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人間学特論

科目
人間学特論
区分
人間学科科目群
授業コード
5101012
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 月/34
単位数
2単位
担当者名
有源探 ジェラード
授業の概要
我々は都市の交通網を使い、テレビやインターネットの提供する大量の情報に触れ、豊富な品揃えのある、多くの店が並ぶ商業施設にものを買い、レジャー施設にもよく利用し、たまには観光旅行もする。それらがあって当たり前のように考えるが、しかし、数十年も前に、それらの多くのものは普及していなかった。この授業では、激変の20世紀が短期間で作り出した「現代人」とはどのような人間で、なにを経験してきたかを考える。
到達目標
20世紀の社会・文化的変動とその背景を理解すること。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
講義への導入 授業計画・進行方法・成績評価他シラバスを参照
第2回目
現代における「人間」について 20世紀には人間の多様性を重要視された。そのいくつかの側面を比較する。配布資料を読んでおく
第3回目
近代の遺産 近代の人間像が残した課題とはなにか。配布資料を読んでおく
第4回目
20世紀の統一と分裂 グロバル化の運動と従来の文化像・人間像の崩壊の併発について配布資料を読んでおく
第5回目
歴史の経験 進歩主義的歴史観への批判。出来事と物語の断絶。歴史によって語られていない人々。配布資料を読んでおく
第6回目
空間と時間の経験 ① 地図に載るもの・載らないもの。旅行と交通の普及による空間の経験の変容。配布資料を読んでおく
第7回目
空間と時間の経験 ② 現代の時間感覚。「時間における空間の消滅」としての旅客機での旅行。配布資料を読んでおく
第8回目
労働と余暇の経験 ①20世紀では、労働と娯楽に対する態度だけではなく、それらの概念の意味や相互関係も激変した。配布資料を読んでおく
第9回目
労働と余暇の経験 ②今日での「余暇」概念について考える。「自由時間」は本当に自由なのか。現代余暇論の諸問題。配布資料を読んでおく
第10回目
「消費者」の誕生産業社会から消費社会への移行。
「豊かな社会」。三種の神器。
配布資料を読んでおく
第11回目
「消費者」の生活環境:消費社会商品のなかの消費対象は商品自体ではなく、その「イメージ」である。自己成就の予言。配布資料を読んでおく
第12回目
情報メディアの普及ラジオ、電話、テレビの普及の初期での未来像と現代。文字文化と映像文化の違い。配布資料を読んでおく
第13回目
情報化社会とコミュニケーションインターネット、携帯電話のなかの偏在性と孤立。技術の利用と社会変動の関係。メディアを通じてみる人間と世界。配布資料を読んでおく
第14回目
現代における知識と学問の状況これだけ多角的で、時に深刻で、絶えない社会や生活環境の変革をどのように理解すればいいか。「知識」の捉え方それ自体も変わってはいないだろうか。配布資料を読んでおく
第15回目
21世紀に向けてモランが提唱した21世紀の人間のための課題 配布資料を読んでおく

教科書
参考文献
講義中に随時紹介する
成績評価方法
出席、授業参加度、レポート課題もしくは予習課題の提出による。
そのほか受講者への指示/メッセージ
「人間とは何か」を問うことは、人間の生物的・文化的・歴史的な起源を求め、その生成と変容の過程を知ろうとすることであるが、その過程の末端にある「我々の住む世界」が如何に経験されているかを知ろうとすることでもある。


更新日:01/19/2009
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