授業計画 | テーマ | 内容 | 学習課題 |
第1回目 | 報道「客観的事実」 | 現代では、人々は日常生活であっても、物理的環境そのものにではなく媒体(メディア)を通して得る情報に依存し対応を決定している(情報環境・擬似環境)。根底にあるのはメディアが客観的事実を伝えているという信頼であるが、果たして「客観的事実」報道は存在するのか、考える | Blackboardにアクセスできるようにしておくこと
ニュースメディアに日常的に接してください。授業ではその時々のニュースを素材にするので、日常的にニュースに接していない履修生はついてくることができません。 |
第2回目 | 報道「客観的事実」 | マスメディアと呼ばれる媒体について、個々の媒体ごとに関わる法律・自主規制・倫理・教育と、報道の原則である公正中立・不偏不党・事実報道について検討する | Blackboardで指示 |
第3回目 | 揺れるメディア状況1 | 「放送と通信の融合」というように、これまで不特定多数を対象として定期的かつ一方向的に大組織によって送信されてきたマスメディアコンテンツは、特定対象に向けて双方向性を持って随時、偏在的な発信者から送信されるパーソナルメディア・セグメンタル・メディアとの共存・競争関係の中にある。情報技術の革新がもたらした新しい状況について、法律・規制・編集権・「クレジット」などの制度面から考える | Blackboardで指示 |
第4回目 | 揺れるメディア状況2 | 第3回に続いて、現在進行形のメディアの経営基盤の観点から考える。 | Blackboardで指示 |
第5回目 | 揺れるメディア状況3 | 新しいメディア状況の中で「公共性」について考える | Blackboardで指示 |
第6回目 | メディア・コンテンツ | 情報技術の革新によって「メディア」の多様性よりも、「コンテンツ」に関心が移動してきている。メディア・コンテンツの生成過程について、マスメディアに限定して検討する | Blackboardで指示 |
第7回目 | マスメディア・コンテンツ | 言論表現の自由は憲法上の権利であるが、しかし公共性をもつマスメディア、特に稀少な公共財である電波を占有的に使う放送は法制度の制限をうける。それ以外にもスポンサーやメディア従事者の訓練など、さまざまな要因にコンテンツは影響をうけている。他方で、マスメディアは暴力やセックスを過度に売ることで悪影響を与えていると批判される。社会の従属変数として、人間行動の独立変数として、メディアのコンテンツについて考える | Blackboardで指示 |
第8回目 | コンテンツ・アナリシス(内容分析) | メディアコンテンツを客観的に研究する方法を学ぶ | Blackboardで指示 |
第9回目 | コンテンツと人間行動の研究 | 社会科学の研究法について概観することで、第10回からのマスコミ効果研究の導入とする | Blackboardで指示 |
第10回目 | マス・コミュニケーションの効果研究 1 | 伝統的な共同体から大衆社会への変遷と、映画やラジオ放送などの当時の技術革新を利用したとナチスのプロパガンダ研究 | Blackboardで指示 |
第11回目 | マス・コミュニケーションの効果研究 2 | アメリカ大統領選挙をフィールドとして実施されてきた投票行動に与えるマスコミの効果研究 | Blackboardで指示 |
第12回目 | マス・コミュニケーションの効果研究 | 限定効果説から、新しい角度(認知的・中長期的)からみたマスコミの効果の検討は | Blackboardで指示 |
第13回目 | メディア・リテラシー | メディア・リテラシーをもつということ、使いこなすこと、についてコンテンツと効果研究から考える | Blackboardで指示 |
第14回目 | 情報技術革新と新しい時代のマスメディア | ますます進展するITの進化は、これまでとまったく違った「マスメディア」概念をもたらと考えられるが、果たしてそれはどのような文化や社会をもたらすのだろうか、考える。 | Blackboardで指示 |
第15回目 | 評価 | 期末試験 | 持ち込み不可です |