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人間の研究

科目
人間の研究
区分
生活関連科目群
授業コード
10001275000156
開設セメスター
3S2S
曜日・時限
春 金/34秋 金/78
単位数
2単位
担当者名
有源探 ジェラード
授業の概要
人間の研究において、人間を文化的な存在、すなわち自然と区別された、また自然を超えた存在として捉える傾向がある。人間と動物、文化と自然は対立するものと考えられている。しかし、人間は自然界の一つの動物であるということも否めない。この授業では、多くの学問分野を通じて、人間と自然、人間と動物の「失われた」関連性について考える。
到達目標
人間の研究の生物的・社会的・歴史的背景、及び人間と動物、人間と自然の関連性を理解すること。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
授業の進め方 授業で扱われる内容、成績評価の方法などについての確認。モランによる人間の研究への問題提起。受講希望者は必ず出席すること
第2回目
人間の神話的起源 東西の神話のなかの人間と自然との関係とその相違配布資料を読むこと
第3回目
自然から離脱したヒト ヒトが文化・技術・言語の確立によって、自然から独立したのか配布資料を読むこと
第4回目
人間主義:「理性」へと還元された人間 人間とは「理性をもったヒト」(Homo sapiens)だけではない。配布資料を読むこと
第5回目
生態学によるヒトの起源と進化論 自然界のなかのヒトの位置を明らかにした進化論の功罪。配布資料を読むこと
第6回目
人間の自然性(本質)はどこにあるか 人間の本質を探究した思想とその挫折。配布資料を読むこと
第7回目
19世紀での「人間科学」の誕生 人間科学における「科学的客観性」の問題配布資料を読むこと
第8回目
初期人類学における「文化の定義」問題人間の特徴とは文化形成能力であるとするならば、では「文化」とは何か。配布資料を読むこと
第9回目
人間における多面性と複雑化理性のヒト(Homo sapiens)と狂気のヒト(Homo demens)の両方を人間が宿る。配布資料を読むこと
第10回目
動物行動学の成果サルの学習行動、サルの言語能力や思考能力に関する研究が明らかにしたもの。配布資料を読むこと
第11回目
人間化の過程 ①サルからヒトへの過程(人間化)において、得られたもの、失われたもの。配布資料を読むこと
第12回目
人間化の過程 ②(続)サルからヒトへの過程(人間化)において、得られたもの、失われたもの。配布資料を読むこと
第13回目
ヒトがもたらしたもの:死の意識の出現人間だけが死者を葬る。その行為の根源にあるものとは?配布資料を読むこと
第14回目
ヒトがもたらしたもの:想像世界の出現壁画、偶像など、表象を通じての世界との新たな関係。配布資料を読むこと
第15回目
知性と錯誤の関係ヒトは世界を認識する能力としての知性を見出したと同時に、錯誤を作り出した。知性の展開の可能性と限界。配布資料を読むこと

教科書
指定しない
参考文献
モラン著、『失われた範列 ―人間の自然性―』、法政大学出版局
成績評価方法
出席とレポートによる
そのほか受講者への指示/メッセージ
参考文献は大学図書館にあります。

更新日:02/18/2009
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