目
変異の固定 変異を維持する有用な変異を利用するための技術
第7回目
メンデルの法則ー1 遺伝の法則の見つかるまで形質の定義,数理的な解析について,考えてみよう
第8回目
メンデルの法則ー2遺伝子間の相互作用についてトランスポゾン,位置の効果,について調べてみる
第9回目
一、二年生植物の育種コスモス,ヒマワリ,マリーゴールド,ストックなどの育種種子取りの難しさ。採種産業について調べてみる
第10回目
多年生植物の育種キク,ユリ,アイリスなどの育種選抜個体の維持のための手法・組織培養について調べてみる
第11回目
花木の育種ツツジ,ツバキなどの育種世代の短縮,早期選抜の手法について調べる
第12回目
花器形質の育種八重咲きの遺伝ABCモデルについて調べておく
第13回目
花色形質の育種ー1黄色花の育種黄色いコスモスの育成について調べておこう
第14回目
花色形質の育種ー2青色花の育種青いバラが育成されるまで調べておく
第15回目
香り形質の育種、期末テスト香りツバキの育種花にとって,香りはどのような意味があるのか,自分なりに考えてみよう

教科書
特に指定しない
参考文献
Neil O.Anderson 2007 Flower Breeding and Genetics. Springer
成績評価方法
本試験の成績で評価する。
そのほか受講者への指示/メッセージ
実用品種が育成される背景には,高度の遺伝学的基礎知識が利用されており,育成されるまでには様々な育種手法が活用されている。そのような仕事に生き甲斐を感じて育種を進めている研究者がいることを想像できるようになってほしい。自分の作った新しい花が,日本中の花屋の店先に飾られて居る事の喜びは,大変に感動的です。

更新日:
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