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化学I(2009年度入学生対象)

科目
化学I(2009年度入学生対象)
区分
生命化学科科目群
授業コード
12200321220031
開設セメスター
1S
曜日・時限
春 月/12春 火/34春 木/34
単位数
2単位
担当者名
小川 人士、八並 一寿、冨田 信一
授業の概要
本講は生命化学科の基本科目であり、大学生にふさわしい最低レベルの化学教養を身につけるだけでは不十分であり、生命化学科全般における科目の礎となるべき高い理解度と基本的な学力を要求するため、自己による予習・復習は当然の基本とし、講義は主要な重要部分および理解に難を要するであろう部分の補助的役割を担うのみである。従って、配布された教科書を中心に自学を進め、小中高で得てきた虫食い的な学力を補充し、大学化学の教養を整えて頂きたい。すなわち、講義は教科書理解は各自の責任において行われている事を前提に先端のトピックス等を交えながら、各論として構築される。大学の講義は高校の授業とは異なり、黒板に書いたことや話したことをテストのために理解するだけが目的ではなく、講義では勉学の入り口や道筋が示され、その先の歩みは学生諸氏の興味と心構えにより成し遂げられる。文系における授業と理科系における講義(授業)とは根本を異にし、基本は教科書の自学、講義はその発展を促すためのエッセンスの提供であり、シラバスはある程度その範囲の内容の何かを講義するであろうと言う事を示しているに過ぎない。また、講義の性格上、シラバスに沿わない場合が多々ある事をあらかじめ伝達する。
到達目標
化学に限らず理科系の科目は実験実証により確からしいことを確かであると認められた事を蓄積し、その組み合わせや発展もまた実験実証する事により発展してきている。文化系科目での、講義で提起された事を学習し暗記すると言う努力をするのでは結果は得られない。受講生は教科書の序文・序論を良く読み、原子物理学が発展し元素の概念がエネルギーと等価であり、化学反応におけるエネルギーの受け渡しも等も解明され、科学は常に発展している事を理解し、その進歩に追いつき先端を担う事が可能であろう程度までの化学の基礎を、受講者が自学により得た上に講義で示したことを合わせて理解しなければならない。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
序論・物質の構造とモルの概念 なぜ化学は重要か? 等教科書内の例題・問題・演習問題を予習しておく事。
第2回目
物質の状態と溶体 固体・液体・気体 等同上
第3回目
化学反応:化学量論 化学方程式 等同上
第4回目
酸・塩基反応 酸・塩基 等同上
第5回目
酸化還元反応 酸化数 等同上
第6回目
原子の構造 古典力学と量子力学 等同上
第7回目
周期表  原子の諸性質との関係 等同上
第8回目
周期表元素の反応性と化合物の性質 等同上
第9回目
二原子分子分子構造と化学結合 等同上
第10回目
多原子分子分子構造と化学結合 等同上
第11回目
有機化合物構造・用途・命名法 等同上
第12回目
相互作用分子間・イオン間 等同上
第13回目
金属元素アルカリ・アルカリ土類 等同上
第14回目
非金属元素非金属・ハロゲン・希ガス 等同上
第15回目
まとめ:試験各担当者の考えにより、1時間講義後50分間の試験あるいは100分間の試験知識を体系化しておく事

教科書
ベッカー 一般化学 (上) 東京化学同人
参考文献
多くの書籍が出ているので、最低でも5冊程度は各自利用して教科書の補間をする事。
成績評価方法
基本的に最終回の試験による評価を優先するが、出席状況、受講態度、小テスト、レポート等の課題にたいする取り組みについて勘案し加減する。講義で話した事以外も出題されるのは当然であり、試験の範囲は教科書および講義内容や新聞等からの時の話題をも合わせて出題される。教科書だけでなく、化学全般に視野を拡げた理解を要求する。
そのほか受講者への指示/メッセージ
新聞や雑誌・インターネットのウェブサイト等も良く見て化学の知識を豊富にして頂きたい。教科書の内容を熟知し覚えるのは最低限の理系化学にて勉学を行う者の務めであり、高等学校までの教科書を学び習う=暗記すると言う学習の先の、勉めて学ぶ=勉学に発展到達しなければならない。教科書の内容理解の手助けは最小限に、現代のトピックスと化学との役割・関わりについても発展した講義が行われる。化学は暗記物ではなく論理である事を理解せねばならない。

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