授業計画 | テーマ | 内容 | 学習課題 |
第1回目 | 法とは、法律とは、民法とは何か考えます | 多くの法律との関係を学びます | テキスト13-16を読むこと。公法と私法の違いと約束は破っていいのかを考えましょう。 |
第2回目 | 民法にも基本原則があります | 信玄公旗掛松事件、歯医者の妻が妾になった事件。権利を濫用すると権利が失われることがあります。 | テキスト16-23を読むこと。権利の濫用とは何でしょうか。濫用の基準は何でしょうか。また、濫用した場合、どうなるのか考えて来てください。常盤御前とは何をした人か調べてください。 |
第3回目 | ヒトの誕生 | いのちが宿ることとは何でしょうか。子どもの権利条約。悪魔ちゃん事件。胎児の損害賠償事件、人工授精、代理母事件。父親は誰?嫡出推定 | テキスト24-31を読むこと。命が宿ることは人の誕生でしょうか。いつから人として認められるのでしょうか。親は勝手に子供の名前を付けることができるでしょうか。 |
第4回目 | 年齢によって人の能力は異なってきます | 意思能力、責任能力、行為能力の違い、小学生、中学生、高校生、大学生、成人と段階をおって能力が異なります | テキスト31-37を読むこと。意思表示をする場合に意思能力を必要とするのかそれ以上の能力を必要とするのか。年齢で違うかどうか考えます。 |
第5回目 | 意思を表示する | 勘違い、談合、錯角、詐欺、脅迫など真意と外部に現れた意思が異なる場合の効果を学びます | テキスト46-51を読むこと。意思表示の構造では真意から表示意思そして表示行為で意思表示は完成します。もし、真意と表示上の意思表明の内容が異なる場合どうなるでしょうか。 |
第6回目 | 意思表示は自由ではありません | 殺人依頼、不倫、高利貸し、人身売買などは認められません。公序良俗違反にはさまざまな形態があります。 | テキスト42-46を読むこと。意思表示は自由です。しかし、それには限界があります。その限界を考えましょう。 |
第7回目 | 契約は自由にできます | あらかじめ決まっている契約にはどのように対処するのでしょうか。契約自由の原則と約款の問題。 | テキスト82-88。99-101を読むこと。ATMで振り込みをしましたが、確認の場面で「確認」ボタンを押してしまいました。しかし、振込人の名前が違っていました。修正できるでしょうか。 |
第8回目 | 人に依頼する | 自分ではできないことや専門知識を必要とする場合に代理人を選任できます | テキスト51-56を読むこと。すべての法律行為を一人ではできません。その際に、代わって行ってもらう人と相手方の法律関係を考えます。 |
第9回目 | 契約は民法では13種類あります | 有名契約・無名契約、有償契約・無償契約、双務契約・片務契約の違いは何でしょうか | テキスト89、82-119を読むこと。13種類を大まかに分類しましょう。 |
第10回目 | 物の売り買い | 売買契約で隠れた欠陥があった場合どうしますか。瑕疵担保責任と債務不履行責任 | テキスト90-99、68-74を読むこと。約束違反の場合にどのような責任が生じるか考えましょう。 |
第11回目 | 物を借りる場合には3種類あります | 有償でその物を返す、有償で借りたものと同価値の物を返す、無償でそのものを返す | テキスト101-116を読むこと。4体型の貸し借りの権利義務関係とその担保を大まかに考えます。 |
第12回目 | 消費者金融からお金を借りた場合はどうなりますか | 利息制限法、出資法、貸金業法で利息が違います | テキスト101-116を読むこと。特に金銭消費貸借を考えます。ここで人的担保と物的担保を考えます。圧力団体も考えます。 |
第13回目 | 土地や建物を借りた場合はどのような保護が図られているでしょうか | 民法605条、建物保護法1条、借地法、借家法、借地借家法ではその保護はかなり違います | テキスト110-115を読むこと。物権と債権の力関係を考えます。地震売買とは何でしょう。民法605条は有益な条文かも考えます。 |
