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玉川大学    農学部科目    生物環境システム学科科目群    発展科目

地域環境研究 【Practicum for Regional Environment】
科目の記号/番号:EES213 セメスター:3S/4S 単位:2
【キーワード】 植生分類、森林構造調査、環境保全、環境モニタリング
【科目の概要】 本科目は、カナダ・ブリティッシュコロンビア州に広大に広がる森林生態系を代表とする自然生態系において、森林科学、園芸学、分析化学の3分野にまたがり、学際的なアプローチで実際に測定や分析を通して、人的活動が自然生態系にどのような影響を及ぼしているかを把握することに目的を置く。


植物生理生態・分類学 【Plant Physiology & Plant Identification】
科目の記号/番号:EES214 セメスター:3S/4S 単位:3
【キーワード】 植物の生理と分類、生育環境、科、学名
【科目の概要】 北米大陸太平洋沿岸部は、海洋性気候の影響を強く受けるため、特異でかつ多様な植物が生育する。それらの植物の中には絶滅に危機に瀕している種も多くあり、その生態を知ることは非常に重要である。本科目では、それら重要な植物種の分布と、その生育環境を併せて検討する。


植物繁殖学 【Plant Propagation】
科目の記号/番号:EES215 セメスター:3S/4S 単位:3
【キーワード】 植物の繁殖、繁殖技術と管理、在来植物
【科目の概要】 バンクーバー島は森林面積が広く、自然が豊かであると思われがちであるが、ヨーロッパからの植民に伴って、大量の原生林(Old-growth)が伐採されてきた。その結果、樹木のみならず林床に生育する草本植物までも失われつつある。そのような植物の繁殖方法を学び、生態系復元の基礎とする。


地域環境論 【Regional Environmental Study】
科目の記号/番号:EES216 セメスター:3S/4S 単位:2
【キーワード】 環境要因、生態系、物質循環、海洋と陸域のつながり
【科目の概要】 ある地域の生態系は地域固有の環境に大きな影響を受け成立している。気候要因はその地域の地形に依存し、地形は地史的な要素を無視しては語れない。本科目では、遙かな地球の歴史である地史をひもとき、現在見られる地形、そこから生み出される気候要因が、どのように生物や物質の循環に影響しているかを理解することに重点を置く。


科学英語表現I 【Presentation Technique for Scientific Expression I】
科目の記号/番号:EES217 セメスター:3S/4S 単位:3
【キーワード】 自然科学用語、発表技術、表現法、英語圏の文化
【科目の概要】 科学英語の基礎を手始めとして、生物環境システム学科カナダプログラムにおける植物生理生態・分類学および植物繁殖学に関係する英語表現をキーとして、科学英語表現IIと併せて科学的な英語表現を学ぶ。大学近隣にある自然や農林水産業関係施設を見学し、英語表現を実地に学ぶ。


科学英語表現II 【Presentation Technique for Scientific Expression II】
科目の記号/番号:EES218 セメスター:3S/4S 単位:3
【キーワード】 自然科学用語、発表技術、表現法、英語圏の文化
【科目の概要】 科学英語の基礎を手始めとして、生物環境システム学科カナダプログラムにおける植物生理生態・分類学および植物繁殖学に関係する英語表現をキーとして、科学英語表現Iと併せて科学的な英語表現を学ぶ。大学近隣にある自然や農林水産業関係施設を見学し、英語表現を実地に学ぶ。


数学基礎 【Fundamental Mathematics】
科目の記号/番号:EES219 セメスター:3S/4S 単位:2
【キーワード】 指数関数、対数関数、三角関数、微分・積分
【科目の概要】 生命現象の理解に向けて、まず、一般的な科学的視野をもつ必要があり、その中の一分野として基礎的な数学的知識の理解が挙げられる。化学、特に原子や分子の構造論、原子の結合論、反応速度論などの基本的理解、また、糖質、タンパク質あるいはDNA等の生体高分子の構造解析等を学ぶために必要となる、指数関数、対数関数、初歩の微分・積分等の理解を目標とする。


生物環境実験I 【Lab Practicum I for Ecosystem & Environmental Sciences 】
科目の記号/番号:EES220 セメスター:3S/4S 単位:1
【キーワード】 実験技術、データの扱い、実験レポート、プレゼンテーション
【科目の概要】 生物環境システム学科の3領域(生態系科学、生物生産環境科学、環境社会科学)において、より基礎的な実験技術を抽出し、学科学生として幅広い知識技術の習得を目標に授業を行う。また、単に一方向的に授業を受け、得られた成果を蓄積するだけにとどまらず、学生自らが得られた情報を発信するための技術として、レポートのまとめ方やプレゼンテーション技能を重視した、授業・指導を行う。また、学生によるプレゼンテーションを実施する予定である。


