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比較文化セミナー III

科目
比較文化セミナー III
区分
比較文化学科科目群
授業コード
1120047
開設セメスター
7S
曜日・時限
春 火/78
単位数
2単位
担当者名
池田 智
授業の概要
 本講座ではアメリカが「丘の上の町」(a city upon a hill)として形成されてきた国家という側面に焦点をあて、アメリカ人と宗教との関係をまず考え、そこからアメリカ文化全般に宗教がどのようにかかわっているかを探る。授業は原則として原書を精読する。なお発表者は担当部分について調べたことをA4版ワープロ用紙にまとめ出席者に配布する。なお、参加学生の英語力如何で進度がシラバスとは異なることがありますので、ご承知おきください。
到達目標
 17世紀初頭に新大陸アメリカに新天地を求めてやってきた多くの人には、宗教上の理由があった。英国国教会の在り方に疑問を抱いた人たち、ローマカトリックを棄てた人たちはそれぞれ、自らの信仰を守ろうときう目的があった。その目的は現代にまで伝えられてきている。同志社大学の森孝一はアメリカ人には共通の過去がないため、In God We Trustに一体感を求めているような趣旨のことを述べている。それがcivil religionと呼ばれるものかもしれない。これを探る。
授業計画
テーマ
内容
学習課題
第1回目
コースガイダンス  セミナーの進め方などについて、辞典・事典などの説明をする。使用するHOを配布する。 手持ちの辞書を持参すること。
第2回目
Inroduction to Religious History in the USA  アメリカ宗教史の序を読む。 下調べをしてくること。固有名詞や事件などが述べられている場合には、必ず調べてくる。
第3回目
The Colonial Period  植民地時代の宗教の在り方を識る。 同上
第4回目
同上  同上 同上
第5回目
The 18th Century  理性の時代におけるアメリカの宗教の在り方を探る。 同上
 The Great Awakeningについて調べてくる。
第6回目
同上  同上 同上
第7回目
The 19th Century  アメリカ産業革命が進行するなか、宗教はどのような方向性を持つようになるかについてを探る。 同上
 The Second Great Awakeningについて、またカルトまがいの新しい宗教やコミューンの発生について調べる。
第8回目
同上 同上 同上
第9回目
The 20th Century 20世紀に入ると、アメリカは一時的に保守化し、キリスト教プロテスタントにペンテコステル派などの非常に保守的な色彩の濃い教派が登場する。そのあたりを識る。 同上
 雑誌"The Fundamentals" や新興のthe Assemblies of Godなどの教派について調べる。禁酒法が成立する背景を調べる。
第10回目
同上 同上 同上
第11回目
Church, State and Politics 国家と教会と政治との関係について考察する。 同上
 In God We TrustやThe Pledge of Allegianceなどについて調べる。
第12回目
同上 同上 同上
第13回目
Contemporary US Religions 現代のアメリカにおける宗教事情を探る。 同上
 イスラム、ヒンズー、ユダヤ、仏教などのアメリカの宗教界における位置を調べる。
第14回目
同上 同上 同上
第15回目
総括 議論 ペイパー

教科書
 プリント
参考文献
 森孝一著『宗教から読む「アメリカ」』(講談社)、ダイアナ・エック著(池田智訳)『宗教に分裂するアメリカ』(明石書店)など。そのほか多数あるので、授業時に指示する。
成績評価方法
 発表(70%)とペイパー(30%)
そのほか受講者への指示/メッセージ
辞書は家庭では見開きで読める紙のもの。授業時には電子辞書を許可するが、『リーダーズ』、『リーダーズプラス』、『ジーニアス大英和』、『広辞苑』などが入っているものをお奨めします。
 知識をたくさん定着させる努力をなさってください。


更新日:01/10/2009
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