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西洋美術史A

科目
西洋美術史A
区分
ビジュアル・アーツ学科科目群
授業コード
1630011
開設セメスター
3S
曜日・時限
春 月/78
単位数
2単位
担当者名
小倉 康之
授業の概要
この講義では、古代からルネサンスにいたる西洋美術の歴史を学ぶ。写真資料による作品鑑賞を基礎として、それぞれの時代・地域に特徴的な「かたち」や「色」を捉えていく。また、絵画・彫刻作品だけでなく、建築や工芸作品にも「象徴的な意味」があると考えることができる。そこで、本講義では建築や工芸も含めた西洋美術の「主題・象徴的意味」の解読方法についても述べる。
到達目標
古代・中世・ルネサンスの芸術はヨーロッパの世界観・死生観と深く関わり、現代人の芸術活動にも影響を及ぼし続けている。西洋美術の歴史を通観し、クリエイターの霊感源となり得る作品を探しもとめよう。本講座では、創造の礎となる作品鑑賞ができるよう、確かな「眼」を養うことを目標に掲げる。その具体的な手法として、図像学と様式史を学ぶ。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
イントロダクション 西洋美術の見かたについて具体的に説明する。「様式」とは何か。絵画の「主題」はどのようにして読み解くのか。授業の際に配布された課題プリントを用い、復習すること。課題プリントは次回授業時に回収する。万一欠席した場合には、必ず課題プリントを手に入れ、配布プリントと参考文献を用いつつ、独力で課題に取り組むこと。不明な点があれば、翌週の授業後に質問を受け付ける。
第2回目
原始・古代美術 1 原始美術と古代オリエント美術(メソポタミア・ペルシア・エジプト)について取り上げる。人間と美術との関わりについて、その出発点から学んでいく。同上
第3回目
原始・古代美術 2 古代地中海美術(クレタ美術・ミュケナイ美術)からギリシア美術(前半)への移行期を扱う。同上
第4回目
原始・古代美術 3 ギリシア美術(後半)とローマ美術について考察する。この時代の美術は、西洋美術の源流を成し、後の時代の手本となった。同上
第5回目
中世の美術 1 初期キリスト教美術とビザンティン美術について。キリスト教美術が誕生した古代末期から、ビザンティンへの変遷をたどっていく。同上
第6回目
中世の美術 2 イスラーム美術について。7世紀頃誕生したイスラーム美術もまた古代の文化を継承した。モスクなどの建築や工芸作品を取り上げる。同上
第7回目
中世の美術 3 初期中世美術をテーマとする。ゲルマン民族の移動により、古代文化は変質し、中世の美術へと移行した。同上
第8回目
中世の美術 4ロマネスク美術について概観する。写実的、という意味では決して上手くないにも関わらず、なぜ人を魅了するのだろうか。同上
第9回目
中世の美術 5ゴシック大聖堂の意味とかたちについて。同時にゴシックの写本挿絵と工芸、ステンドグラスについても学ぶ。同上
第10回目
ルネサンスの美術 1ゴシックからルネサンスへ。いわゆるプロト・ルネサンスの時代を扱う。同上
第11回目
ルネサンスの美術 2フィレンツェの初期ルネサンス。マザッチョ、ドナテッロ、ブルネレスキの作品を中心に。同上
第12回目
ルネサンスの美術 3盛期ルネサンスの美術について。レオナルド・ダ・ヴィンチ、ブラマンテ、ラファエロ、ミケランジェロの芸術について概説する。同上
第13回目
ルネサンスの美術 4北方ルネサンス。ルネサンス美術はイタリアだけではない。デューラーなど、アルプス以北の芸術家の作品についても考察する。同上
第14回目
ルネサンスの美術 5マニエリスムをテーマとする。ルネサンスからバロックへの移行期、マニエリスムの美術とは何か。どのような特徴があるのだろうか。同上
第15回目
西洋美術の特質前期の講義で学んだことをまとめ、様式上の変遷と西洋の美術理論について考える。同上

教科書
配布プリント(教科書指定なし)
参考文献
高階秀爾監修 『増補新装 [カラー版] 西洋美術史』 美術出版社
成績評価方法
平常点(出席状況+課題達成度)50% 定期試験50%
そのほか受講者への指示/メッセージ

更新日:02/18/2009
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