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教師論

科目
教師論
区分
乳幼児発達学科科目群
授業コード
5500014
開設セメスター
2S
曜日・時限
秋 月/56
単位数
2単位
担当者名
今尾 佳生
授業の概要
 現代社会において学校教師の資質・能力があらためて取りざたされている今日である。教育という人類普遍の営みにおいて、教師の存在意義は極めて高いと言わざるを得ない。教職関連科目の筆頭におかれていると同時に、本学教育学部の卒業要件としての必修科目としても位置づけられている本講では、これから教育のプロフェッショナルとしての教師への道を歩みだそうとしている学生に対して、教師像の歴史的変遷や現代における教職の意義、学校教師の役割と職務内容、教師をめぐる社会的諸問題などについて概説することによって、将来に向けてのキャリア意識の確認と高揚を図ること、そして単なる職業にとどまらない教師という「生き方」について深く考える機会を提供することを目的とする。
到達目標
教育という営みにおける教師の存在意義、現代学校教育における教員を巡る諸制度、現代社会において教師をとりまく環境、教師に寄せられる社会的期待についての理解を深め、教職に対する自らのスタンスを決定できるようになることを目指す。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
導入: 本講の概要 教職/教員・教諭・教師/教育活動における教師の位置/ 教育学部の志望動機、過去における教師との出会いとその思い出を簡単にまとめておくこと
第2回目
教師と教員の歴史 西欧における教師の伝統と変化/日本のおける教師像/学校教師=教員とその養成 教科書第1章第1~2節、及び配布プリントを読んでおくこと。
第3回目
求められる教師の資質 教員の資質能力とその形成/個人的資質/社会的資質/コミュニケーション能力/組織人としての適応力/使命感/児童・生徒理解/指導力 教科書第1章第2節、第3章第1節、第5章第2節を読んでおくこと。
第4回目
学校における教員の仕事と役割 組織としての学校/教員の種類と職階/教科指導/教科外指導/進路指導/学級経営/校務分掌/教育相談 教科書第2章第1~6節を読んでおくこと
第5回目
教員をめぐる制度 教育基本法/学校教育法/教育公務員特例法/学習指導要領/検定教科書/地方公務員方/教育職員特例法 教科書資料編所載の各種法令に目を通しておくこと。
第6回目
学校教育における教員のあり方 幼稚園教育の特性と教員/幼稚園教諭と保育士/小学校教育の特性と教員/中学校教育の特性と教員/高等学校の特性と教員/開放制による教員養成のメリットとデメリット 教科書第4章を読んでおくこと。自分の中学校、高等学校期の教師のイメージのリフレクションをしておくこと
第7回目
我が国における教員養成と教職課程 教育職員免許法/教職課程の履修/教育実習/免許状の授与と更新制度 教科書第5章、及び配布プリントを読んでおくこと。
第8回目
復習:理解度の確認1 第1~7回の授業内容 講義ノートと教科書をよく復習しておくこと。
第9回目
教員の職業的社会化 児童・生徒としての教師体験/教師に対する社会的イメージ/大学における教員養成課程/各種ボランティア・インターンシップ体験/教育実習体験/教育現場 配布プリントを読んでおくこと。
第10回目
教師専門職論: 教師のProfessionalism 専門職の一般的諸条件/教師=準専門職論/教師=反専門職論 配布プリントを読んでおくこと。
第11回目
学校における教員文化の発生 教師の職業的パーソナリティ/強権的善意/擬制的親子関係の形成/教師の制度的権威と主導権の掌握/教師のサバイバル・ストラテジー 配布プリントを読んでおくこと。
第12回目
教員の社会的地位と社会参加 専門職論と職業的威信/日本の教員の社会的地位/欧米の教員の社会的地位/教師の公共性と社会参加 配布プリントを読んでおくこと。
第13回目
教員の疲労とモラール バーンアウト症候群/学校・教員への社会的期待/教員の職業的ディレンマ 教科書第1章第3節、第2章第7節及び配布プリントを読んでおくこと。
第14回目
復習:理解度の確認2第8~13回の授業内容 教科書、配布プリント、講義ノートをよく復習しておくこと。また各自の教職観をノート略述しておくこと。
第15回目
まとめ: どのような教師を目指すか なりたい自分となれる自分 各自の目指す教師像とその資質について可能な限り具体的なイメージを作り上げること

教科書
宮崎和夫編著/『教職論-教員を志すすべてのひとへ』/ミネルヴァ書房/¥2,400      その他プリント使用
参考文献
必要に応じて、適宜紹介する。
成績評価方法
理解度の確認1 50% 理解度の確認2 50%                           ☆授業において扱ったトピックに関する知識の定着度と思考力とを確認する。詳細については授業時に説明する。
そのほか受講者への指示/メッセージ
受講生各自がなりたい教師像を明確にしつつ、それと今の自分との距離を測り、そうなるためにはどんな勉学や経験を積んで行くことが必要かを真剣に考えることを望む。

更新日:01/18/2009
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