授業計画 | テーマ | 内容 | 学習課題 |
第1回目 | 国際社会の成立と展開 19世紀初めまでの世界 | ウェストファリア体制の成立とその世界的拡大を概観する。 | 対応する試験問題との関連を意識して受講すること。講義を「学期末までに良い答案を作成するためのペースメーカー」と位置づけること。 |
第2回目 | パックス・ブリタニカと日本の開国 1840-70 | 幕末から明治初期の国際関係の中における日本の位置を概観する。 | 同上。 |
第3回目 | 帝国主義と富国強兵 1871-93 | 明治新政府の対外政策を概観する。国内体制の改革と外交がいかに連動していたかに留意する。 | 同上。 |
第4回目 | 日清・日露戦争と「列強」日本の登場 1894-1913 | 日清・日露のふたつの対外戦争を経て、いかにして日本が列強の一員となっていったかを概観する。とりわけ日清戦争と「中華的国際システム」の崩壊、日露戦争と条約改正の完成に注目する。 | 同上。 |
第5回目 | 台湾と朝鮮:「大日本帝国」と植民地領有をめぐる問題 1895-1945 | 1895-1945の日本は複数の民族を支配下に置く「大日本帝国」であった。日本の植民地領有の動機、植民地経営の展開、「大日本帝国」が残した正負の遺産を考察する。 | 同上。 |
第6回目 | 第一次世界大戦とヴェルサイユ・ワシントン体制」「一等国」日本 1914-30 | 第一次世界大戦への参戦から戦間期の国際社会の変動の中における日本の対外関係を考察する。ヴェルサイユ・ワシントン体制の意味、戦争非合法化、國際聯盟との関係にも留意する。 | 同上。 |
第7回目 | 日中関係の破綻と「軍国日本」 1931-1940 | 満洲事変から日中戦争に至る日中関係の破綻と日本の軍国化、日本の国際的孤立、日独接近、ヨーロッパ戦争と日本の関係について概観する。 | 同上。 |
第8回目 | アジア太平洋戦争と「大日本帝国」の崩壊 1940-1945 | 日中戦争解決の失敗、三国同盟、英米ソとの対立、仏印進駐、日米開戦から敗戦までの日本の対外関係をh概観する。 | 同上。 |
第9回目 | 歴史認識をめぐる問題:アジア太平洋戦争をどう見るか | 現在なお日本の対外関係を呪縛するアジア太平戦争をいかに解釈すべきか考察する。学問研究と現実政治の複雑な関係に留意する。 | 同上。 |
第10回目 | 「平和国家」日本:敗戦、復興、国際社会への復帰 1945-60 | 占領下における改革、経済復興、朝鮮戦争、占領の終了と国際社会への復帰、日本の国連加盟にいたる日本の対外関係を概観する。 | 同上。 |
第11回目 | 冷戦と「経済大国」日本 1961-90
冷戦の終焉と「大国?」日本 1991-現在 | 日本の経済大国化、冷戦下の対外関係、ベトナム戦争への関与、「外交不在」の問題を考察する。また、冷戦終結後の国際社会で日本が直面する諸問題を概観する。 | 同上。 |
第12回目 | 日米関係の150年 1853ー現在 | 開国から現在までの日米関係を、より広い国際的文脈の中で考察する。 | 同上。 |
第13回目 | 日中関係の160年 1840-現在 | アヘン戦争前後から現在に至る日中関係を、より広い国際的文脈の中で考察する。 | 同上。 |
第14回目 | 試験のための質疑応答 | あらかじめ公表してある試験問題に関する質問を受け付ける。 | より良い答案を作成するために意義ある質問を持ってくること。 |
第15回目 | 試験 | 100分の記述試験を行う。資料やメモの持ち込みは不可。これくらいの答案は暗記してくること。 | 試験問題は早めに公表してあるので、十分な準備をして試験に臨むこと。 |