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環境科学(生命化学科対象)

科目
環境科学(生命化学科対象)
区分
総合科目群
授業コード
開設セメスター
1S
曜日・時限
春 金/12
単位数
2単位
担当者名
小泉 嘉一
授業の概要
近年のダイオキシン問題、エネルギー問題、ゴミ問題、大気・水質汚染、温暖化、生態系の破壊などの環境に関する報道は我々の心を暗くするばかりである。しかし、最近では各々の環境問題を見直すデータ、従来正しいと教えられてきた環境問題対策への批判的な意見も取り上げられるようになってきた。本講義では、地球科学的・生物科学的に生態系を理解した上で、公害問題から環境問題への変遷および現在注目されている環境問題の現状を概説し、環境問題に対する学部学科を超えた多角的なアプローチを紹介する。
到達目標
環境問題には常に対極する意見が存在する。錯綜(さくそう)する情報社会において与えられた情報だけで判断するのではなく、今一度あえて批判的な視点で見直し、未来に向けてどのように行動するべきか受講者各自が判断できることを目標に置く。そして、何よりも自然環境の素晴らしさと重要性を認識すること。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
”環境科学”事始め 環境科学の学び方、玉川学園の自然シラバスに目を通しておく。通学時の景色を見直してみよう。
第2回目
生態系にまつわるエトセトラ 地球の誕生、生命の進化、生態系、生物多様性玉川学園構内に何種類の生物がいるか考えてみよう。
第3回目
環境問題の変遷 公害問題から環境問題へ、そして循環型社会へ向けて公害問題と環境問題の違いは何だろう。
第4回目
現代の環境問題の捉え方 倫理学・経済学・科学的捉え方、シャロウエコロジー、エコロジカル フットプリント、リスクマネジメント、21世紀は何が問題か自分にとって重要な環境問題は何だろう
第5回目
廃棄物問題 ゴミの定義、ゴミの分類は難しい、焼却処理vsリサイクル自分の出すゴミの種類と量を把握してみよう。
第6回目
地球の温暖化I 温暖化のメカニズムと影響温暖化が起こる理由を理解して、どうすればよいか考えよう。
第7回目
地球の温暖化II 温暖化ガス排出量の現状と対策,京都議定書,京都メカニズム環境家計簿をつけてみよう。
第8回目
地球のエネルギー資源Iエネルギー利用の歴史、石油は枯渇するのか? 石油が無くなったら生活がどうなるか想像してみよう。
第9回目
地球のエネルギー資源IIエネルギーの起源、発電の原理、原子力発電原子力発電は良いか悪いか?
第10回目
環境汚染(大気・土壌)大気汚染物質、酸性雨は深刻か?ダイオキシンは猛毒か?ダイオキシンでどの位寿命が縮まるか?
第11回目
環境汚染(水質)水質汚濁、生物濃縮、水資源、目に見えない水、富栄養化日本は本当に水が豊富?
第12回目
環境科学の現場玉川学園の実験系・生活系排水処理施設の見学玉川学園から排出される水(環境負荷)がどのように処理されているか見てみよう。
第13回目
食料問題と食の安全食料自給率、遺伝子組み換え食品、食品添加物、有機農法,合鴨水稲同時作自分の食生活を見直してみよう。
第14回目
環境問題を緩和する様々なアプローチI生物を使った環境浄化,バイオマスエネルギー,太陽電池,風力発電,燃料電池自分が所属する学部学科だからこそできる環境問題緩和策を今一度考えよう。
第15回目
環境問題を緩和する様々なアプローチII環境経営、ISO14001、企業の社会的責任(CSR)「環境問題の解決は技術50:心50」(図解雑学 環境問題 安井至著より)

教科書
特になし。パワーポイントを用いながら授業を進める。
参考文献
安井 至.2008.環境問題(図解雑学).ナツメ出版./東京商工会議所.2006.eco検定公式テキスト./アル・ゴア.2006.不都合な真実.講談社./東京大学環境三四郎.2005.エコブームを問う.学芸出版社./安井 至.2002.環境と健康-誤解・常識・非常識-.丸善.その他多数授業中に紹介する。
成績評価方法
出席(5%)、Tamagawa Blackboard (Bb) "環境科学の基礎知識"による予習・復習(10%),期末試験(85%)および課題(+α)。期末試験はノート持ち込み可。ただし、配った資料は持ち込み不可。ノートに貼るのも不可。どうしても期末試験を受けられない人はレポートで代える。
そのほか受講者への指示/メッセージ
Tamagawa Bbを使って連絡事項や資料の配布を行うので、毎週チェックしてください。また、Bb上の資料をダウンロードしてプリントアウトして持参すると、見えづらいスライドの詳細が見られます。プリンターの設定で2-4枚のスライドを一枚の紙にプリントアウトすると紙が節約できます。/日常生活において、新聞、テレビなどから環境関連の情報に興味をもってもらいたい。この授業を受ければ,就職に有利なeco検定に合格するはず!?農学部以外の学生は、化学入門を受講してから本授業を受講すると理解が深まります。講師の専門は、微生物生態学。湖の水や泥の中、排水処理、腸内などさまざまな環境にどんな細菌が生息するのか培養ではなくバイオテクノロジーによって解析しています。

更新日:02/04/2009
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