検索 検索トップページ トップページ担当別50音一覧 担当別50音一覧

視聴覚教育メディア論

科目
視聴覚教育メディア論
区分
ビジュアル・アーツ学科科目群
授業コード
5630027
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 火/34
単位数
2単位
担当者名
川口 雅子
授業の概要
視聴覚教育メディアという用語が対象とする領域は、旧来の視聴覚機器であるスライドやオーバーヘッド投影(OHP)から最先端のデジタル技術に至るまで、きわめて多岐にわたっている。その広範な範囲のなかから、写真、スライド、映像、音声ガイド、データベースなど、社会教育施設としての美術館に関連の深いメディアについて、個々のメディアの特性を具体例に即して学ぶ。技術の発展はきわめて急速であり、一つ一つの教育メディアは数年のうちには陳腐化してしまうものもあるが、そのような発展の様相を捉えつつ、各メディアの今日的意義あるいは限界を考察する。
到達目標
美術館・博物館で実際に提供されている視聴覚教育メディアの実例を挙げることができる。その視聴覚メディアの発展史を踏まえ、教育的効果を評価することができる。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
導入 「視聴覚教育メディア」という用語が対象とする広範な領域を理解する本シラバスに目を通しておく
第2回目
視聴覚教育前史 わが国における視聴覚教育史を概観する
第3回目
美術館の視聴覚機器と設備 美術館建築にみられる視聴覚施設や設備、館内ネットワークの設置状況を具体例に即して知る美術館の館内案内図をみて、館内設備を調査しておく
第4回目
美術作品と複製 美術作品のイメージ(画像)の伝達手段の歴史的変遷を理解する
第5回目
画像投影技術の変遷 スライド技術の歴史的変遷を踏まえ、美術教育・美術研究におけるスライドの役割を理解する
第6回目
美術館における映像の活用 映像技術の歴史を踏まえ、展覧会や映像ライブラリーにおける映像の活用を知る美術館で展示映像を閲覧し、その意義を考察しておく
第7回目
映像ガイド(1) 音声映像ガイドの新しい試みを概観する美術館で音声ガイドを利用し、その意義を考察しておく
第8回目
映像ガイド(2)音声映像ガイドの新しい試みを知る美術館で音声ガイドを利用し、その意義を考察しておく
第9回目
美術館における画像資料の役割(1)美術館における画像資料の種類とそれぞれの特性を理解する美術館のウェブサイト、展覧会カタログ、ポスター、チラシにおける作品図版の重要性を考察しておく
第10回目
美術館における画像資料の役割(2)美術館における写真の撮影と利用、および写真資料管理の実際を知る
第11回目
データベースの基礎知識図書館における図書情報の管理を例に情報管理の基礎を理解する図書館のOPACを利用し、任意の図書の書誌情報に目を通しておく
第12回目
美術作品画像データベース美術館ウェブサイトで提供されている作品情報検索システムについて、その前提となる情報管理システムを理解する美術館の画像データベースを利用し、その意義を考察しておく
第13回目
画像データベースと来館者教育情報管理システムを基盤とする来館者用画像データベースやミュージアム・グッズへの応用展開を理解する美術館のホームページを利用し、その意義を考察しておく
第14回目
作品画像の著作権美術館活動と著作権の諸問題を理解する著作権法に目を通しておく
第15回目
まとめ

教科書
適宜プリント資料等を配付する
参考文献
授業中に指示する
成績評価方法
出席およびレポート等提出物
そのほか受講者への指示/メッセージ
学芸員資格取得のための必須の講義として、博物館・美術館の現場で実践されている具体例を中心に構成します。受講にあたっては、美術館・博物館を含むさまざまな教育施設で各種メディアを積極的に利用し、その効果や問題点など、各人が問題意識を持って授業に臨むよう心がけてください。

更新日:01/18/2009
検索トップページ担当別50音一覧