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異文化理解と教育

科目
異文化理解と教育
区分
乳幼児発達学科科目群
授業コード
1508011
開設セメスター
3S
曜日・時限
春 水/34
単位数
2単位
担当者名
大谷 千恵
授業の概要
自分のアイデンティティのよりどころを見つけること、自分の視点/立場を認識した上で考えを他者に論理的に説明すること、そして多様な異文化を持つ人々と共に新しい価値観やスタイルをつくっていく方法や対応力を身に付けることは、グローバル化した現代を生きる教師にとって極めて重要な課題です。従来このテーマは「国際理解教育」の名のもとに追及されてきましたが、国際関係だけでなく、国内的な事情も多様化し、異質なものとの共生・共栄が身近な場面でも求められています。より広い視野で「自己」と「異文化」の理解を図って行くことが必要です。本講では、国際関係のみならず、身近な異文化としての帰国子女、在日外国人、国際結婚の子どもたちなど、多様化している日本人と日本で共生している異文化を背景に持つ子どもの教育、学校の取り組みなどを広く題材として、将来の教員が教室で直面する現実的な問題に対応していける力を養うことを目的とします。さらに、異文化理解を目指した授業やプロジェクトの開発力も育てていきたいと思っています。受講生には「自分にとっての異文化とは何か」、「自分はどのような文化の中で育ってきたのか」を自問していくことを通して、自分理解・異文化理解を深めていってもらいます。
到達目標
・異文化理解に関わる基礎的な知識を身につける。
・自分の学習を計画・準備・行動・評価することができる。
・グループで計画したことを実行することができる。
・チームとして協力したり、リーダーシップをとれる。
・異文化理解の課題について、自分なりの考えを述べることができる。
・異文化間の摩擦を分析し、問題の所在を明らかにするために行動できる。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
Introduction
「私」は何をもって「私」?
授業の主旨と進め方
アイデンティティのよりどころ「私のレシピ」
あなた自身を説明するのに最もわかりやすい言葉と方法で説明できるようにしてきてください。写真や小道具を持ってきてもいいです。
第2回目
アイデンティティと異文化 ブレインストーミング「異文化とは何?」
「日本人」って誰を指すの?」
異文化理解とカルチャーショック
あなたにとっての「異文化」「日本人」とは何か、発表できるように考えてきてください。
第3回目
多様な文化と学習スタイル 各自の報告「学校の多様性」
学校にいる多様な子供達(統計局のデータから何が見えるか)
学習スタイルの多様性
学校の多様性がわかる記事や資料を授業日の午前中までにコピーし(必ず名前を記入しておくこと)、大谷ロッカーに提出しておく。
第4回目
アクティブ・リスニングの手法 意思表示・感情表現の多様性
アクティブ・リスニングとは
インタビューの方法
あなたは、自分の感情をどのように表現しますか?怒りや悲しみをどのように表現するか話せるように準備しておく。
第5回目
学校の取組み紹介
プロジェクト開始
各インタビューの報告
異文化理解/国際理解教育に取り組む学校の実践例紹介
各実践がどのような目的で取組まれているのか、その評価は適切なのか考える。
グループの研究テーマを決める。
実際にインタビューを指示された要領で行い、インタビューの内容をまとめ、授業日の午前中までに大谷ロッカーに提出しておく。
第6回目
プロジェクト作成 グループ・プロジェクトのOutline作成&提出グループ・プロジェクトのOutlineの作成に必要な資料を集めておく。
第7回目
メディアの力 偏見や差別について考える
マスメディアが作る異文化のイメージ/差別と偏見
ビデオ「青い目、茶色い目」40分
興味のある新聞記事を1つ準備し、なぜその記事を選んだか簡単に書いてくる。また、広告などで偏見や差別につながるものを見つけて、持ってくる。
第8回目
偏見を超えるための教師の挑戦 NHK日本賞2007「特別授業---差別を知る(カナダ)」40分配布資料を読み、教師が陥りやすい偏見について、自分なりに考え、話し合えるように準備してくる。
第9回目
玉川学園のInternational Baccalaureate コースの授業見学併設校のスケジュールに合わせるため、必ず、集合時間や場所を学内Blackboardや確認してください。事前資料を読み、自分なりの課題をもって見学に望むこと。質問なども、用意すること。
第10回目
異文化間に育つ子供の教育定住外国人の子供達の教育
海外・帰国児童/生徒の現状と教育
配布資料を読んでディスカッションできるように準備してくる。
第11回目
ゲスト・スピーカー異文化理解に取り組まれている方をお招きします。ゲスト・スピーカーのプロフィールや参考資料を読み、質問などを用意しておくこと。
第12回目
グループワークグループ・プロジェクトの進行状況と今後の活動報告
各グループでプロジェクトを進める。
各プロジェクトを進める。
第13回目
グループワーク各グループでプロジェクトを進める。
(教室での授業はないが、相談が必要なグループは大谷と個別に面談)
各プロジェクトを進める。
第14回目
プロジェクト発表各グループ/個人のプロジェクトの発表効果的な発表ができるように小道具や資料を準備しておく。
第15回目
フィードバックグループごとに学習の振り返り
提出:レポート、リフレクション・シート
授業評価
リフレクション・シートを記入して持ってくる。

教科書
授業時に配布。
参考文献
佐藤郡衛「国際化と教育--- 異文化間教育学の視点から」日本放送出版協会。
大谷の授業ページ   http://www.tamagawa.ac.jp/teachers/edu/ohtani/
成績評価方法
発言やリーダーシップ,課題の内容 25% 
グループ・プロジェクトOutline  15%  
発表               30%  
レポート             30%
そのほか受講者への指示/メッセージ

更新日:01/04/2009
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