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担当別５０音一覧

科目	教育社会学特論	区分	教育学科科目群
授業コード	1508016	開設セメスター	3S
曜日・時限	春　木/56	単位数	2単位
担当者名	太田 拓紀

授業の概要

教育社会学には、教師を対象とした研究が数多く蓄積されています。それらは社会学の研究手法を用いて、過去から現代にいたるまでの教師の社会的地位や教師文化、教育的行為など、教師に関わる多様な側面を明らかにしてきました。その研究の特徴は、教師に関わる事象・課題を相対的、実証的に検証しようという点にあります。 　この授業では、教育社会学の一領域としての教師研究の知見を学習し、それらをみずから説明できるようになることを目的とします。その上で、教師に関わる事象や問題について、社会学的な視点から主体的に考察できる能力を身につけることをめざします。

到達目標	１．教師の社会学が明らかにしてきた知見を説明できるようになること。 ２．社会学の視点にたって、教師に関わる事象・問題について、みずからが主体的に考察できる能力を身につけること。

授業計画	テーマ	内容	学習課題
第1回目	はじめに	社会学の対象としての教師	現代の教師に関する問題や課題を、いくつか挙げてきてください。
第2回目	教師の社会的地位(1)	教師の社会的出自	教師になる・めざす人の特徴について、考えてきてください。
第3回目	教師の社会的地位(2)	教師の経済的基盤	教師は経済的に安定した職業といえるのか、その実態を調べてきてください。
第4回目	教師の専門職性	教師の専門職性論の展開	専門職とはどのような職業をいうのか、調べてきてください。 小レポートに取り組んできてください。
第5回目	教師の教育的行為(1)	教師のストラテジー	「教師のストラテジー」とはなにか、調べてきてください。
第6回目	教師の教育的行為(2)	生徒指導・進路指導	日本の教師における指導の特徴について、調べてきてください。
第7回目	教師の教育的行為(3)	教師－生徒関係の問題点	「教育愛」の問題点について、調べてきてください。
第8回目	教師の仕事(1)	教師の仕事の特質－他の職業と比較して－	他の職業と比べての、教師の仕事の特質について、考えてきてください。 小レポートに取り組んできてください。
第9回目	教師の仕事(2)	教師の多忙化とバーンアウト問題	「バーンアウト」とはなにか、調べてきてください。
第10回目	教師になるということ	教師の予期的社会化	「社会化」とはなにか、調べてきてください。
第11回目	教師としての成長	教師のライフコース	教師のライフコースの特徴とはなにか、調べてきてください。
第12回目	教師文化(1)	教師集団に固有な文化とは	教師に特徴的な文化とはなにか、考えてきてください。 小レポートに取り組んできてください。
第13回目	教師文化(2)	教師間関係における同僚性	教師の「同僚性」について、調べてきてください。
第14回目	教師の歴史	近代日本の教員養成の特質－師範学校－	「師範学校」とはなにか、調べてきてください。
第15回目	メディアと教師	メディアに描かれた教師像の検討	メディアに登場した教師像について、事例をあげて検討してきてください。

教科書	授業ではプリントを配布します。また、読むべき文献は授業中に指示します。
参考文献	油布佐和子編著，2007，『転換期の教師』放送大学教育振興会。 油布佐和子編著，2009，『教師という仕事 (リーディングス 日本の教育と社会)』日本図書センター。
成績評価方法	平常点（出席・小レポートなど）30%，定期レポート70％で評価します。
そのほか受講者への指示／メッセージ	毎回、文献を熟読してくるように指示します。また、授業の人数によってはグループ討論の機会をもうけることを予定していますので、積極的に参加してほしいと思います。授業では映像資料を活用して、理解を深めることに努めます。