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芸術演習A

科目
芸術演習A
区分
メディア・アーツ学科科目群
授業コード
1620119
開設セメスター
5S
曜日・時限
春 木/78
単位数
2単位
担当者名
小倉 康之
授業の概要
実技から理論へ・・・理論から実技へ・・・。本講座では、デッサン・模写を美術史研究に用いる手法を学ぶ。それは実作品を制作する際にも役立てることができるだろう。画家が過去の作品を模写するのは、単にそれを真似るためではない。偉大な作品における「創造」の秘密を探るため、制作の過程を追体験するのである。また、絵画芸術の領域では、古来『ギリシア・ローマ神話』や『聖書』のテキストのイメージ化が行われてきた。西洋絵画において、最初にテキストを映像化した芸術家は、物語をどのように解釈し、どのように描いたのだろうか。自ら筆をとり、神話・聖書図像の「創造」の現場に立ち会おう。
到達目標
西洋文化を理解するためには『ギリシア・ローマ神話』や『聖書』の基礎的知識は必須である。画家はこれをどのように描いてきたのか。映画や演劇においても同様に、テキストを視覚化するプロセスは重要である。テキストのイメージ化における「独創性」とは何か。そして、それをどのようなスタイル(様式)で表すか。本講座では、図像学と様式史の方法論の習得を目標に掲げる。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
イントロダクション 美術史学の方法論 - 図像学と様式論配布された課題プリントにしたがって復習すること。提出期限は次回。
第2回目
テキストを“描く” 1 ギリシア神話のイメージ化 - テキストの講読とデッサン同上
第3回目
イメージを“読む” 1 ギリシア神話の絵画を「読む」 - 絵画作品への美術史的アプローチ同上
第4回目
テキストを“描く” 2 旧約聖書図像を「描く」同上
第5回目
イメージを“読む” 2 旧約聖書図像の研究同上
第6回目
テキストを“描く” 3 聖人像を「描く」 - テキストの講読とデッサン同上
第7回目
イメージを“読む” 3 聖人像を「解読」する - 美術史学の実践(図像学と様式史)同上
第8回目
テキストを“描く” 4キリストの復活を「描く」 - テキストの講読とデッサン(目に見えない人物をどう描くか)同上
第9回目
イメージを“読む” 4キリストの復活図像の系譜について - 西洋美術のふたつの「型」同上
第10回目
テキストを“描く” 5新約聖書図像を「描く」 - テキストの講読とデッサン同上
第11回目
イメージを“読む” 5新約聖書図像の研究 - キリスト教図像の東と西同上
第12回目
名画の模写 1世界遺産タウイ、サン・クリメン聖堂の壁画 - <<栄光のキリスト>>同上
第13回目
名画の様式 1ロマネスクの<<栄光のキリスト>>-様式の研究同上
第14回目
名画の模写 2レオナルド・ダ・ヴィンチの壁画 - <<最後の晩餐>>の様式同上
第15回目
名画の様式 2イタリア・ルネサンスの<<最後の晩餐>> - 図像学の視点から同上

教科書
配布プリント(教科書指定なし)
参考文献
ジェームズ・ホール著 『西洋美術解読事典』 河出書房新社
成績評価方法
平常点(出席状況+課題達成度)50% レポート50%
そのほか受講者への指示/メッセージ
この演習は「デッサン」および「模写」(奇数回)と講義(偶数回)を組み合わせて行う。各自使い慣れた鉛筆(2B以上の濃さのものが望ましい)かペン、およびA4サイズのスケッチブック(または画用紙)を用意すること。なお、2回を一組として授業が進むため、万一欠席せざるを得ない時は事前に相談すること。急病・急用による欠席の場合には、次の授業の前に配布プリントと課題プリントを受け取るように。

更新日:02/18/2009
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