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児童理解と教育相談

科目
児童理解と教育相談
区分
農学部教職関連科目群
授業コード
8050014
開設セメスター
6S
曜日・時限
秋 月/56
単位数
2単位
担当者名
田原 俊司
授業の概要
現在、青年期の心理的諸問題は低年齢化し、小学校においても「いじめ」や不登校、薬物乱用、インターネット(ゲーム)依存、ストレス関連障害など児童の生命・健康に関わる多様で深刻な問題が多数、報告されるようになっている。本講義は、これら心理的不適応を示す児童および保護者に、適切な教育支援をする能力の養成を目的とする。具体的には、第一に、児童をより深く理解するための知識を習得するとともに、児童と適切に接するために、カウンセリングの意義や、理論・技法に関する基礎知識を習得する。第二に、必要に応じて、定期面接や三者面談が求められるため、これら教育相談全般についての知識と基礎能力の育成を目指す。第三に、教育相談においては養護教諭や学校医、スクールカウンセラー、児童相談所など教育機関や、自立支援施設・警察など外部機関との連携が求められるため、これらの職務の実際や連携の在り方を学ぶ。
到達目標
児童の心理的理解を深め、学校における問題を理解するとともに、教育相談の基礎を習得し、児童やその保護者と面談ができるようになる。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
導入 児童理解、学校、教育、教育相談とは教育相談と教科教育の違いを調べ、理解する
第2回目
教育相談の意義 教育相談、カウンセリングとは何か、その意義を学ぶカウンセリングマインドを調べ、児童や保護者のカウンセリングに臨む視点を検討する
第3回目
児童の理解① 児童期前期の心身の健常な発達と、発達障害や精神障害を学ぶ児童期前期の心身の発達を理解し、この時期の発達課題を調査・検討する。
第4回目
児童の理解② 小学校高学年で、思春期に入り始めた児童の心身の健常な発達と、発達障害や精神障害を学ぶ小学校高学年で、思春期に入り始めた時期の児童の心身の発達を理解し、この時期の発達課題を調査・検討する
第5回目
カウンセリングの理論 カウンセリングの基礎について学ぶカウンセリングにはどんなものがあるかを調査する
第6回目
カウンセリングの技法① 基本的関わり技法を学ぶ基本的関わり技法を、友人と実践する
第7回目
カウンセリングの技法② 積極的関わり技法を学ぶ積極的関わり技法を、友人と実践する
第8回目
面談の構成実際に教育相談ができるようになるために面談を構成する方法を学ぶ面談を構成するために必要なことを調査するとともに、面談構成法を友人と実践する
第9回目
教育相談における保護者との関わり・連携保護者の心理的問題や連携のあり方を学ぶ児童の諸問題の背景には保護者の問題があり、保護者の諸問題を理解し対応の方法を調査する
第10回目
学業相談算数、国語など学業に問題が現れてきた場合、授業の工夫の仕方、個別指導の仕方を学ぶ自分が教師になった場合、具体的にどう指導すればいいのかを検討する
第11回目
事例を通して学ぶ①「いじめ」、不登校「いじめ」や不登校の現状を理解し、対応方法を考える自分が教師であった場合、どのように対処するかを検討する
第12回目
事例を通して学ぶ②発達障害、精神障害発達障害や精神障害の現状を理解し、対応方法を考える自分が教師であった場合、どのように対処するかを検討する
第13回目
学内連携、各教育機関の職務の実際養護教諭やスクールカウンセラーなどとの学内の連携のあり方を知るとともに、児童相談所や適応指導教室など学外教育機関の職務内容を学ぶどのような学外教育機関があり、どのような役割を果たしているのかを調査する
第14回目
各教育機関との連携の在り方児童相談所や適応指導教室など学外教育機関との連携のあり方を考える学外教育機関との連携のあり方の実態を調べ、事例に基づき、どのように学外連携するのかをシミュレーションする
第15回目
まとめ教育相談の意義を、再度、考える自分が教師として何ができるのかを検討する

教科書
特に指定はありません。プリントを随時、用意します
参考文献
適宜,参考となる本を紹介します
成績評価方法
受講人数によりますが小テスト(30%)と試験(70%)の総合成績で評価します
そのほか受講者への指示/メッセージ
教師になった際、子どもや保護者に対して実際に面談ができるようになることを目指します。受講者数によりますが、一部演習的な授業を行い、ロールプレイ、発表、討議を取り入れます

更新日:02/12/2009
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