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自己表現技法

科目
自己表現技法
区分
知能情報システム学科科目群
授業コード
55139
開設セメスター
6S
曜日・時限
秋 集中
単位数
2単位
担当者名
原山 建郎
授業の概要
プレゼンテーションとは、もともと広告会社が新たな広告取扱い予算獲得の目的で、広告主に特定の広告キャンペーン企画を提案することを「プレゼンテーション」と表現した広告用語であった。大学生のプレゼンテーションには、レポートや研究論文の作成、口頭やパワーポイントによる発表などがある。就職試験における履歴書やエントリーシート作成、面接試験も、情報の送り手(志望者)が受け手(企業)を説得するためのコミュニケーション手段であり、効果的な自己表現技法が求められる。
本授業では、就職活動におけるプレゼンテーションを演習事例に取り上げ、実践的な「自己表現技法」を学ぶ。まず自分を深く理解する自己分析から始め、段階的に自己表現、表現技法、面接対応など、豊かなプレゼンテーション能力の習得を目指す。
到達目標
①「自己分析」を通して、「表現すべき(伝えたい)自分」を明確にすること。
②「伝える」技術+「伝わる」戦術(コミュニケーション能力)を高めること。
③社会に通用する「手紙(葉書)、電子メールの基本ルール」を身につけること。
④研究発表、就職試験での「プレゼンテーション(自己表現技法)」を理解すること。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
9/07 ガイダンス 5日間の講義の進め方
コミュニケーションの基本
①意味と感情のやりとり
②メッセージの明確化
③インタラクティブ
④アサーティブ
「相手が取りやすい球(情報)を投げ、相手の球は正面で受ける」コミュニケーションの基本を理解する。
提出課題(宿題)の説明を正確に理解する。
第2回目
9/07 伝わる表現法Ⅰ 伝える」⇔「伝わる」
①伝言ゲームをやってみる
②他己(2人一組)紹介
③1分間で自己アピール
きちんとした相手意識、目的意識を持ちながら話す。
アサーティブなコミュニケーションをはかる。
第3回目
9/07 伝わる表現法Ⅱ 手紙・葉書・電子メール
①手紙の(標準的)書式
②お礼の葉書を書く
③説明会の参加メールを打つ
社会で通用する「情報発信」ルールを身につける。
社会人レベルの敬語、書き言葉の使い方に強くなる。
第4回目
9/08 自己分析Ⅰ なぜ自己分析を行うのか
①本当の自分を好きになる
②すでにあるものに気づく
③「弱み」は強みに変わる
「弱み」は「強み」の裏返し(リフレーミング)である。
自分自身で「本当の自分」にインタビューしてみる。
第5回目
9/08 自己分析Ⅱ 売り込むべき自分の探し方
①「経験」の引き出しを作る
②困難・挫折・挑戦・克服
③継続・達成・感動・受容
④友人・恩師・両親・兄弟
「自分史マトリクス」で過去・現在20年の棚卸し。
印象に残るエピソード(経験)の引き出しを作る。
第6回目
9/08 自己分析Ⅲ 大学生である自分を振り返る
①得意な科目、好きな科目
②アルバイトで学んだこと
③入学前とは何が変わったか
④キャリアデザインを描く
相手が知りたい(伝えてほしい)のは大学生の自分。
大きなキャリアデザイン(将来設計)の夢を描く。
第7回目
9/09 自己表現Ⅰ 就職活動のアウトライン
①会社説明会から内定まで
②履歴書・エントリーシート
③業界・企業研究・就職ナビ
就職活動シーンで求められる「自己表現」の実際。
己を知り(自己分析)、相手を知る(企業研究)方法。
第8回目
9/09 自己表現Ⅱ自分の性格・特長を売り込む
①エピソードで語る自己PR
②自分の強み、得意なことは
③趣味、特技、資格で売る
④プレゼンシート(A41枚)
効果的な「自己表現」はエピソードで示す(書く)。
プレゼンシートに「わたし」をコンパクトに表現する。
第9回目
9/09 自己表現Ⅲ志望動機を伝えるポイント
①就きたい仕事(職種)は何か
②なぜその仕事がしたいのか
③なぜその企業で働きたいか
志望(ぜひ働きたい)と希望(もし採用されたら)はちがう。
新卒採用は「未熟・未完成=伸びる可能性」が最大の魅力。
第10回目
9/10 表現技法Ⅰ口頭による体験発表
①今週の感動・1分間スピーチ
②アイ・コンタクトのハードル
③声の大きさ、話のリズム
④結論から言う、理由を述べる
1分間スピーチで提供する情報量の目安は約400字。
「ぜひ伝えたい」気持ちがアイ・コンタクトにあらわれる。
前置きや言い訳はいらない。まず結論から伝える。
第11回目
9/10 表現技法Ⅱポスターセッションでの発表
①Plan(計画)
②Prepare(準備)
③Practice(練習)
④Presentation(発表)
紙芝居の仕事は、脚本(ストーリー)、絵コンテ、キャプション(語り)から。
ポスターに3割、聴衆に7割の注意を払うのがコツ。
第12回目
9/10 表現技法Ⅲパワーポイントによる発表
①わかりやすいストーリー
②インパクトのある見出し
③印象に残る画面の作り方
「いちばん伝えたい」(幹=結論)という軸を明確にする。
「これも知らせたい」(枝葉=説明)は部分の配置を効果的に。
第13回目
9/11 面接対応Ⅰグループワークでの自己表現
①グループディスカッション
②空中戦を地上戦に持ち込む
③「書記」役で主導権を握る
グループワークの「自己表現」は、他人の自己表現もサポート。
集団コミュニケーションは直角二等辺三角形ポジション。
第14回目
9/11 面接対応Ⅱ集団面接での自己表現
①ライバルの心臓もドキドキ
②社会人の「常識」で答える
③理屈より、実話(体験)重視
抽象的な一般論でなく、自分のエピソード(経験)で答える。
「(社会人をめざす)自分」という「立ち位置」を意識する。
第15回目
9/11 面接対応Ⅲ個別面接での自己表現
①質問内容を正確に把握する
②答えは「結論」から簡潔に
③背伸び厳禁、本物で勝負
「自分=掛け替えのない本物」というゆるぎない自信の表明。
たくさん欲張らずに、最も重要な1つをはっきり伝える。

教科書
特になし。必要に応じて資料を配布する。
参考文献
随時、参考文献・URLを紹介する。
成績評価方法
課題レポート提出40%、プレゼンテーション40%、受講態度(出席状況など)20%を目安に、総合的に評価する。
そのほか受講者への指示/メッセージ
本授業は受身の講義ではなく、文章作成の課題(宿題)、意見発表、グループワーク、ポスターセッション、パワーポイントによる発表などを行う演習をメインにした授業である。
本授業では、①自分が好きになる、②授業が面白くなる、③プレゼンテーションが楽しくなる、この3つのことを受講者と共有することを目標としている。

更新日:01/14/2008
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