授業計画 | テーマ | 内容 | 学習課題 |
第1回目 | イントロダクション
春学期第1回は4月11日土曜日です。 | 授業の進め方、基本文献と語彙などの説明
今日の文化の多様性は、地理環境と歴史の相互作用の上にあるので、高校までに学習した地理と世界史を振り返ります。 | 高校時代の地理と世界史の教科書を再読してきてください。これらの科目を選択していなかった履修生が多ければ少し丁寧に時間をかけるので、事前に申し出てください。Blackboardにアクセスできるか確認してきてください。 |
第2回目 | 世界史と地理の復習
「見るもの」と「見られるもの」の出会い | 地理・環境・歴史が現在の生活にどのように表象されているかをみます。
15分間のビデオをみて、Bbの文献をもとに小クイズを行います。文献を読んでいないとクイズに答えられないので注意してください。 | Bbに掲載されている旧約聖書「創世記」と米山俊直「文化人類学を学ぶということ」を読んでくる |
第3回目 | 文化人類学を学ぶと言うこと「常識」を疑う
ニッポンを疑う | 第2回実施のクイズの解題
自分の日常生活でやっていることをいったん判断停止して、なぜ?という問いかけをしてみよう | 授業中またはBlackboardで指示 |
第4回目 | フィールドワークという方法について | 今日の文化人類学の方法論的アイデンティティといわれるフィールドワークについて、この方法が生まれた歴史的経緯と可能性について | 授業中またはBlackboardで指示 |
第5回目 | フィールドワーク 観察1 | 文化交流の現場(フィールド)にでて実践を通して学びたいが、時間的制約を考慮して、異民族交流の映画視聴をもって、現場実践に代える。 | 第4回授業時に配布の「映画のガイダンス」を必ず読み、かつ持参してください |
第6回目 | フィールドワーク 観察2 | 文化交流の現場(フィールド)にでて実践を通して学びたいが、時間的制約を考慮して、異民族交流の映画視聴をもって、現場実践に代える。 | 観察結果を2000字前後(A4用紙2から3枚)にまとめて、期日までにBlackboardの課題欄に送信してください。 |
第7回目 | フィールドワークから 1 | 映画の要所を振り返りながら提出された履修生のフィールドワークの講評と、文化人類学で問題となっている部分を検討する。 | 授業中またはBlackboardで指示 |
第8回目 | フィールドワークから 2 | 映画の要所を振り返りながら提出された履修生のフィールドワークの講評と、文化人類学で問題となっている部分を検討する。 | 授業中またはBlackboardで指示 |
第9回目 | フィールドワークから 3 | 映画の要所を振り返りながら提出された履修生のフィールドワークの講評と、文化人類学で問題となっている部分を検討する。 | 授業中またはBlackboardで指示 |
第10回目 | 文化人類学の理論と方法1
Theological Anthropology、世界観・信仰と科学 | 文化の多様性について、なぜ違うことが可能なのか、そもそもその違いは何に由来するのか、は人類を悩ませ続けてきた問題です。なぜ違うのか、について研究してきた歴史を振り返ります。まずユダヤ教、キリスト教、イスラム教というヘブライニズムの一神教に共通する「天地創造」から、近代(モダニティ)を作り上げた西欧の思想の根源を振り返ります。ガリレイやダーウィンなど、中高の理科で学んだ科学者の業績について、キリスト教神学の理解を踏まえて考えます | 授業中またはBlackboardで指示 |
第11回目 | 文化人類学の理論と方法2
文化進化論:生物の多様性から文化の一系性をひねり出す文明人 | 神から解放されて科学と産業革命の恩恵を受けた西欧の人々は、帝国主義政策をとって奴隷貿易と植民地収奪を計るが、人類学者は何をしていたのだろうか。 | 授業中またはBlackboardで指示 |
第12回目 | 文化人類学の理論と方法3
文化伝播論・文化相対主義 | 「文化」人類学の誕生 | 授業中またはBlackboardで指示 |
第13回目 | 文化人類学の理論と方法4
20世紀前半 | 機能主義・構造機能主義・構造主義・象徴論と境界人 | 授業中またはBlackboardで指示 |
第14回目 | 文化人類学の理論と方法5
20世紀後半 | 同質性の政治・「らしさ」とエッセンシャリズム、他者の客体化とオリエンタリズム、正統性と伝統の創造(捏造)、想像の共同体、集団帰属とハイブリディティ(異種混交体)など | 授業中またはBlackboardで指示 |
第15回目 | 21世紀の文化人類学
Making strange familiar & familar strange | ことばとモノ(定義と実在の)関係
他者理解と共生、持続可能性について、今日の文化人類学について考える | 授業中またはBlackboardで指示 |