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遺伝学(2009年度入学生対象)

科目
遺伝学(2009年度入学生対象)
区分
生物資源学科科目群
授業コード
1200020
開設セメスター
1S
曜日・時限
春 水/78
単位数
2単位
担当者名
山口 聰
授業の概要
遺伝学の基礎的な内容に始まり,応用の科学として,代表的な花卉の育種の歴史についての講義をする。
到達目標
遺伝学の基礎的な知識に始まり,様々な農作物の開発についての知識も身につけて欲しい。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
生物の形質,遺伝と環境 環境が先か,遺伝子が先か目の前にある生き物の個性は,遺伝子(生まれつき)と環境(育て方)との共同作品であることを理解してほしい
第2回目
変異の識別 遺伝する変異かどうか,見分けなくてはならない標準偏差、変異係数(変動係数)についての計算法を予習しておいて欲しい。
第3回目
染色体と遺伝子 遺伝子の乗り物,染色体第2回目の授業の結果について、考察をまとめておいて下さい
第4回目
ゲノムと染色体 染色体のまとまり,生存するための最低限のセット染色体の見分け方。核型。表記法。
第5回目
ゲノムと種の進化 生物進化を解き明かすゲノム説環境を制御して遺伝子の発現を制御する
第6回目
ゲノムと倍数性 増えて減る進化有用な変異を利用するための技術
第7回目
DNAと遺伝子 自己複製の仕組みの獲得,爆発的な生物の進化形質の定義,数理的な解析について,考えてみよう
第8回目
DNAとRNA遺伝情報の伝達,指令トランスポゾン,位置の効果,について調べてみる
第9回目
DNAと突然変異遺伝情報を攪乱させる種子取りの難しさ。採種産業について調べてみる
第10回目
核DNAと細胞質DNA父親から伝わる遺伝,母親から伝わる遺伝,父親の痕跡を消す遺伝,選抜個体の維持のための手法・組織培養について調べてみる
第11回目
分化全能性働いていない遺伝子も多い。何かの切っ掛けで動き出す。植物は,体のどこの細胞でも,たった一つからまたもとの全植物体が再現される。
第12回目
メンデルの法則三通りの法則メンデルは自分の学説が認められなかったので,別の植物を材料にした実験に取り組んだが・・・・・
第13回目
遺伝学と医学・薬学遺伝学の応用で病気が治る遺伝子治療が実現するようになった
第14回目
遺伝学と食品科学発酵食品は遺伝学の成果の固まり隠れた遺伝子組み換え。発酵微生物学では常識。
第15回目
遺伝学と農業生活に潤いを与える遺伝学。農作物の改良の歴史。農作物は農民がした無意識の応用遺伝学である

教科書
特に指定しない
参考文献
Robert W.Allard 1999 Principles of Plant Breeding.John Wiley & Sons、
成績評価方法
本試験の成績で評価する。追試験はしない予定である。
そのほか受講者への指示/メッセージ
農家が栽培する実用品種を育成するには,高度の遺伝学的基礎知識が必要である。私達の日常生活は遺伝学の進歩で守られている。遺伝学を理解していれば,育種の楽しさも想像できるだろう。

更新日:
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