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人間存在論

科目
人間存在論
区分
人間学科科目群
授業コード
5101064
開設セメスター
6S
曜日・時限
秋 木/56
単位数
2単位
担当者名
太田 明
授業の概要
「人間学」の観点から、人間存在を考える.人間学(anthropology)とは、人間(anthropos)を主題にした学問である.しかし、一方で「人間学」はかなり安直に使われる用語のひとつであると同時に、他方、その対象領域や内容を確定しがたい学問でもある.それは、他の学問や経験諸科学とは違って、自分で自分の存在に向かって問いを立てたときはじめて<人間>が主題して誕生するという人間学の存立事情に由来する.この授業では、人間学の立場から人間の存在構造を検討する.
到達目標
・人間諸科学と人間学の関係に留意しながら、人間学固有の成立基盤がどこに由来するかを理解し、説明できる.
・人間諸科学と人間学の関係に留意しながら、人間学固有の存在論がどのようなものかを理解し、説明できる.
・人間諸科学や哲学で人間を論じる際に必要な知識を修得する.
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
ガイダンス 授業で扱う内容、テキスト、成績評価方法などの確認、および授業のテーマの概観講義全体の概要を受講者とともに確認しあうので必ず出席しすること.
第2回目
人間学の誕生 ソクラテスにおける人間への問いテキストの関連する箇所および配布資料を読み、内容の要点をノートにまとめて授業に臨むこと.
第3回目
人間学の基盤と方法 人間に関する経験科学と人間学同上
第4回目
哲学的人間学 1920年代の哲学的人間学と現代の総合的人間学同上
第5回目
中間まとめ(1) 第1回から第4回までの中間まとめこれまでの授業展開とその内容をノートにまとめて授業に臨むこと.
第6回目
人間の身体 人間の身体の特殊性テキストの関連する箇所および配布資料を読み、内容の要点をノートにまとめて授業に臨むこと.
第7回目
人間の心 理性と感情同上
第8回目
人間の行動本能と進化同上
第9回目
心身問題精神と身体の二元論同上
第10回目
人間機械論人間の機械論の歴史と人間の機会化の実現同上
第11回目
中間まとめ(2)第6回から第10回までの中間まとめこれまでの授業展開とその内容をノートにまとめて授業に臨むこと.
第12回目
人間の知識人間の知識の源泉とその限界テキストの関連する箇所および配布資料を読み、内容の要点をノートにまとめて授業に臨むこと.
第13回目
人間の文化(1)人間文化の要因としての言語同上
第14回目
人間の文化(2)人間の記号活動同上
第15回目
まとめ第1回から第14回までのまとめこれまでの授業展開とその内容をノートにまとめて授業に臨むこと.

教科書
菅野盾樹『人間学とは何か』、産業図書、1999
参考文献
カッシーラー『人間』(岩波文庫)
その他の参考文献は授業時に随時指示する.
成績評価方法
授業参加度(*)、小レポート(**)、期末試験による総合評価
*授業時の発表(報告、質問、発言)を授業参加度として評価しますので、積極的参加を期待します.
**授業の最後に小レポートを作成します.
そのほか受講者への指示/メッセージ
この授業ための専用ノートを準備し、初回に持参すること.通常の左綴じノート(横書きの場合)で、判型・罫幅は各自が使い易いものでかまわないが、予習・授業内筆記・復習を含めて授業のすべてが記録できるページ数が必要.

必要に応じてBlackboardを利用するので定期的にチェックを行うこと.


更新日:
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