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生物地理学

科目
生物地理学
区分
生物環境システム学科科目群
授業コード
5215070
開設セメスター
2S
曜日・時限
秋 木/12
単位数
2単位
担当者名
南 佳典
授業の概要
生物地理学は地理学の一分野ではあるが,特に地球上における動物や植物などの分布と,その成因をあつかう学問である.多くの生物ではその分布圏がきまっているが,その生物の分布を規定する要因として,現在だけではなく過去における気候や土壌,地形,生物相互の関係などがあり複雑である.いずれの要因を重視するかで,生物地理学は分類地理学と生態地理学にわけられる.本講義では,長い歴史をかけた生物の多様化の歴史をひもとくとともに,その分布パターに及ぼす環境要因について検討していく.
到達目標
生物が現在の分布を示す要因をいくつかの例を挙げて理解することを目標とする.特に,現在の環境要因と,時系列的な変化要因について理解することが課題となる.
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
生物地理学について 生物地理学の概要
第2回目
生物地理学の考え方I地球物理学的な要因について理解する
第3回目
生物地理学の考え方I気流と海流からある地域の気象環境を知るには?
第4回目
地質年代 絶滅と多様化I化石生物からわかることとは?
第5回目
絶滅と多様化II大陸の移動が生物にどのような影響を及ぼしたか?
第6回目
中間試験 今までの範囲から出題
第7回目
分類地理学 動物地理区と植物区系各大陸上に生息する動物・植物の分布特性を調べておくこと
第8回目
生物地理のパターン種の分布パターン生物の“種”とは何かを考えておくこと
第9回目
種多様性のパターン生物分布に及ぼす環境要因について考えておくこと
第10回目
事例研究1学生発表1
第11回目
事例研究2学生発表2
第12回目
事例研究3学生発表3
第13回目
事例研究4学生発表4
第14回目
各地域の環境と生態系地形,気象,気流,海流と生物の分布これまで学んできたことを総動員して,いくつかの生態系の分布について検討せよ
第15回目
分子生物学の貢献生物地理学,分子生物学と出会う

教科書
特に指定しない
参考文献
地理生態学(R.H.マッカーサー/蒼樹書房) / 動物地理学 生態学講座23(黒田長久/共立出版) / 植物地理学 生態学講座12(吉岡邦二/共立出版) / 自然環境の生い立ち(阿部祥人 他/朝倉書店)
成績評価方法
・小テスト(20%),エッセイ(20%),発表(25%),期末試験(25%),授業に臨む姿勢(10%)
そのほか受講者への指示/メッセージ
成績評価法にもあるとおり,授業に積極的に参加する姿勢が望まれる.具体的には,活発な発言や質問が重要である.また,発表時には多角的な視点から生物分布を議論するように心がける必要がある.

更新日:01/16/2009
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