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多文化教育論

科目
多文化教育論
区分
国際言語文化学科科目群
授業コード
1110030
開設セメスター
5S
曜日・時限
春 木/56
単位数
2単位
担当者名
小田 眞幸
授業の概要
最近の外国語教育においては、外国語の運用能力の養成と同時に、異文化理解(国際理解)教育が重要視され、国際社会の中で「生きる力」を身につけることが大きな課題になっている。ここでは、外国語教育は多文化教育と表裏一体であるとの考えに立ち、文化の公平性という側面から外国語教育の問題点やあり方を論じる。授業では、外国語教材などの分析を行い問題点を抽出しその解決策を見出す、といった手法をとり外国語教育のあり方を論じる批判的能力を養成する。
到達目標
外国語教育における諸問題を言語、社会の双方の観点から、批判的に分析する能力の修得。

C=外国語教育の問題点を認識できる
B=外国語教育の問題点についてどのような議論がなされているかおおむね理解できる
A=外国語教育に関する議論について、その背後にある社会制度、文化、思想などについて論ずることができる
S=外国語教育の問題点につて批判的に分析しながら、具体的な解決法を見出すことができる。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
Introduction 授業の概観と基本的概念の解説
Non-Critical Approach vs. Critical Approach
毎回共通することだが、毎時間出されるDiscussion Questions への回答および授業内容についてのコメントを次の授業前日の正午までにBlackboardの所定のカテゴリに投稿しておくこと。
第2回目
日本の外国語教育 日本の外国語教育の諸問題について考えられるものをリストアップする、そしてその問題の解決の妨げになっている要因を考える。
第3回目
政策としての言語教育 教育政策(Educational Policy)及び言語政策(Language Policy)という2つの観点から日本の外国語教育を考える教科書 第1章を読んでくる
第4回目
なぜ「英語」なのか 日本における英語の位置づけについて教科書 第2章を読んでくる
第5回目
異文化理解として外国語語教育 外国語教育と「文化」の関係教科書 第3章を読んでくる
第6回目
学習者に関わる問題 学習者が英語を学ぶ理由
第7回目
教室の力学 教師、教材、教授法の関係教科書 第4章を読んでくる
第8回目
英語の教師英語の教師に求められること
第9回目
ネイティヴ・スピーカーと教室での使用言語ネイティヴ・スピーカーは理想の語学教師か?
英語は英語だけで教えるべきか?
教科書 第5章を読んでくる
第10回目
児童外国語教育小学生に外国語を教えるべきか?
小学校で外国語を教えるべきか?
第11回目
外国語教育のカリキュラム中・高・大の外国語カリキュラムのありかた。高校時代外国語カリキュラムおよび、玉川大学の所属学科の外国語カリキュラムの概要を調べておく
第12回目
教材と教授法理想の教材、教授法過去に使った英語の教科書、教材を持参する。
第13回目
外国語教育への提案これまでの内容を踏まえ、改善すべきことを提案する教科書 第6章を読んでくる
第14回目
言語教育とマスメディア言語(外国語)教育をメディアはどう扱っているかOda (2007)を読んでおく
第15回目
まとめ総括

教科書
大谷泰照 2007. 『日本人にとって英語とは何か』東京:大修館書店
参考文献
大津由紀雄 2007.『英語学習7つの誤解』東京:NHK生活人新書
岡戸浩子 2002. 『「グローカル」時代の言語教育政策』東京:くろしお出版
金谷憲 2008.『英語教育熱』東京:研究社
佐々木倫子他 2007. 『変貌する言語教育:多言語・多文化のリテラシーズとは何か』東京:くろしお出版
鳥飼玖美子 2006.『危うし!小学校英語』東京:文藝春秋
その他は開講時に指示する。
成績評価方法
成績評価方法 本講座では講義科目にありがちな情報の一方通行を避けるため、学内のネットワーク上に学生用のBlackboardを設定し、ディスカッションを行うとともに、毎時間のFeedbackの投稿を義務づける。授業は日本語で行うが配布資料の多くは英語のものもあり、毎時間指定箇所を全員が読んできているということを前提に授業を行う。
1)Blackboard Feedback + Discussion 20%
2) Blackboard Exercises 20%
2) Review 30%:外国語教育についての指定図書を一冊読み、授業内容と関連させてまとめる。A4版3枚以内で、参考文献はリストにまとめること。なお第1回提出期限までに提出をした場合、書き直しをして再提出をする権利が与えられる。その場合、最終成績には点数が高い方を記録する。
3) Final Project 30%: 第13回の授業の内容(今後への提案)
X 出席率

なお、提出物の使用言語は日本語、英語のいずれかとする。
そのほか受講者への指示/メッセージ
毎時間の最後に次回までのDiscussion Questionsが出されるので、期限内にBBに回答を投稿しておくとと。これを怠った場合授業への参加は難しい。また授業はディスカッションが中心であるため、積極的な参加が要求される。したがって、ただ出席しているでけでは単位は出ないと考えてほしい。


更新日:01/17/2009
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