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物理学A(力学)

科目
物理学A(力学)
区分
機械情報システム学科科目群
授業コード
13000111300012
開設セメスター
1S2S
曜日・時限
春 水/34春 水/56秋 木/12秋 木/34
単位数
2単位
担当者名
黒田 潔
授業の概要
質点の力学を学習する。ここで学ぶ基礎知識は力学およびほかの分野の物理学の基礎となる。初めにニュートンの運動の法則を学習し、それを用いて質点の運動を求める。次に力学的エネルギーを用いた運動の表し方を学ぶ。残りの時間で、運動する観測者から見た質点の運動(相対運動)を学ぶ。つまり基本的な物理概念について学び、原理原則に則った物理現象について考察することにより、現象に科学的な説明を与えることができるようになることを目的とする。
到達目標
質点の力学についての色々な法則を習得し、運動状態を求めることができる。ベクトル、微分、積分を使った計算ができる。それらを基に、運動の法則や力学的エネルギーを中心とするニュートン力学について、様々な現象の原理の簡単な説明をすることができる。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
ベクトルの性質 ベクトルの和、スカラー倍、座標成分ベクトルについて、初めから説明するので予備知識は必要としない。
第2回目
スカラー積、ベクトル積座標成分を用いる表し方と、座標系によらない表し方を調べる。
第3回目
物体の運動 直線上の運動、空間運動(位置、速度、加速度)微分や積分の計算には教科書の巻末の数学公式を利用する。
第4回目
色々な座標系(位置、速度、加速度)それぞれの座標系に特有な変数で位置を表し、その変数の時刻による導関数での速度、加速度の表し方を調べる。
第5回目
運動の法則 第1法則、第2法則、運動方程式、運動量と力積運動方程式を微分方程式としてとらえる。
第6回目
落体の運動、等加速度直線運動加速度(定数)を時刻で積分し、速度、位置を求める。その際に、初期条件が必要になることを調べる。
第7回目
中間試験 ここまでの範囲の習得度を確認する。
第8回目
色々な運動放物体の運動、ばね振り子物体の運動の種類に応じて座標系を選び、運動方程式を書く必要がある。
第9回目
単振り子、速度に比例する抵抗力が働く物体の運動おもりの円軌道の接線方向と法線方向の運動方程式を書けるようにする。
第10回目
仕事とエネルギー力のする仕事ベクトルのスカラー積を使う必要がある。
第11回目
力学的エネルギー保存則運動エネルギーの変化力による加速を物体の運動エネルギーの増加ととらえる事を調べる。
第12回目
力の場、ポテンシャル(位置)エネルギー力の場の力からポテンシャルエネルギーを求めること、逆に、ポテンシャルエネルギーから力を求めることの両方ができるようにする。
第13回目
保存力場における物体の運動力学的エネルギー保存則を書くことによって、物体の運動を求めることができることを調べる。
第14回目
相対運動(運動する観測者から見た物体の運動)並進座標系運動する観測者からみると、物体には見かけの力(慣性力)が働くように見えることを調べる。
第15回目
回転座標系遠心力とコリオリの力の2つの慣性力が働くことを調べる。

教科書
「物理学基礎(第3版)」/原康夫/学術図書出版社/2520円
参考文献
成績評価方法
定期試験を試験期間に実施する。毎授業後の課題、中間試験および定期試験(全範囲)を割合配分して評価する。
そのほか受講者への指示/メッセージ
春学期開講について
①高等学校で「物理Ⅰ」を履修しなかった場合は、「物理学基礎」を履修した後に「物理学A(力学)」を受講すること。
②本科目と併せて「物理学入門」を受講することが望ましい。
③中間試験の結果により指定された学生は、「学習支援【物理学基礎】」に必ず出席すること。その学習支援への出席状況、勉学態度および習得状況が「物理学A(力学)」の成績評価に反映される。
秋学期開講について
・春学期の「物理学基礎」、「物理学A(力学)」が不合格の学生、および中間試験の結果により指定された学生は、「学習支援【物理学A(力学)】」に必ず出席すること。その学習支援への出席状況、勉学態度および習得状況が「物理学A(力学)」の成績評価に反映される。

更新日:01/15/2009
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