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リスクマネジメント戦略

科目
リスクマネジメント戦略
区分
観光経営学科科目群
授業コード
5400132
開設セメスター
6S
曜日・時限
秋 火/1234
単位数
4単位
担当者名
河野 正光
授業の概要
企業活動の多様化・グローバル化が進む中で、企業の社会的責任はより重要視されてきている。ひとたびリスクが発生した場合、その対応方法を一歩誤ると企業の存続にかかわる致命的な打撃となる。最近、企業の不祥事が後を絶たない状況にあり、多くはコンプライアンス違反、リスクの認識不足、リスクを起こさない体制づくりの欠如が原因である。そのためリスクマネジメント戦略は極めて重要な経営戦略となっている。観光ビジネスにおいても、感染症、自然災害、個人情報漏洩、食中毒発生、内部統制の不備などビジネスリスクが増大する中で、利用者の安全確保や危機管理など、より迅速かつ適正な対応が求められている。本科目では、リスクの認識、リスクの測定・評価、リスクへの対応策、モニタリング、内部統制システムなどを考えながら、事例を基にリスクマネジメント戦略を広範に考察していく。
到達目標
①企業活動においてリスクマネジメント体制はどうあるべきかを理解する。②リスクマネジメント実務のポイントを理解する。③観光ビジネスにおけるリスク別マネジメントを理解する。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
リスクマネジメント戦略とは 授業の概要・到達目標、学習のポイント、リスクマネジメント戦略の意味リスクとその防止対策など、最近の事例を調べておく
第2回目
リスクの分類 リスクの洗い出し (日常の社会生活や企業活動の中で、どのような事象、概念がリスクと呼ばれているか)、リスクマップの作成 (リスクの影響や発生頻度からリスクへの対応のポイントを探る)リスクについて意見をまとめておく。日常生活におけるリスクについて影響や頻度を調べておく
第3回目
企業を取り巻くリスク 企業活動の中ではどのようなビジネスリスクが存在するか、企業における「リスクマップ」の作成、リスクの全体的把握、内部告発・ハラスメントへの対応新聞で取り上げられた最近の企業のリスク事例を調べておく
第4回目
リスクマネジメントの意義 経営者だけでなく、社会・消費者・従業員・取引会社等のステークホルダーの視点からのリスクマネジメントの意義企業と社会の関わりについて自分なりの意見をまとめておく
第5回目
コンプライアンス(1) 企業と不祥事、事件・事故の原因と対策、法令違反、
企業経営の有効性・効率性、具体的事例
新聞で取り上げられた最近の企業不祥事の事例を調べておく
第6回目
コンプライアンス(2) 法令遵守、行動規範、企業風土、企業倫理、企業の社会的責任(CSR)、企業に内在する統制環境とリスク一流企業の「行動規範」「コンプライアンスへの取り組み」を調べておく
第7回目
リスクマネジメント・モデル(1) 危機管理体制の整備、危機管理委員会の設置、その主な役割リスクマネジメント体制を調べておく
第8回目
リスクマネジメント・モデル(2)内部統制システム、三様監査、内部監査、リスクの測定・評価、コーポレートガバナンス、モニタリング、アカウンタビリティ内部統制にはどのようなものがあるか調べておく
第9回目
リスクマネジメントの実務(1)マニュアルの作成、情報の収集・伝達、通報システム・連絡網、情報の開示、リスクマネジメントの実務には、どのようなものがあるか調べておく
第10回目
リスクマネジメントの実務(2)リスクファイナンス(保険によるリスクヘッジ)、事故と保障内容同上
第11回目
リスクマネジメントの実務(3)緊急対策本部の設置、事故・不祥事への対応方法、緊急時処理マニュアルの作成、同上
第12回目
観光ビジネスのリスクマネジメント(1)自然災害 (地震、津波、台風)、巨大事故 (航空機・列車事故、火災)、治安情勢 (戦争、テロ、暴動)、 食中毒、感染症、SARS、火災、盗難、その自然災害、感染症、食中毒等に関する過去のリスク事例を調べておく
第13回目
観光ビジネスのリスクマネジメント(2) 個人情報管理対策、知的財産(著作権、商標権、肖像権など)保護対策個人情報、著作権管理に関する過去のリスク事例を調べておく
第14回目
観光ビジネスのリスクマネジメント(3)反社会的勢力に対する対応、人事・労務管理対策、苦情・クレーム対策、顧客満足(CS)とブランド維持、品質管理対策製品・サービス上の欠陥、著名企業のお客様サービス方針などを調べておく。
第15回目
グローバル社会での危機管理対策国際・国家・組織・個人レベルでの対応、カントリーリスクと対応、海外での危機管理体制づくり新聞で取り上げられた最近の企業のリスク事例を調べておく

教科書
毎回、レジュメ・資料を作成し配付します。
参考文献
「実践危機管理読本」(日本コンサルタントグループ)、新聞・インターネットからの事例。 授業の中で、そのつど参考文献を示します。
成績評価方法
学期末試験・レポート60%、課題・発表20%、授業参加態度20%をベースに、総合的に評価します。
そのほか受講者への指示/メッセージ
授業は、できるだけ多くの事例を取り上げ、インタラクティブ形式で進めます。自分なりの考え・意見を積極的に発表してください。

更新日:01/19/2009
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