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劇場論

科目
劇場論
区分
パフォーミング・アーツ学科科目群
授業コード
1610015
開設セメスター
3S
曜日・時限
春 月/56
単位数
2単位
担当者名
方 勝
授業の概要
パフォーミング・アーツ(上演芸術)の成立に不可欠な本質的要素とは、上演される内容、上演する人、それを鑑賞する人、そして上演する場所である。この授業では、その場所つまり劇場・ホールについて様々な角度から概観し、上演の場とは何か、またそれはどうあるべきかを考察する。このテーマはパフォーミング・アーツを学ぶものにとって恐らく関心の薄い問題かもしれない。事実、今日の日本の劇場・ホール事情を見てもそのことが問題となっている。劇場・ホールは確かに建築物ではあるが、単にうつわや箱といった入れ物ではなく、演者と観客とのコミュニケーションに直接関わるものである。その認識の上に立ち、古今東西の芸能とその空間の関係を取り上げ、なぜそうであったのか、またそうであるのかを考える。この問題に対して視野を広げ、関心を持ってもらいたい。
到達目標
パフォーミング・アーツの「上演の場」に対して多角的視点を持ち、深く考える力を獲得する。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
授業への導入
劇場・ホールとは
受講ガイダンス
劇場・ホールの定義、その意味と役割
第2回目
さまざまな劇場 劇場・ホールの種類、その形態と特色
第3回目
古代都市国家の祝祭空間 ギリシャ・ローマの野外劇場
第4回目
宗教的祭礼の劇空間 中世聖史劇の宇宙
第5回目
プロセニアム・アーチの誕生 イタリア・ルネッサンス期の劇場
第6回目
王侯貴族の祝祭空間 バロック時代の宮廷劇場、オペラ・バレエの誕生
第7回目
大衆の芝居小屋 エリザベス朝の劇場、オープンステージの源流
第8回目
神々に捧げる芸能の場日本の民俗芸能の時空間
第9回目
大衆の芝居小屋江戸時代の芝居空間、歌舞伎の劇空間
第10回目
額縁舞台の覗きと仕掛け近代劇の第四の壁、現代のプロセニアム劇場
第11回目
変幻自在のハイテク劇場現代のオペラハウス、アダプタブルシアター
第12回目
究極の箱、なにもない空間ブラックボックスシアター、実験劇場
第13回目
劇場でない劇場環境を装置とする劇場、他の建築からの転用劇場
第14回目
授業のまとめこれからの劇場のあるべき姿
第15回目
       〃            〃

教科書
「劇場の構図」(清水裕之著/鹿島出版会/¥1,890)
必要に応じてプリントを配付する。
参考文献
適宜紹介する。
成績評価方法
通常レポート50% 期末レポート50%
そのほか受講者への指示/メッセージ
授業時間外に東京近郊の劇場見学を行いたいと考えているが、その際の費用は個人負担となる。

更新日:01/19/2009
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