第14回目 | 契約には必ず三つ条件がなければなりません | 意思表示、目的、当事者のどれを欠いても無効です。これを原始的不能といいます。 | テキスト4章を読むこと。契約全体から契約の意味を考えます。申込の誘引から見ていきます。 |
第15回目 | 契約は成立したが履行されなかった場合には責任を負います | 債務不履行責任といい、損害賠償の問題が生じます | 前回と同じ4章を読むこと。成立した契約の応力を考えます。債務不履行責任を考えます。 |
第16回目
| アクシデントの形(不法行為) | 桃中軒雲右衛門事件、大学湯事件、梅毒輸血事件、ルンバール脊髄注射ショック事件、新聞少年事件、光蔵うつぞ事件。庶務課課長株券私的発行事件、暴力団組長責任事件、応援団の下級生暴行事件 | テキスト5章を読むこと。今までは契約関係のある者どおしの問題を扱ってきました。ここからは契約関係のない者どおしの債権発生を考えます。不法行為責任の要件を考えます。 |
第17回目 | 特殊なアクシデント(不法行為) | ブロック倒壊事件、ペット犬飛びつき事件、大阪国際空港事件、厚木基地騒音事件、吸殻ポイ捨て事件。失火した人の責任は免れることもある。卵豆腐事件 | テキスト5章を読むこと。709条以外の不法行為を扱います。 |
第18回目 | アクシデントと契約の解決 | 急騰した物はいくら払えばよいのか。風がふくと桶屋が儲かる話。時効とはどんな機能を持つのでしょうか | テキスト5章を読むこと。損害の穴埋めが目的です。損害には何があるでしょうか。 |
第19回目 | 物権 | 物権法定主義。物権が移る時いつでしょう。登記や引渡しはどのような効力があるのでしょう | テキスト62-67まで読むこと。176条と177条、178条の関係を考えます。 |
第20回目 | 所有権は一番強い権利です | 使用・収益・処分。建物区分所有権。マンションの権利義務。建て替えはできるのでしょうか。 | テキスト93-96を読むこと。強い権利ですが、どのくらい強いか考えます。 |
第21回目 | 占有権も強い権利と推定されます | 無権利者からの権利の譲受で権利は生まれるでしょうか(即時取得)。不動産はどうでしょう。 | テキスト91-93を読むこと。占有権は本当に所有権などを持った人なのか考えます。 |
第22回目 | 用益物権と担保物権 | 地役権とAir Rightは今後考えられます。担保物を相手に渡す質権と渡さない抵当権。 | テキスト103-109を読むこと。 |
第23回目 | 家族・家庭 | 旧民法から明治民法そして現行民法と変わりました | テキスト143-147を読むこと。家族法の変遷を考えてきてください。家制度はどうして出てきたのでしょうか。 |
第24回目 | 結婚と婚姻。婚姻はどのような効力が生じるでしょうか | 制度としての婚姻。内縁はどうなりますか。キリスト教の影響を受けています。夫婦の財産関係はどうすればよいでしょう。 | 147-156を読んでくること。婚姻の本質は何でしょうか。 |
第25回目 | 離婚は当事者だけの問題ではありません。ドメスティックバイオレンスは悲惨です | 婚姻の条件、6ヶ月待たないと再婚できません。踏んだり蹴ったり判決、有責配偶者からの離婚請求(有責主義と破綻主義)。36年の別居はどうでしょう。 | テキスト156-166を読むこと |
第26回目 | 子ども① | 子どもの保護を考えます。また、要保護者も考えます。 | 166-181を読むこと。 |
第27回目 | 子ども② | 養子や人為的親子関係の創設を考えます。 | 166-181を読むこと。 |
第28回目 | 相続の公平をしないと身内争いになります | 法定相続ではプラスの財産以外にマイナスの財産も一緒についてきます特別受益者や寄与者の再計算で公平を保ちます | 7章を読むこと。計算をします。 |
第29回目 | 遺言を書くに当たって | 最後の意思の尊重、でも死んでからでは書き直しはできません | 7章を読むこと。遺言の種類を考えます。 |
第30回目 | 遺言の問題 | 後継ぎ遺贈について | 稲垣ホームページを読破してきてください。 |