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代数学II 【Algebra II】 |
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科目の記号/番号:ESS201 セメスター:3S 単位:2 |
| 【キーワード】 群、環、体 |
【科目の概要】 代数学のさまざまな話題についての講義を行う。三次・四次方程式の解の公式、ベルヌーイ数、ガンマ関数、開平法、πやeの無理数性や近似値など、予備知識の不要な話題を選ぶ。方程式に解の存在することを示すのは具体的に解を見つければよいが、解の存在しないこと(または見つかった解以外に存在しないこと)を示すのは大変な場合が多い。例としてフェルマーの大定理の最も簡単な部分を学ぶ。中学・高校で学ぶ内容以外にも代数学にはいろいろな分野があることを、またそれらの発展があることを知り、かつ理解することを目標とする。 |
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複素解析I 【Complex Analysis I】 |
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科目の記号/番号:ESS202 セメスター:3S 単位:2 |
| 【キーワード】 複素関数の微積分、正則関数 |
【科目の概要】 複素関数論の初歩を学ぶ。複素関数論は実関数の定積分の計算への応用から生まれたと言われるが、理論そのものが明快であり、変数を複素数にまで拡張することで実関数に関する性質をすっきりした形で理解することが出来る場合も少なくない。この講義ではまず複素関数の定義、その連続性、微分可能性、積分法について学ぶ。次に、関数を正則性が満たされるものに限定し、その性質を調べてゆく。この際、複素関数論において最も基本なコーシーの積分定理が導入される。さらに、この定理より導かれる応用上有益なさまざまな積分公式、また留数などについて学習する。本講義では複素関数に関する基本的な概念を学ぶと同時に計算法を習得することを目標にする。 |
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フーリエ解析 【Fourier Analysis】 |
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科目の記号/番号:ESS203 セメスター:3S 単位:2 |
| 【キーワード】 周期関数、三角関数、フーリエ級数、フーリエ変換 |
【科目の概要】 フーリエ解析は、情報科学をはじめとする理工学の広範な分野で重要な数学的手法となっている。本講義は、ソフトウェアサイエンスを学ぶうえで必要不可欠となるフーリエ解析の概念と手法を習得することを目的とする。まず、周期信号を取り扱うための数学的概念と手法を学ぶ。次に非周期信号および不規則信号を取り扱うためのフーリエ変換の手法を修得する。さらに、コンピュータを用いてフーリエ解析を遂行するために必要となる離散的フーリエ変換の概念と高速フーリエ変換のプログラミング手法について言及する。 |
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ソフトウェアサイエンス実験I 【Software Science Experiment I】 |
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科目の記号/番号:ESS204 セメスター:4S 単位:3 |
| 【キーワード】 変復調、AM、FM、PCM、オペアンプ |
【科目の概要】 アナログ及びディジタルによる通信方式の基本的な動作原理やアナログ回路の実現方法について学習する。最後に発表会を行う。実験テーマは、学生を3つのグループに分けて、4日単位のローテーションで順番に行っていく。 |
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インテンシブ英語II 【Intensive English II】 |
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科目の記号/番号:ESS205 セメスター:4S 単位:2 |
| 【キーワード】 英語、リーディング・スキル、文法、語彙、応用能力 |
【科目の概要】 本講義は、英語の基礎的な技能や知識と、背景文化を学ぶことにより、総合的な運用能力の育成を図る。『インテンシブ英語Ⅱ』は、『インテンシブ英語Ⅰ』の上位クラスである。国際的標準であるTOEICの公式教材レベルの内容を取り上げ、 英語コミュニケーション力、理解力の向上を目指す。国際的な統計データでは、技術者のTOEIC平均点は420点台である。本講義では、技術者の平均点レベルに目標を置き、表現や用法を幅広く学習する。また、ソフトウェアサイエンス分野の固有な単語や表現も紹介して、エラー表示やマニュアルが理解できる知識の習得を目指す。 |
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幾何学II 【Gometry II】 |
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科目の記号/番号:ESS206 セメスター:4S 単位:2 |
| 【キーワード】 トポロジー、曲面、射影、オイラー数 |
【科目の概要】 端のない連結な曲面は完全に分類されている(向き付け可能な曲面である球面、トーラス、二穴トーラス……、向き付け不能な曲面である射影平面、クラインの壺……、に分類される)。これは1800年代の数学における著しい成果である。本講義ではこの分類定理の証明について学ぶ。数学的には曲面とは「二次元多様体」と呼ばれるもので、三次元多様体の分類は未解決である。その分類の道具の一つであるホモロジー群を曲面において学ぶ。さまざまな曲面の例とその性質を知ることから、一般的な曲面そのものを理解することを目標とする。 |
