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博物館学IIA

科目
博物館学IIA
区分
ビジュアル・アーツ学科科目群
授業コード
5630122
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 金/34
単位数
2単位
担当者名
菅野 和郎
授業の概要
展示は博物館を特徴づけ、博物館の顔ともいえる。また資料を媒介とする博物館教育の中心であり、情報伝達の手段でもある。一方、一括りに博物館展示といっても、扱う資料の性質により、手法、施設、教育活動等に特色があり、同時に分野に特有の課題も存在する。そこでまず、博物館に共通する事項について概括的に学習した後、こうした各種館園の実情にあたりながら、展示を中心に博物館の実際について考える。これにより博物館展示の目的・方法とは何かを理解し、将来学芸員となるための基礎を身につける。
到達目標
展示という博物館における教育・情報伝達の意義を説明することができる。展示を見る目、展示を評価する基準を身につけることができる。将来学芸員として展示を行う上での基礎を養うことができる。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
導入 授業の進め方,博物館・博物館学とはなにか授業の進め方についてのガイダンス
学習対象である博物館・博物館学について再確認する
第2回目
博物館学史博物館学の歩みについて理解する
第3回目
博物館のしくみ・役割 博物館の分類上の現状と法規・行財政博物館という制度を支えるシステムについて理解する
第4回目
文化財保護と博物館博物館と密接に関わり、展示の対象ともなり得る「文化財」とは何かを理解する
第5回目
博物館展示論 博物館展示とは何か博物館における展示とは何かを考える
これまでに各自が得ている、博物館における展示の経験について整理しておくとよい
第6回目
展示の種類展示にはどのような手法があるかを理解する
第7回目
博物館展示の実際 歴史系博物館各種の博物館に見られる事例を検討し、展示(及びその他の教育活動)の特徴と課題について理解を深める
事前あるいは事後に、同種の博物館を見学し、特色や問題点を自分なりに確認しておくとよい
第8回目
美術系博物館
第9回目
自然史・理工系博物館
第10回目
野外展示の博物館(動物園・水族館、植物園、野外博物館等)
第11回目
展示特論戦争等をどう伝えるかマイナス要素の強い事象、立場によって見方が大きく異なる事象の展示について考察する
事前あるいは事後に、同種の展示を見学し、特色や問題点を自分なりに確認しておくとよい
第12回目
展示上の配慮の事例分析本学の教育博物館の展示例を参考に、展示という情報提示を行う上で配慮すべき点を考察する
(この回のみ教育博物館で実施する)
第13回目
特論博物館における情報の提示と取得展示以外の方法による情報の伝達や利用について考察する
第14回目
博物館をめぐる今日的課題博物館に関する時事的な問題について考える
第15回目
まとめ博物館をめぐる今日的課題,まとめ博物館に関する時事的な問題について考える
まとめ

教科書
プリント配布
参考文献
倉田公裕・矢島國雄『新編博物館学』東京堂出版 1997年 ほか、授業の中で適宜紹介する
成績評価方法
授業への参加度(出席)20% レポート80%  レポートは、課題の求めに的確に応じているか、着眼点・考察内容の妥当性・独自性、文章表現・構成等を主な評価の観点とし、全レポートの合計点を80点満点に換算する。
そのほか受講者への指示/メッセージ
学期中、数回のレポート提出を求めるが、その際、博物館を見学した上での考察を要する課題も出す予定である。これは、博物館を検討の対象とする博物館学は、教室で受講しただけでは理解に不十分で、現場である博物館に足を運び、実例に即して確認することが不可欠と考えるからである。これにかかわらず、受講者各自の専攻分野に関連する博物館はもちろん、様々な館種の博物館を、目的意識を持って、積極的に数多く見学することが望ましい。なお、資格取得のため義務的に受講するのではなく、博物館・博物館学に対する興味と問題意識をもって受講することを求めたい。

更新日:01/19/2009
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