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比較文化入門

科目
比較文化入門
区分
比較文化学科科目群
授業コード
112000511200061120007
開設セメスター
1S
曜日・時限
春 月/56春 水/34
単位数
4単位
担当者名
奥山 望、池田 智、藤田 裕二
授業の概要
 この科目は本学科の基幹科目として位置づけられ、比較文化研究の基礎を学ぶものである。「文化を比較する」ということについて、いくつかの具体的テーマを通して考える。衣食住やライフスタイルなど日常生活に密着したものから、学問・思想・芸術・宗教などの精神活動にいたる「人間の営み」のすべてが文化であり、世界のそれぞれの地域によって文化のあり様はさまざまである。そういった文化の異同を考えることを通して、自らの文化的背景や尺度を相対化し、比較文化の視点と方法論を獲得してもらいたい。 
 テーマ別に3名の教員が担当するオムニバス形式、週2回の授業である。
到達目標
各テーマに即した知識、および比較文化に関する基本的な考え方、方法論をを習得し、比較文化学科において学ぶための基礎を身につける。またディスカッションやレポート、プレゼンテーションを通じ、コミュニケーション能力、文章表現能力を高める。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
「家族」その1 アメリカの家族―その歴史を振り返る:第一回目の授業ゆえ、参考図書などの紹介をまず行う。そのあと、配布する英文の資料を利用して、アメリカの家族のあり方を歴史的に振り返る。その理由は、現代のアメリカの家族を正しく理解するためには、やはりその変遷を歴史的に考察する必要があるからで、歴史の流れのなかで、どのような社会的要因が家族のあり方を変化させていくのかを考察する。その知識をもって日本の家庭の変遷を、この授業後に関心があれば比較考察してもらいたい。アメリカにヨーロッパからの移民が始まって以降の歴史の流れ、また文化的な事件を猿谷 要著『物語アメリカの歴史』(中公新書)池田 智・松本利秋分担執筆『早わかりアメリカ』(日本実業出版社)などを読み、把握しておいていただきたい。
 アメリカはキリスト教国家としてその歴史を出発させた。そのキリスト教の変化、産業の発達、高等教育の普及などを調べ、知識として身につけておく。
第2回目
「家族」その2 植民地時代(1620年から1770年代まで)のアメリカの家族の在り方を識る。同上。また配布した英文の資料を必ず読んでくること。
第3回目
「家族」その3 資料を読む進度によってシラバスとは多少ずれることがあるかもしれないが、18世紀から19世紀にかけてのアメリカの家族の在り方を識る。同上。また配布した英文の資料を必ず読んでくること。
第4回目
「家族」その4 資料を読む進度によってシラバスとは多少ずれることがあるかもしれないが、18世紀から19世紀にかけてのアメリカの家族の在り方を識る。軸は19世紀の家族に商店を当てたい。同上。また配布した英文の資料を必ず読んでくること。
第5回目
「家族」その5 19世紀、アメリカの産業が進む中で家族の在り方がどのように変化するかを識る。同上。また配布した英文の資料を必ず読んでくること。
第6回目
「家族」その6 19世紀末にアメリカへは大量の移民(それまでの移民に対して「新移民」(New Immigrant)という)がある。同上。また配布した英文の資料を必ず読んでくること。
第7回目
「家族」その7 20世紀初頭から第二次世界大戦あたりまでの家族の在り方を探る。同上。また配布した英文の資料を必ず読んでくること。
第8回目
「家族」その81950年代のアメリカの家族とは?第二次世界大戦後のアメリカは「豊かなる社会」(Affluent Society)と呼ばれた。そうした時代のなかで、どのような家族が理想的な家族とされたのだろうか?同上。また配布した英文の資料を必ず読んでくること。
第9回目
「家族」その91950年代中葉から1960年代、70年代にかけてアメリカは大きな変化を起こす。その変化のなかでどのような家族形態が新たに生み出されていくかを考察する。「両親がいて子どもがいる」という伝統的な家族形態以外に現在どのような家族形態がありえるかを調べてくる。アメリカの「サン・シティ(Sun City)」や養老院(Nursery Home)などについて調べてくる。
第10回目
まとめこれまで学んできたことをまとめる。教室を変更して行う予定ですので、学生用掲示板やBb.を見て指示に従うこと。
第11回目
「食文化」その1「食」を題材に、比較文化とは何かを考えるどういう条件がそろえば「食事」といえるか、について考えてくる
第12回目
「食文化」その2食文化の類型について
「食事」概念の違いを通して考える
グループごとに出された予習課題をやってくる
第13回目
「食文化」その3食文化の伝播と受容について(1)
調味料を通して考える
グループごとに出された予習課題をやってくる
第14回目
「食文化」その4食文化の伝播と受容について(2)
茶とコーヒー:第一次分布圏と第二次分布圏
グループごとに出された予習課題をやってくる
第15回目
「食文化」その5食文化の伝播と受容について(3)
日本の中華料理:文化受容におけるフィルター
グループごとに出された予習課題をやってくる

