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心理学

科目
心理学
区分
社会文化科目群
授業コード
1000025100003350000285000036
開設セメスター
3S2S
曜日・時限
春 火/12春 火/34秋 火/12秋 火/34
単位数
2単位
担当者名
桑名 俊徳
授業の概要
この講義は「こころ」の科学としての心理学の理解を目指しています.見ることも,触れたりすることもできない対象である「こころ」を,心理学者たちは,どのような視点にたって科学的に調べているのでしょうか.授業ではまず,心理学での「こころ」の捉え方について紹介します.これを踏まえて「こころ」のいろいろな働きについてみていきます.学習や記憶など知性の働きや行動の原動力となる動機づけや情動の働きなどが題材となります.さらに,遺伝と環境が「こころ」の働きに与える影響や,それらの影響の仕方などについても触れてみたいと思います.どのテーマについても心理学の実験的研究の成果をもとにして紹介していきます.科学的な視点から「こころ」を捉えてみる,その考え方を味わってみてください.
到達目標
心理学は心の科学です.ですから,心理学的知見が知識となるには根拠が必要です.受講生には,心理学的な知識を,それがどのような方法でどのような結果から導かれるのか,といった点を踏まえて理解できるようになることを心がけてしてほしい.
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
心理学の視点 「意識」と心理学
(W. Wundtによる科学的心理学の出発)
授業内容をまとめた上で,そこから自分なりの問題の発見に努めてほしい.
第2回目
同上 現代心理学の視点
(意識研究の問題点,「こころと行動,そして脳」)
同上
第3回目
学習と行動 生物の行動様式と学習の意義
(反射,本能的行動,そして習得的行動)
同上
第4回目
同上 古典的条件づけ
(I. P. Pavlovの条件反射とその基本的特徴など)
同上
第5回目
同上 オペラント条件づけ
(E. L. Thorndikeの試行錯誤学習,効果の法則など)
同上
第6回目
同上 いろいろな学習様式(潜在学習,観察学習)
学習と生物学的制約の問題
同上
第7回目
知覚(視覚)と行動 2つの視覚系と環境適応
(錐体系と桿体系の機能特性)
同上
第8回目
同上客観的な世界と知覚された世界
(知覚恒常性,ゲシュタルト,空間の知覚)
同上
第9回目
記憶と行動ヒトの記憶の仕組み
(一時的な記憶と永続的な記憶)
同上
第10回目
同上保持の経過と忘却要因
潜在記憶(意識と記憶の問題)
同上
第11回目
動機づけと行動動機の種類
ホメオスタシスと動機づけ(身体と動機づけ)
同上
第12回目
同上内発的動機づけと心の発達
(知覚的隔離下での人間行動,活動と動機づけなど)
同上
第13回目
遺伝と環境「遺伝か環境か」から「遺伝も環境も」へ
(動物の“学習能力”に関する2つの実験の矛盾)
同上
第14回目
同上遺伝と環境の相互作用
(双生児法による知能研究,原始反射と学習経験)
同上
第15回目
同上初期経験と行動(インプリンティング,サルの社会性と初期経験,視覚機能の獲得と初期経験)同上

教科書
教科書は用いない.初回の授業で参考となる本をいくつか紹介する.
参考文献
授業時に取り上げたテーマに関する文献を適宜紹介する.
成績評価方法
試験,出席状況.(小レポート課題も課すこともある)
そのほか受講者への指示/メッセージ
講義中の私語,飲食は厳禁.

更新日:01/19/2009
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