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情報分析II

科目
情報分析II
区分
マネジメントサイエンス学科科目群08
授業コード
5320080
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 月/56
単位数
2単位
担当者名
小林 直樹
授業の概要
情報の送り手と受け手との間には埋められない情報格差(情報の非対称性)がある。この情報格差をいかに解消するかに情報を分析する意義がある。本講義で扱う財務データ(貸借対照表や損益計算書等から得られるデータ)は無味乾燥なもので,それ自体に意味はない。しかし,それら情報を統計手法を用いて分析することにより,情報の発信者となる経営者の意思決定プロセスや情報の受け手となる市場の動向から一定の傾向を見出すことができる。
 本講義では,これら財務情報を分析対象として,まず仮説を設定する。さらに,統計ソフト(本講義ではR)を使って多変量解析を用いて実証分析を行う。多変量解析は経済学,経営学,そして工学など幅広い分野で応用されており,これら分析を利用して意思決定が行われるケースが多々ある。本講義では,多変量解析(単回帰分析,重回帰分析,ロジスティック回帰分析)を理解し,実践できるようになるのが目的である。
到達目標
情報を利用して意思決定する。そのために必要な分析手法を修得する。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
Rについて(その1) Rのインストールの仕方について解説する。さらにRの機能について概説する。再確認として授業の進め方と成績評価ついて説明する。ノートパソコンを用意すること
第2回目
Rについて(その2) 基本統計量(平均値,標準偏差)の意味,その統計量を用いて判断するポイント等を説明する。事前に配布された資料の基本統計量について読んで,不明な点があればメモしておくこと。また,ノートパソコンも用意すること。
第3回目
単回帰分析について(その1) 単回帰分析について説明する。目的変数と1つの説明変数の関係並びに線形関係を学ぶ。さらに求めた回帰式が利用可能かどうかの評価についても学習する。回帰分析の原理について資料を読んで,不明な点があればメモしておくこと。また,ノートパソコンも用意すること。
第4回目
単回帰分析について(その2) 実際のデータを利用して単回帰分析によるデータ解析について学ぶ。残差の検討や寄与率の意味についても学習する。モデルとして線形性が成り立つかどうかを考える。さらに,解析してみたいと思うデータを用意しておくこと。また,ノートパソコンも用意すること。
第5回目
単回帰分析について(その3) 前回と同様前回と同様
第6回目
重回帰分析について(その1) 重回帰分析について学ぶ。複数の説明変数に関する知識に基いて,説明変数を1つにしぼって線形関係式を作ることを具体的に学ぶ。変数選択問題については,配布されている資料を読んで,不明な点があればメモしておくこと。また,ノートパソコンも用意すること。
第7回目
重回帰分析について(その2) 従属変数や誤差項の独立性,不偏性,等分散性の仮定があることを学び,それに対する検討項目についても学習する。重回帰分析に関する制約条件について,資料を読んで,不明な点があればメモしておくこと。また,ノートパソコンも用意すること。
第8回目
重回帰分析について(その3)前回と同様前回と同様
第9回目
ロジスティック回帰分析について(その1)ロジスティック回帰分析について学ぶ。同時に従属変数に2値データをとった線形確率モデルとの違いも学習する。ロジスティック関数について事前に調べ,不明な点があればメモしておくこと。また,ノートパソコンも用意すること。
第10回目
ロジスティック回帰分析について(その2)実際のデータを利用してロジスティック回帰分析によるデータ解析について学ぶ。同時に従属変数に2値データをとった線形確率モデルとの違いも学習する。重回帰分析の従属変数を2値(0と1)としたケースを検討し,不明な点があればメモしておくこと。また,ノートパソコンも用意すること。
第11回目
仮説検定(1)仮説設定に必要な統計的知識を学ぶ。ノートパソコンも用意すること。
第12回目
仮説検定(2)前回と同様ノートパソコンも用意すること。
第13回目
財務情報を使った分析(1)実際の財務データを利用して,単回帰分析,重回帰分析,ロジスティック分析によるデータ解析を実習する。単回帰分析,重回帰分析,ロジスティック分析について資料を読んで,不明な点があればメモしておくこと。また,ノートパソコンも用意すること。
第14回目
財務情報を使った分析(2)前回と同様ノートパソコンを用意すること。
第15回目
試験

教科書
テーマごとに資料を配布する
参考文献
The R Tips/舟尾暢男/九天社 ,「R」Commanderハンドブック /舟尾暢男/オーム社
成績評価方法
小テスト及び定期試験80%/授業への参加・取り組み度・レポート20%
そのほか受講者への指示/メッセージ
レポート課題の提出期限は厳守すること。提出期限が過ぎたレポートや内容が伴わないレポートは評価の対象としない。統計ソフトRはフリーソフトであるから,あらかじめインストールしておくこと。

更新日:
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