授業の概要 | 本セミナーでは、アジア地域研究を比較文化という観点から行う。
1年を通じてアジアの多様性と共通性についての知見を深めるとともに、アジアの中の日本、日本の内なるアジアについても考えていきたい。
春学期は「比較文化入門」で扱ったトピックを発展させ、<食>を通してアジア地域に共通する文化的特性、日本も含めた各地域の個性について考える。アジアは、世界の中でも、質と多様性の両面において最も豊かな食文化を築いた地域の一つである。この食文化は、国境を越え、歴史の中で育ってきたもので、そういう地理的・歴史的ダイナミズムを理解し、その中で日本の食文化を相対的にとらえ直すということをしてみたい。
授業は、こちらから提示したテーマをグループごとに割り当て、研究成果をプレゼンという形で発表してもらう。テーマに沿って資料に当たり、考えを深めていく訓練をする。最終的には文章化して、ゼミ論という形にまとめてもらう。学生諸君には、受け身ではなく、自ら調べ考えまとめる力を養ってもらいたい。 |