第16回目

「食文化」その6食文化の伝播と受容について(4)
麺の道
プレゼン準備
第17回目
「食文化」その7プレゼン(1):グループごとにプレゼンを行うプレゼン準備
第18回目
「食文化」その8プレゼン(1):グループごとにプレゼンを行うプレゼン準備
第19回目
「食文化」その9プレゼン(1):グループごとにプレゼンを行うレポート準備
第20回目
まとめ食文化論のまとめ
日本の食文化:伝統と現代
レポート提出
第21回目
欧米からみた日本の映像文化ーマンガ・アニメ・映画
-1-
オリエンテーション:比較文化とは何か授業のコメントを書いてもらう。
第22回目
欧米からみた日本の映像文化ーマンガ・アニメ・映画
-2-
クールジャパンー海外からみた日本ー授業のコメントを書いてもらう。
第23回目
欧米からみた日本の映像文化ーマンガ・アニメ・映画
-3-
マンガ論(1)ーマンガの歴史と特徴ー
ー日欧米マンガの比較ー
授業のコメントを書いてもらう
第24回目
欧米からみた日本の映像文化ーマンガ・アニメ・映画
-4-
マンガ論(2) ーマンガ表現論ー
ー欧米における日本マンガの受容ー
授業のコメントを書いてもらう
第25回目
欧米からみた日本の映像文化ーマンガ・アニメ・映画
-5-
アニメ論(1) ーアニメの歴史ー
ー米仏のアニメ事情ー
授業のコメントを書いてもらう
第26回目
欧米からみた日本の映像文化ーマンガ・アニメ・映画
-6-
アニメ論(2) ー欧米における日本アニメの受容ー
ーアニメにおける暴力と性描写ー
授業のコメントを書いてもらう
第27回目
欧米からみた日本の映像文化ーマンガ・アニメ・映画
-7-
作品論ー『千と千尋の神隠し』授業のコメントを書いてもらう
第28回目
欧米からみた日本の映像文化ーマンガ・アニメ・映画
-8-
宮崎駿論 ー「宮崎駿の魅力について」授業のコメントを書いてもらう
第29回目
欧米からみた日本の映像文化ーマンガ・アニメ・映画
-9-
欧米のアニメ ーフランスアニメ&ディズニーアニメー授業のコメントを書いてもらう
第30回目
欧米からみた日本の映像文化ーマンガ・アニメ・映画
-10-
 
まとめ
 
日本映画論 ー黒澤、溝口、小津、大島、北野授業のコメントを書いてもらう

教科書
使用せず
参考文献
参考文献は第4図書室の「比較文化入門」コーナーに配架してあるので参照すること。

「食」:石毛直道『食の文化地理 舌のフィールドワーク』朝日選書
「家族」:岡田光世『アメリカの家族』岩波新書  福島瑞穂『結婚と家族――新しい関係に向けて』岩波新書
 その他の参考文献については授業時に指示する。
成績評価方法
各担当者ごとに、試験またはレポートを課し、その合計で評価をつける。
そのほか受講者への指示/メッセージ
毎回の課題をしっかりこなし、比較文化というものへの視点と方法を身につけてほしい。また、授業時にディスカッションやプレゼンテーションを課すこともあるので、積極的に参加すること。


更新日:01/19/2009
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