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遺伝子工学

科目
遺伝子工学
区分
生物資源学科科目群
授業コード
1205180
開設セメスター
5S
曜日・時限
春 月/56春 木/12
単位数
4単位
担当者名
今村 順、佐々木 哲彦
授業の概要
遺伝子工学の基礎となるクローニング,ベクター,PCR,塩基配列決定法などを前半で学ぶ.後半では,動物細胞,植物細胞を使った形質転換生物の作成方法やその研究面での利用方法や物質生産などの応用例を紹介する.また,形質転換作物の現状や安全性についても学ぶ.
到達目標
ベクター,クローニング,形質転換技術などの遺伝子工学の基本的な考え方や手法を理解する.その応用である遺伝子組換え生物の作成方法やそれらを利用した研究や製品の開発の基本知識を習得する.
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
イントロダクション DNA,RNAの構造と性質分子生物学やゲノム科学で学習した核酸の構造と性質について復習しておく
第2回目
イントロダクション DNAの複製分子生物学やゲノム科学で学習した核酸の構造と性質について復習しておく
第3回目
分子生物学の基礎 転写転写の過程を中心に学ぶ
第4回目
分子生物学の基礎 プロセシング転写されたメッセンジャーRNAが加工されて成熟したmRNAになる過程を理解する.
第5回目
分子生物学の基礎 翻訳翻訳の機構,tRNA,リボソームなどについて学ぶ.
第6回目
分子生物学の基礎 アミノ酸とタンパク質タンパク質の基本単位は,アミノ酸である.アミノ酸の種類,タンパク質の一次構造や高次構造について学ぶ.
第7回目
分子生物学の基礎 タンパク質ここらあたりで小テストを行う
第8回目
分子生物学の基礎転写制御とRNAi生物にとって,その遺伝子をいつ,どこで,どのような事態で転写調節をするかは,非常に重要である.その基本的な機構を紹介する.
第9回目
遺伝子工学の基礎制限酵素とその利用制限酵素の原理と制限酵素断片多型のDNAマーカーとしての利用について
第10回目
遺伝子工学の基礎クローニング1クローニングの原理と方法について学ぶ
第11回目
遺伝子工学の基礎クローニング2プラスミド,バクテリオファージ,コスミド,YACベクターなどの遺伝子工学で使われている,宿主とベクターについて解説する.
第12回目
遺伝子工学の基礎PCRの原理Polymerase chain reaction(PCR)は,遺伝子を試験管内で,短時間に大量に増やすことができる.この技術の原理と遺伝子工学における応用例を中心に紹介する.
第13回目
遺伝子工学の基礎PCRの応用1PCRを用いたDNA多型の検出など
第14回目
遺伝子工学の基礎PCRの応用2PCRを使った発現量を定量できる方法など
第15回目
遺伝子工学の基礎DNAの塩基配列決定法マキサム・ギルバート法,ジデオキシ法,サイクルシークエンス法

第16回目

中間テスト
第17回目
遺伝子工学の応用動物細胞への遺伝子導入 17回目から20回目の4回の講義は佐々木哲彦先生が担当する.遺伝子導入ベクターについて紹介する
第18回目
遺伝子工学の応用ショウジョウバエでの遺伝子導入 ショウジョウバエの分子生物学について解説する
第19回目
遺伝子工学の応用トランスジェニックカイコ  遺伝子導入カイコによる有用タンパク質の生産について紹介する
第20回目
遺伝子工学の応用哺乳類の発生工学 ノックアウトマウス,トランスジェニックマウスの作出と応用
第21回目
遺伝子工学の応用植物の細胞工学植物の細胞培養,プロトプラストの単離,細胞融合などについて紹介する
第22回目
遺伝子工学の応用植物への遺伝子導入1アグロバクテリウムを仲介した遺伝子導入法を中心に紹介する
第23回目
遺伝子工学の応用植物への遺伝子導入2ノックダウン,ノックアウト植物の作出と応用
第24回目
遺伝子工学の応用植物への遺伝子導入3一過的な遺伝子発現と安定的な遺伝子発現の解説と利用法について
第25回目
遺伝子工学の応用組換え作物1市場に流通している遺伝子組換え作物の紹介
第26回目
遺伝子工学の応用組換え作物2現在,研究室で研究開発されている次世代の組換え植物の例を紹介する
第27回目
遺伝子工学の応用組換え作物3組換え作物の安全性を環境面と食料としての安全性から考える
第28回目
安全性遺伝子工学実験の安全性遺伝子工学実験は,生物学的封じ込めと物理的隔離をもとにした安全性のガイドラインがある.それらの安全性評価について紹介する..
第29回目
総括まとめ1前半の講義内容のまとめと復習
第30回目
総括まとめ2後半の講義内容のまとめと復習

教科書
教科書なし.black boardに資料を添付するので,活用することを薦める.必要に応じて資料を配布する.
参考文献
分子細胞生物学/東京科学同人,バイオテクノロジーテキストシリーズ,遺伝子工学/新分子生物学/IBS出版
成績評価方法
小テストと中間,期末テスト80%,出席20%
そのほか受講者への指示/メッセージ

更新日:01/09/2009
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