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理科指導法II

科目
理科指導法II
区分
農学部教職関連科目群
授業コード
5205220
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 月/910
単位数
2単位
担当者名
干場 英弘、内田 晴明
授業の概要
理科指導法・Ⅰに引き続いて、さらに深く理科教育における指導原理と指導方法を学ぶ。特に学習する側の問題や学習集団の組織にも目を向ける。
① 学習集団を組織し、より深い授業展開ができる教案を作成し、授業を行うなど体験的な講座にする。
② 高校の生物分野を中心に、科学上の概念や原理をさらに、幅広く深く追求し、教案を作成する。
③ ヒトを含めた生き物の生命や生活だけでなく、社会的視野・視点を持った課題を発見し、教材化の
方法を学ぶ。同時に、自身の社会的視野・視点を広げ、深める。
④ 実物の観察からの考察・調査・発見した課題などから教材化する力と自身の観察力を養う。
* 本講座では、以下の各項目「C3~H2」を組み合わせて実施します。 具体的な実施内容や順番は
討論の中で決めていきますので、授業回数と内容は連動していません。各回の内容や予習内容は
その都度連絡します。
到達目標
① 教授と学習過程を理解し、実際に授業内容を組み立て、学習集団を組織できる教案作成をつくれる。
② 科学上の概念や原理を教材化して、深い授業展開となる教案が作成できる。
③ ヒトの生命や生活と関連した社会的視野・視点を持った課題や実物の観察や考察・調査から発見した
課題などから教材を作成できる。また、自身の観察力や社会的視野・視点を広げ、深める。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
C:実物の観察から
 C3:実物の観察 ③
      動物の動き方
 → 観察の仕方、教材化の練習と開発。実習や観察の考察の仕方、まとめ方の検討
 ナメクジ、ハサミムシ、ヤスデの観察  
何を教えようとしているか、考えて、メモする
第2回目
 C4:実物の観察 ④
     秋は実りの季節
マメ・モヤシ・ドングリ・コケ・シダの観察何を教えようとしているか、考えて、メモしてくること
第3回目
 C5:実物の観察 ⑤
   観察教材の発見と開発
観察教材を探し、教材化の仕方を学ぶ。観察材料によい教材を調査し、教材化する。観察材料を探してくること。
第4回目
D:基本実習ⓑ 
 D4:生化学実習①
酵素・発酵高校や大学の実習を元にして、復習し、教える立場ではどうするとよいかメモしてくること。
第5回目
 D5:生化学実習②  ペーパークロマトグラフィー高校や大学の実習を元にして、復習し、教える立場ではどうするとよいかメモしてくること。
第6回目
G:広い視点を持つ、興味・関心ある教材の展開
 G11:身近な生物
a 身近な生物身近な生物を題材に概念だけでなく、社会的視点から問題点を考えさせる教材にするにはどうするとよいかメモしておく。この問題はアプローチが広い。
第7回目
 G12:生体防御と感染症  b 生体防御と感染症生体防御のしくみ、特に免疫について勉強しておくこと
第8回目
 G21:興味・関心ある教材の展開 中高生が興味・関心を示す教材を探し、展開案を作成する。たとえば・・・・どのような問題があるか調査の上、メモしてくること。
第9回目
E: 模擬授業 2
 E21:模擬授業21
模擬授業を行う。指導案の作り方、教え方などを学び、教えることを経験する。
 → 受講人数などにより、内容や回数を決める。
模擬授業の準備:事前に、授業の筋道を検討し、教え方を考え、指導案を作る。
第10回目
 E22:模擬授業22模擬授業を行う。指導案の作り方、教え方などを学び、教えることを経験する。模擬授業の準備:事前に、授業の筋道を検討し、教え方を考え、指導案を作る。
第11回目
 E23:模擬授業23模擬授業を行う。指導案の作り方、教え方などを学び、教えることを経験する。模擬授業の準備:事前に、授業の筋道を検討し、教え方を考え、指導案を作る。
第12回目
 E24:模擬授業24模擬授業を行う。指導案の作り方、教え方などを学び、教えることを経験する。模擬授業の準備:事前に、授業の筋道を検討し、教え方を考え、指導案を作る。
第13回目
F:教育を巡る各種の問題2
 F3:学校教育関係②
 F4:社会教育や教育行政
F3:教師の問題、校内の仕事・分掌、教職関係
F4:少年犯罪、社会や家庭での教育など
第14回目
H:理科・他の分野について
 H1:化学教材
化学の基礎とモルの概念
第15回目
 H2:物理教材・地学教材運動と力・・・慣性と加速度

教科書
主に作成したプリントを配布する。下記のものも準備して毎回持参して下さい。
  1 高校の生物教科書(自分の高校時代に使用したもの、できたら新カリのものも)  2 図説・図解(どこの出版社のものでもかまわないが、必ず手に入れておくこと)
  3 他に、必要に応じて随時お知らせします。
参考文献
  1 学習指導要領 (中学校、高校)
  2 中学の理科の教科書、高校の物理、化学、地学の教科書、各科目の図説類
  3 他に、必要に応じて随時お知らせします。
成績評価方法
授業への参加の仕方、レポート類の提出、発表(テスト)などで総合的に判断する。毎回「授業のまとめ」と「準備レポート」などを提出してもらう予定です。
そのほか受講者への指示/メッセージ
〔教職を目指す諸君へのメッセージ〕
(1) 人類の未来を担う子供たちを育てる教職は非常に高い「倫理性」と「洞察力」が求められる職業です。精進してください。できるだけお手伝いをしますが、皆さんの健闘を祈っています。
(2) 科学と社会についての深い観察眼と広い視野を養ってください。
1 日常的に自分の周りの「自然」をよく「観察」しよう。科学は「観察」が基本です。
2 社会的な事象に眼を向けて(ニュースなどをよく見聞きして)、ヒトの生命や生活と関連した広い視野・視点を育てて欲しい。
 → 今日から、新聞を毎日読むこと、特に、科学・文化欄、社会面。
3 科学上の概念と原理をしっかりと学習しておいて下さい。同時に、言葉と文字を手に入れた人類が人間精神を発達させてきた一方で、大きな間違いを何度も犯して来た歴史についても、明確な認識を持っておいてもらいたい。

〔連絡〕
(1) 第1回と最終回は必ず出席して下さい。
(2) 第1回・実施予定内容は「理科指導法Ⅰ」の最後の時間に連絡します。
次の2点は、必ず持参のこと。ない場合は友人にでも借りてくること。
高校生物教科書 <自分が使用したもの:生物ⅠB、生物Ⅱ>、  生物図説(図解)
(3)<注意>
1 この講座は、レポート、課題など提出物が多いので、授業に出席し、提出することが重要です。
2 この講座では聞いたことのメモを必ず取って下さい。(ほぼ毎回、提出)

更新日:01/15/2007
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