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回路入門

科目
回路入門
区分
機械情報システム学科科目群
授業コード
5300170
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 火/34
単位数
2単位
担当者名
白﨑 博公
授業の概要
2セメスタで電気回路の基礎のついて学んだ。ここでは、その知識を確実にするために、回路の計算法を中心にして学ぶ。「電気とは何か。電流、電圧、電気抵抗の概念。直流と交流の違い。電気回路とはどのようなものか。受動素子(抵抗、コイル、コンデンサ)で構成された回路における電流と電圧の関係。直流および正弦波交流回路の解析に使われる諸定理。記号法による交流回路の解法」などを、わかりやすく講義する。毎回、理解度を確かめるための宿題が出る。
到達目標
電気現象を理解する上で必要な電気や磁気の基礎概念を、問題を通して正しく理解する。次に、直流回路および交流回路の基礎を例題を通して正しく理解する。そして、これからの講義や、産業界のあらゆる分野で電気に関する知識が理解できるようになる。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
電気の流れ。起電力と電気回路 電子と電流の関係。水位と電位の類似性。起電力。抵抗と負荷。これらの演習。電気は、p、n、μ、m、k、M、Gなどの、数値の大きさを表す記号があります。ミクロンやミリ、キロなどは、普段耳にすると思います。しっかり、覚えよう。電流と水を同じように考えると、イメージがわきやすくなります。
第2回目
オームの法則。抵抗の接続1 オームの法則。抵抗の直列接続、並列接続。これらの演習。オームは、法則発見者の人の名前です。長年かけてやっと認められたのですが、公式を思い出しましょう。
第3回目
抵抗の接続2。分流器と倍率器 抵抗の直列接続、並列接続の演習。内部抵抗。分流器と倍率器の計算。これらの演習。電流計や電圧計の測定範囲を広げるために用いるのが、分流器と倍率器です。
第4回目
導体の抵抗と温度係数。電池の接続 抵抗率と導電率。抵抗の温度係数。内部抵抗を考慮した電池の接続。これらの演習。電池を使うとき、抵抗が小さくて、電流が大きく流れるとき、電圧は下がってきます。ところで、電池の電圧は、覚えていますか。開放電圧と、実際に電流を流して使用するときで、電圧が変わることをここで学びます。
第5回目
キルヒホッフの法則 第1法則(電流に関する法則)、第2法則(電圧に関する法則)。連立方程式の解法。複雑な直流回路を、簡単に解く法則がキルヒホッフの法則です。恐れずに、学びましょう。
第6回目
重ね合わせの理、テブナンの定理 複数の起電力がある場合の重ね合わせの理。内部抵抗をもった直流電源と、抵抗のみからなる複雑な回路の解析。等価回路の概念。これらの演習。鳳・テブナンの定理ともいわれ、日本人も見つけた法則です。
第7回目
ブリッジ回路。ジュールの法則と電力 ブリッジの平衡状態。熱量と電力の単位とその関係。ジュールの法則。これらの演習。ブリッジ回路を用いると、精度よく未知抵抗が測れます。お湯を沸かすとき、温度上昇とワットの関係はどうなるでしょう。
第8回目
正弦波交流の表現。平均値と実効値正弦波交流の振幅、peak to peak値、実効値、周波数、角速度、周期,などの概念と相互の関係。位相とは何か。これらの演習。電灯線は何ボルトでしょうか。周波数は、何ヘルツでしょうか。100ボルトといわれても、交流は正弦波で変化しているのですから、どこが100ボルトなのでしょうか。この辺は、しっかり学びましょう。
第9回目
ベクトル表示。直流回路の中間テストベクトル、ベクトルの合成。ベクトルによる交流の表現。位相の進みと遅れ。これらの演習。交流では、コンデンサやコイル、そして抵抗の電流は、位相が違ってきます。それで、ベクトルの概念が必要になるのです。
第10回目
交流における抵抗、コイル、コンデンサの働き。RL、RC直列回路抵抗R、コイルL、コンデンサCにおける電圧と電流の関係。これらの演習。交流では、コイルの電流は、抵抗回路より、90度遅れます。コンデンサでの電流は、抵抗回路より、90度進みます。
第11回目
RLC直列回路、RLC並列回路抵抗R、コイルL、コンデンサCが、並列や直列につながった場合における電圧と電流の関係。これらの演習。ベクトルインピーダンスの概念で、電流と電圧の位相のずれを表します。ところで、電気屋さんは、「たんすやさん」といわれています。後ろにタンスのつく回路用語を調べてみましょう。
第12回目
交流電力。交流回路問題解説。有効電力、無効電力、力率。力率の改善。交流の問題の解説。家庭の電気代は、どのような量で請求されるのでしょうか。考えておこう。
第13回目
複素数とベクトル、記号法を用いた解法ベクトルの複素数表現。極座標と複素数表示の変換。記号法を用いた、コイルやコンデンサ回路の解法。これらの演習。ベクトルの取り扱いが、複素数を使うと比較的簡単に取り扱うことがわかります。オイラーの公式を思い出しておくこと。
第14回目
記号法によるRLC直列回路、RLC並列回路の解法。交流回路問題解説。ベクトルインピーダンスの合成。これらの演習。記号法を用いると、複雑な交流回路もすっきりと解くことができます。
第15回目
交流回路の中間テストと解説交流回路の中間確認試験。そのあと、問題解説。教科書とプリントの問題をしっかり勉強しておこう。

教科書
電気・電子回路計算法入門講座、淺川 毅著、電波新聞社
参考文献
成績評価方法
出席状況、毎回出る宿題、レポート、そして、16週目の定期試験で総合的に評価
そのほか受講者への指示/メッセージ
2セメスタでの電気回路を受講しておくと、わかりやすいでしょう。本講義では、例題解説を主として、電気回路を学んでいきます。演習と宿題が、毎回出て、平常点に追加されます。電気と電気回路は、電気にかかわる仕事に就くには必須の知識です。わかりやすく解説しますので、必ず受講してください。また、このテキストは、電子回路やデジタル回路の演習も詳しく解説していますので、さらに発展して自習していくこともできます。

更新日:01/19/2009
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