授業計画 | テーマ | 内容 | 学習課題 |
第1回目 | コース・ガイダンス | 必読書として指定した本の取り扱い方、参考文献の紹介やノートのとりかたなどについて話をする。 | 必読書として指定された本を持参すること。 |
第2回目 | 多文化社会への移行期を見る。今、なぜ、多文化社会論なのか? | 多文化社会という表現が使われるに至った理由を見つけるために、近年の世界の社会的・政治的・経済的状況を概観する見る。特にソヴィエト崩壊後の世界の政治的・経済的バランスを見る。グローバライゼイションという現象も多文化社会を意識する要素の一つであることを検討したい。 | 配布するプリントを参考に予習をする。予習は多岐にわたると思いますが、特に1950年代からのアメリカの歴史について各自、勉強することを強く望みます。 |
第3回目 | グローバライゼイションとボーダレスとはどのような状況か? | ここ10年以上にわたってグローバライゼイションとかボーダレスということが話題になった。どのようなことなのかを考える。 | ボーダレスについては経済・科学的な面に越境度が高いのに対して、生活文化の面は守境度が高い。が、しかしマクドナルドの進出とは? |
第4回目 | 同化主義・文化一元主義・単一文化主義 | 多文化社会が話題になる以前の社会とは? | 同化主義・文化一元主義・単一文化主義 多文化社会が話題になる以前の社会とは? 国民国家とは、どのような国家を言うのか?なぜ同化主義が重視されたのか?同化主義とはどのようなものであったのか、などを考えてくる。 |
第5回目 | 同化はどのような条件で進むのか? | 主流文化・伝統文化の存在と近代化。アメリカの先住民同化主義をビデオに見る。 | センプリーニを30ページまでは読んでおくこと。また『早わかり』でアメリカの移民の歴史、アングロサクスン系アメリカ人文化とはどのような文化を指すのかを調べておくこと。 |
第6回目 | 第二次世界大戦後のアメリカ社会の変化を見る | アメリカは第二次世界大戦後に急激に少数派の台頭が見られるようになった。その経緯をHOに沿って検討する。郊外化現象とは何か? | 各自で入手できるアメリカ史関係の書籍で第二次世界大戦以降のアメリカを調べる。 |
第7回目 | 同上 | 同上 | ここまでの授業を進める間にビデオを観てペイパーを書いてもらいます。授業時に前もって指示します。そのときには欠席しないように。 |
第8回目 | 同上 | 郊外化現象や「豊かななる社会」と呼ばれた社会に反抗的な姿勢を見せた一群の若者たちの台頭を考える。 | 1950年代からのアメリカ文学へも目を向ける。文学史の本を読む。 |
第9回目 | 同上 | 1950年代中葉からのアフリカ系アメリカ人の台頭が、多文化社会の顕在化にどのような社会現象をもたらしたのか? | Black Power、Yellow Power、Brown Power、Red Powerなどについて調べる。 |
第10回目 | カナダ、オーストラリアがいち早く多文化共生を打ち出した事実を検討する。 | カナダの二言語二文化主義やオーストラリアが白豪主義を棄てて文化多元主義へ移行した事実を考察する。 | アメリカではなく、なぜカナダか、またオーストラリアかを調べてくる。 |
第11回目 | 文化多元(多元文化)主義(Multiculturalism)への道として女性解放問題などを取り上げる。 | 多文化社会という場合、多民族・他人種問題だけではない。ライフスタイル(ゲイの問題、障害者の問題、ジェンダー問題など)の違いをも考慮しなければならない。 | 多文化社会が顕在化する以前に周辺に追いやられていた存在に、どのような人たちがいたかを考えてくる。 |
第12回目 | 文化多元主義 (1) | 文化多元主義とは? | HOをよく読んでくる。Affirmative Actionなどについて調べてくる。 |
第13回目 | 文化多元主義 (2) | 同上 | 同上 |
第14回目 | 文化多元主義 (3) | 文化多元主義の形態 | 同上 |
第15回目 | 総括『衰退するアメリカ』 | ビデオを観る。保存状態が良いとは言えないビデオだが、多文化社会の維持がいかにデリケートなことであるかを識る。 | ペイパーを書く。 |