生物環境実習III 【Field Practicum III for Ecosystem & Environmental Sciences 】
科目の記号/番号:EES221 セメスター:3S/4S 単位:1
【キーワード】 寒冷地農業、北方系森林、熱帯植物、栽培管理
【科目の概要】 学内および学外の実習施設、とくに北海道弟子屈演習林・牧場および鹿児島久志農場(柑橘主体の果樹園)において、管理を中心とした農業生産体験実習を行い、農業と地域の自然環境との関わりを理解する。さらに、実習地周辺の自然および生物観察を行い、地域の自然環境の特徴を理解する。北海道と鹿児島は選択制である。1年次の秋学期に、派遣先および派遣時期について調整を行う。本科目はECO-TOPプログラム必修科目である。


生物環境利用学B 【Utilization of Biological Environment B】
科目の記号/番号:EES222 セメスター:3S 単位:2
【キーワード】 家畜の歴史、畜産経営、牧草地、食生活との関係、畜産環境保全
【科目の概要】 生物環境利用学Bは主に家畜を中心とした生物資源利用のあり方を考える。畜産経営において家畜の多頭化や規模拡大という、経済一辺倒の追求が農家の養分環境の要であった家畜のふん尿を環境汚染の一つの要因にしたり、飼料生産や緑の景観である草地の退化を進めている。過去の家畜の健康と福祉に反した集約的畜産、工業的な動物の生産システムの反省から、「農業の多面的機能」すなわち有機農業や有機畜産が農村環境や生物多様性を保全する有効手段であることを生産現場や消費者が認識し、現在の家畜と人間との関係における価値観の転換を図り、動植物の環境を見直し、植物・動物・人間との共生を考える。


地球環境と生態系 【Ecology of Environment and Ecosystems 】
科目の記号/番号:EES223 セメスター:3S 単位:2
【キーワード】 生態系、種類・構造・機能、生物群集、環境、人為
【科目の概要】 生態系は、生物群集と環境要因からなる。生物群集は、その働きから、生産者(植物)、消費者(動物)、分解者(菌類、細菌類)に分けて考えられる。環境要因には、物理・化学的な(光、温度、水、栄養塩などの非生物的)要因と生物的要因があり、「環境⇔生物」、「生物⇔生物」のように、互いに複雑な影響をもち、それらは刻々と変化もする。本講義では、このように複雑な系である生態系を理解するために、それを取り巻く環境要因と、生態系の構造と機能に様々な角度からアプローチする。本科目はECO-TOPプログラム必修科目(導入科目)である。


生態地理学 【Ecological Geography】
科目の記号/番号:EES224 セメスター:3S 単位:2
【キーワード】 分布の規定要因、動物地理区、植物区系、絶滅と進化
【科目の概要】 生態地理学は、地球上における動物や植物などの分布と、その成因を地理学的な視点から探究する学問である。多くの生物ではその分布圏がきまっているが、その生物の分布を規定する要因として、現在だけではなく過去における気候や土壌、地形、生物相互の関係などがあり複雑である。本講義では、長い歴史をかけた生物の多様化の歴史をひもとくとともに、その分布パターに及ぼす環境要因について検討する。


保全生物学 【Conservation Biology】
科目の記号/番号:EES225 セメスター:3S 単位:2
【キーワード】 生物多様性、保全、生態学、絶滅
【科目の概要】 現在直面している生物多様性の現象の現状について知識を深め、保全生物学の目的、方法、重要性を十分に認識して、保全生物学的アプローチが不可欠であることを理解する。そして、研究と実践の両面における新しい展開を学びつつ、生物多様性の保全の未来在展望について、保全生物学的アプローチが不可欠であることを理解する。


土壌生態学 【Soil Ecology】
科目の記号/番号:EES226 セメスター:3S 単位:2
【キーワード】 土壌、有機物、土壌生物、物質循環、微生物、保全
【科目の概要】 地圏表面の土壌を中心とする生態系を土壌圏と呼ぶ。土壌は、風化した鉱物?地球の破片に対する生物作用によって生成される。そこには植物根、土壌動物そして様々な土壌微生物が生活し、独特な生態系を構築している。本講義では土壌の特徴を理解し、そこに見られる生物の種類と生活様式、そして土壌に対する人為的影響と土壌保全について解説する。


