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材料力学

科目
材料力学
区分
機械情報システム学科科目群
授業コード
5300151
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 月/56
単位数
2単位
担当者名
岡井 紀彦
授業の概要
機械設計は,「機械や構造物を安全かつ経済的に,しかもその機能を十分に果たすように作る」ということを目的としている。材料力学は、設計を行う祭の強度計算を担う分野である。本科目は機械や構造物を構成している部材が荷重を受けたとき,その内部に生ずる応力の求め方および計算結果をどのように設計に活用するかについて学ぶ。
到達目標
固体の力学では、材料の強度や変形を表す応力・ひずみについて学んだ。本科目は、はり、軸、柱を対象に設計に必要な強度計算手法を習得する。特にはりは重要な分野である。
 はりの問題は、力のつり合いおよび力のモーメントのつり合いを基礎として、反力を求める。次にせん断力、曲げモーメントを計算し、それぞれの値を線図で表す方法を習得する。
 せん断力からせん断応力の、曲げモーメントから曲げ応力の求め方を学び、この内容を理解することにより設計の強度計算ができるようになる。
 さらに軸のねじりや柱の座屈についても強度計算手法を習得する。
 
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
はりの概要 本講義で扱うはりの種類と荷重の種類固体の力学で学んだ応力とひずみの定義や計算方法を確認しておくこと。
第2回目
集中荷重が作用している単純支持はり 単純支持はりに集中荷重が働いた場合の反力、せん断力、曲げモーメントの求め方力のつり合いと力のモーメントのつり合いから反力を求める手順を習得しておく。
第3回目
分布荷重が作用している単純支持はり 単純支持はりに分布荷重が働いた場合の反力、せん断力、曲げモーメントの求め方分布荷重を集中荷重に置き換える考え方を習得しておく。
第4回目
集中荷重が作用している片持ちはり 片持ちはりに集中荷重が働いた場合の反力、モーメント、せん断力、曲げモーメントの求め方埋め込み端で反力とモーメントが発生することを考えてみること。
第5回目
分布荷重が作用している片持ちはり 片持ちはりに分布荷重が働いた場合の反力、モーメント、せん断力、曲げモーメントの求め方埋め込み端で反力とモーメントが発生することを考えてみること。
第6回目
張出しはり 張出しはりに集中荷重が働いた場合の反力、モーメント、せん断力、曲げモーメントの求め方反力を求めるときのモーメントのつり合い式を考えてみる。
第7回目
張出しはり 張出しはりに分布荷重が働いた場合の反力、モーメント、せん断力、曲げモーメントの求め方反力を求めるとき分布荷重をどのように扱うかを考えてみる。
第8回目
せん断力と曲げモーメントの関係任意の分布荷重が働くはりの分布荷重とせん断力、せん断力と曲げモーメントの関係今まで学んだせん断力線図と曲げモーメント線図より両者がどのような関係にあるか考えてみる。
第9回目
せん断応力と曲げ応力せん断応力と曲げ応力の求め方設計の強度計算に用いる許容応力の意味を予習しておくこと。
第10回目
曲げ応力断面係数の働き曲げ応力の算出に必要な断面係数の求め方と意味について考えてみる。
第11回目
はりのたわみ両端支持はりと片持ちはりのたわみおよび曲げ剛性はりの設計では強度だけではなく変形(たわみ)を考慮する必要がある。その理由を考えてみよ。
第12回目
軸のねじり軸にトルクが働く場合のせん断応力の求め方と軸の設計軸にねじりが働くと軸はどのような変形をするか、引張・圧縮とどう違うか考えてみる。
第13回目
柱の座屈柱の座屈現象と座屈荷重(座屈応力)の求め方長い棒に軸方向の圧縮荷重が作用すると棒は小さい荷重で曲がる。圧縮との違いについて考えてみる。
第14回目
組合せ応力引張荷重と曲げが働く場合の強度計算と重ね合わせの原理引張応力と曲げ応力の計算ができるよう予習をしておくこと。
第15回目
まとめ今まで学んだ内容の重要項目を復習特にはりの応力計算過程を理解しておくこと。

教科書
町田輝史著、わかりやすい材料強さ学、オーム社
参考文献
必要に応じて講義中に紹介する
成績評価方法
期末試験を試験期間中に実施する
評価の割合は期末試験70%、小テスト30%、計100点満点とする
そのほか受講者への指示/メッセージ
固体の力学で学んだ内容特に応力とひずみを理解しておくこと

更新日:01/18/2009
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