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担当別５０音一覧

科目	遺伝子情報化学	区分	生命化学科科目群
授業コード	1225080	開設セメスター	5S
曜日・時限	春　火/34、春　木/34、	単位数	4単位
担当者名	薬袋　裕二、渡邊　博之

授業の概要

講義の前半では、生物化学で学習した知識を基礎に、アミノ酸の代謝、核酸、タンパク質の生合成、遺伝子発現とその調節機構について学ぶ。後半では、遺伝子のクローニング、塩基配列の解析、遺伝子の発現解析、組換えタンパク質の発現、その機能解析という遺伝子工学特有の一連の実験進行に沿って授業を展開するが、特にその原理の理解に焦点を当てて講義を行い、最新の遺伝子関連の論文を理解できる力をつける。

到達目標	講義前半では、アミノ酸、核酸などの窒素代謝、タンパク質合成と遺伝子発現制御について基礎的な事項を理解、習得することを目的とする。具体的には、下記の教科書の該当箇所（17章、18章、19章、20章、21章、22章）を理解することを到達目標とする。後半では、遺伝子実験に用いる試薬、キットの説明書の内容を十分理解し、トラブルシューティング等も自分で工夫できる能力を身につける。

授業計画	テーマ	内容	学習課題
第1回目	窒素サイクルと窒素同化	窒素固定、硝化作用、硝酸還元	教科書17章の該当箇所を予習のこと
第2回目	アミノ酸代謝（１）	アンモニアの取り込み、アミノ基転移	教科書17章の該当箇所を予習のこと
第3回目	アミノ酸代謝（２）	アミノ酸の生合成	教科書17章の該当箇所を予習のこと
第4回目	タンパク質の代謝回転	尿素回路	教科書17章の該当箇所を予習のこと
第5回目	ヌクレオチドの代謝（１）	プリンヌクレオチドの構造と生合成経路	教科書18章の該当箇所を予習のこと
第6回目	ヌクレオチドの代謝（２）	ピリミジンヌクレオチドの構造と生合成経路	教科書18章の該当箇所を予習のこと
第7回目	核酸	二重らせん立体構造、物性と機能	教科書19章の該当箇所を予習のこと
第8回目	核酸の生合成1	ＤＮＡの複製	教科書20章の該当箇所を予習のこと
第9回目	核酸の生合成2	ＤＮＡの修復	教科書20章の該当箇所を予習のこと
第10回目	タンパク質生合成1	ＲＮＡの合成、	教科書21章の該当箇所を予習のこと
第11回目	タンパク質生合成1	プロセッシング	教科書21章の該当箇所を予習のこと
第12回目	タンパク質生合成2	アミノ酸の活性化、翻訳	教科書22章の該当箇所を予習のこと
第13回目	遺伝子発現の制御1	遺伝子の転写制御	教科書21章の該当箇所を予習のこと
第14回目	遺伝子発現の制御2	翻訳後の修飾、タンパク質の機能化	教科書22章の該当箇所を予習のこと
第15回目	中間試験

第16回目	DNAは遺伝子か？ 遺伝子工学の概略	遺伝子はタンパク質ではないのか？ クローニングから解析までの概略	生物学の発展の歴史を復習 ホートン生化学23章を予習
第17回目	DNAの分離	プラスミドの調整	DNAの構造式を復習
第18回目	DNAの検出	電気泳動、エチジウムプロマイド染色の意味	DNAの立体構造を復習
第19回目	遺伝子操作で用いる酵素	リガーゼ、DNaseなどの性質	ホートン生化学20章を復習
第20回目	制限酵素	組換えDNA作成における制限酵素の利点	加水分解反応の復習
第21回目	PCR	PCRの原理 プライマーの設計１	DNAの複製の復習
第22回目	DNAの結合 cDNAの合成	アダプター、リンカー、DNAリガーゼ、cDNA	リン酸基の意味について復習
第23回目	トランスフェクション	コンピテント細胞の調整、ペクターとしての適正	参考書第５章を予習
第24回目	組換えDNAの選択	blue-white selection、コロニーハイブリダイゼーション、コロニーPCR	lacオペロンを復習
第25回目	特異的分子の検出	ノーザンブロット、サザンブロット、ウエスタンブロット	コロニーハイブリダイゼーションを復習
第26回目	塩基配列の決定	サンガー法、マキシムギルバート法	DNA生合成の機構を復習
第27回目	エンハンサー解析	ルシフェラーゼアッセイ	転写開始機構を復習
第28回目	PCRの応用	遺伝子診断、親子診断、プライマー設計２	PCR、 制限酵素を復習
第29回目	トランスジェニック動物	トランスジェニック動物の作成原理	ホートン23章を予習
第30回目	期末試験

教科書	ホートン　生化学/鈴木　紘一ら　監訳/東京化学同人
参考文献	遺伝子クローニングとDNA解析/太田　次郎　監訳/オーム社/4200円
成績評価方法	中間試験と期末試験を平均して評価する。
そのほか受講者への指示／メッセージ