生物環境物理学 【Environmental Physics for Biology and Meteorology】
科目の記号/番号:EES227 セメスター:3S 単位:2
【キーワード】 生物と環境、環境の物理、気象、天気、大気現象
【科目の概要】 生物の生活域は地球の表面付近にある(生物圏)。生物圏を取り巻く地球環境(気候、気象)は刻々と変動し、生物はさまざまな反応調節を行いながら生存している。一方、人間も生物圏の中で生活し、環境要因を利用・制御しながら、他の生物を食糧などの資源として農業的に利用してきた。本講義では、生物に関わる地球環境要因を理解することを目的とし,地球表層における大気現象(気候、気象≒天気)の概要、大気現象の科学的原理(物理的機構)と測定方法、環境要因に対する生物の反応機構,気候・気象の将来予測などについて,講義を行う。


動物行動生態学 【Behavioral Ecology】
科目の記号/番号:EES254 セメスター:4S 単位:2
【キーワード】 自然淘汰、適応、共進化、性、配偶システム、群れ
【科目の概要】 生物は回りの環境との相互作用の中で、様々な反応を示す。移動することのできる動物においては、多くの場合反応が行動に表れる。この講義では、特定の生態的状況で動物がどのように行動するのか、またその行動がなぜ進化してきたのかを考える。動物行動の例としては無脊椎動物から人間を含む脊椎動物まで幅広く取り上げ、生物・非生物的環境条件の変化とそれに伴う行動様式の変化について考察する。


環境社会科学A 【Environmental Social Science A】
科目の記号/番号:EES255 セメスター:4S 単位:2
【キーワード】 環境、食料、経済学、流通、食品加工、食品産業、外食産業
【科目の概要】 我が国の食生活に密接に関連している穀類、野菜、果実、肉類、乳卵類などの「食料」を対象として、経済学の基礎的な理論と考え方を講義する。また、国際比較に基づき、食料の需要と供給、日本人の食生活に関連した流通ならびに加工についても触れたい。さらには、近年急成長している外食産業についても、産業構造面から今後の展開方向について解説する。


動物環境管理学 【Management of Animal and Environment】
科目の記号/番号:EES256 セメスター:4S 単位:2
【キーワード】 家畜の歴史、動物生産と環境、野生動物との共生、動物福祉
【科目の概要】 地球上における人間の生活基盤は狩猟・採集にはじまり農耕へと発展した結果、食糧は確保され定住化が確立してきた。一方、この間人間と動物生産との関係は野生動物の家畜化に始まったが、近世以後は畜産業の専業化、集約的生産体系とともに、先進国では工業的な家畜生産が進められている。さらに動物の応用的利用は、食糧生産のみならず医療、愛玩、展示と多岐にわたっているが、現代社会ではこれらからもたらされるものは極めて大きい。本授業では人間と動物との多様な関係を再考し、存在する問題点の抽出から解決への指針を考察する。


環境倫理学 【Environmental Ethics】
科目の記号/番号:EES257 セメスター:4S 単位:2
【キーワード】 人と自然、地球環境問題、環境倫理学、生命倫理、世代間倫理
【科目の概要】 人間の力によって作りかえられた地球環境が、いろいろな問題を引き起こしている。生物の1種にすぎないヒトが作り出した問題(文明・文化;人口増加と環境収容力にジレンマなど)にどう取り組むかを考えてもらう。立脚する点を生物学におき、他人や他の生物との共生、その時におきる権利の衝突、などについてディベート方式も組み合わせて、その解決法を探る。本科目はECO-TOPプログラム必修科目である。


環境経済学 【Environmental Economy】
科目の記号/番号:EES258 セメスター:4S 単位:2
【キーワード】 環境と経済、資源利用と自然破壊、自然環境と保全
【科目の概要】 人類は、自然環境からの収奪や自然環境の改変によって様々な資源を獲得し、経済をバックグラウンドとした文化的生活を発展させてきた。その結果として、自然環境を破壊し、生物を絶滅させたり、絶滅の危機に追いやり、今日では我々人類自身の生存さえも脅かしてしまっている。本科目は、自然環境をめぐる様々な問題を、経済学という視点からアプローチし、自然環境保全に必要となる基礎的知識を涵養する。本科目はECO-TOPプログラム必修選択科目である。


エコロジーデザイン論 【Ecology and Artificial Design】
科目の記号/番号:EES259 セメスター:4S 単位:2
【キーワード】 エコロジー、デザイン、環境問題
【科目の概要】 エコロジー(生態学)の考え方とデザインを、身のまわりにある具体的なデザイン、環境問題を例にあげながら概説する。


コミュニケーションスキル 【Skills of Communication】
科目の記号/番号:EES228 セメスター:3S/4S 単位:2
【キーワード】 コミュニケーション、話し方、聞き方、状況把握
【科目の概要】 対人関係の基本であるコミュニケーションについて、実習演習を通じて実践力を養う。すなわち、コミュニケーションの仕組みや働き(機能)について理解し、ロールプレイ演習などの実践トレーニングを通して、コミュニケーションスキルを体得する。