授業計画 | テーマ | 内容 | 学習課題 |
第1回目 | 授業の進め方 | 授業で扱われる内容、成績評価の方法などについての確認。モランによる人間の研究への問題提起。 | 受講希望者は必ず出席すること |
第2回目 | 人間の神話的起源 | 東西の神話のなかの人間と自然との関係とその相違 | 配布資料を読むこと |
第3回目 | 自然から離脱したヒト | ヒトが文化・技術・言語の確立によって、自然から独立したのか | 配布資料を読むこと |
第4回目 | 人間主義:「理性」へと還元された人間 | 人間とは「理性をもったヒト」(Homo sapiens)だけではない。 | 配布資料を読むこと |
第5回目 | 生態学によるヒトの起源と進化論 | 自然界のなかのヒトの位置を明らかにした進化論の功罪。 | 配布資料を読むこと |
第6回目 | 人間の自然性(本質)はどこにあるか | 人間の本質を探究した思想とその挫折。 | 配布資料を読むこと |
第7回目 | 19世紀での「人間科学」の誕生 | 人間科学における「科学的客観性」の問題 | 配布資料を読むこと |
第8回目 | 初期人類学における「文化の定義」問題 | 人間の特徴とは文化形成能力であるとするならば、では「文化」とは何か。 | 配布資料を読むこと |
第9回目 | 人間における多面性と複雑化 | 理性のヒト(Homo sapiens)と狂気のヒト(Homo demens)の両方を人間が宿る。 | 配布資料を読むこと |
第10回目 | 動物行動学の成果 | サルの学習行動、サルの言語能力や思考能力に関する研究が明らかにしたもの。 | 配布資料を読むこと |
第11回目 | 人間化の過程 ① | サルからヒトへの過程(人間化)において、得られたもの、失われたもの。 | 配布資料を読むこと |
第12回目 | 人間化の過程 ② | (続)サルからヒトへの過程(人間化)において、得られたもの、失われたもの。 | 配布資料を読むこと |
第13回目 | ヒトがもたらしたもの:死の意識の出現 | 人間だけが死者を葬る。その行為の根源にあるものとは? | 配布資料を読むこと |
第14回目 | ヒトがもたらしたもの:想像世界の出現 | 壁画、偶像など、表象を通じての世界との新たな関係。 | 配布資料を読むこと |
第15回目 | 知性と錯誤の関係 | ヒトは世界を認識する能力としての知性を見出したと同時に、錯誤を作り出した。知性の展開の可能性と限界。 | 配布資料を読むこと |