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微分方程式II 【Defferential Equations II】 |
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科目の記号/番号:ESS207 セメスター:4S 単位:2 |
| 【キーワード】 高階定数係数線形微分方程式、連立微分方程式、巾級数による解法 |
【科目の概要】 『微分方程式Ⅰ』で学んだことをさらに発展させる。『微分方程式Ⅰ』では解法、計算が中心であったが、ここでは理論的な取り扱いもおこなう。内容としては、高階の定数係数線形微分方程式と連立微分方程式および冪級数による解法を扱う。さらに、微分方程式の解の存在定理と一意性についてもふれる。目標の一つは、上記の微分方程式が解けるようになることである。さらに、解法を支える微分積分学・線形代数学の知識が実際にどう使われているか説明できるようになることも目標とする。その達成のため、解法の講義の中で 必要な微分積分学・線形代数学の説明も取り入れる。また、解法の定着のため、演習を数多く行う。 |
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複素解析II 【Complex Analysis II】 |
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科目の記号/番号:ESS208 セメスター:4S 単位:2 |
| 【キーワード】 コーシーの積分定理、コーシーの積分公式、留数、ローラン展開 |
【科目の概要】 この講義では『複素解析Ⅰ』をさらに発展させた複素関数論の理論と、同時に、それに基づいた計算法を習得することを目標にする。より数学的に深く学んでいくこととなる。まず、正則関数の冪級数展開について学び初等超越関数との関係を考える。次に、これの拡張であるローラン展開について学ぶ。このときに、関数の特異点と留数、さらに複素関数論の実積分への応用についても学ぶ。実積分への応用では、実数の範囲では難しい定積分が変数を複素数に拡張することで、実に簡単に計算できる場合があることを体験する。また、多価関数から導かれるリーマン面や等角写像についても触れる。 |
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確率統計学II 【Probability and Statistics II】 |
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科目の記号/番号:ESS209 セメスター:4S 単位:2 |
| 【キーワード】 母集団、標本、統計量、母数の推定・検定 |
【科目の概要】 『確率統計学Ⅰ』に引き続き「統計的鑑識眼」を獲得することを目標とする。まず、母集団から無作為に抽出された標本値を用いて、ひとつの母集団におけるデータの平均値、比率、分散、あるいは、二つの母集団における母平均差、比率差などのいわゆる母数の推定方法を学ぶ。次に、母集団の分布の特性または母数に関する仮説(帰無仮説という)を母集団から無作為抽出された標本値を分析することにより採択するかまたは棄却するかの判定をする、いわゆる仮説の検定の仕方を学ぶ。なお、推定、検定いずれも数多くの具体的な例題を用いて演習と並行して講義を進めていく。 |
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情報理論 【Information Theory】 |
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科目の記号/番号:ESS210 セメスター:4S 単位:2 |
| 【キーワード】 情報量、エントロピー、情報源符号化、通信路容量、通信路符号化 |
【科目の概要】 情報理論は、情報を確率的に捉えることにより情報通信システム、コンピュータシステムにおける情報処理の本質を知るための理論である。本講義は、情報を確率的に捉えるために必要となる情報量、エントロピー等の概念について解説する。ついで、情報源符号化、通信路符号化など、現代の情報通信システムの数理的基礎を知るための重要な概念を理解する。さらに、マルチメディア時代の情報伝達に必須の技術である情報の暗号化と復号化、通信の効率向上のためのデータ圧縮法、誤り訂正符号化法について言及する。最新の暗号化理論についても触れる。 |
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情報処理技術II 【Information Processing Technology II】 |
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科目の記号/番号:ESS211 セメスター:4S 単位:2 |
| 【キーワード】 情報処理、ハードウェア、ソフトウェア、情報化、システム開発 |
【科目の概要】 情報化社会の到来をもたらした、高度情報化社会に関する諸問題を中心に、コンピュータのハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、システム開発手法、情報社会の問題などに関して体系的に学習する。本講義で扱う内容は、コンピュータネットワークの基礎知識・関連知識と職業・社会生活・産業の関連を中心に、社会の情報化と文化、高度情報化と標準化、情報危機管理、プライバシーと職業倫理をその範囲とする。『情報処理技術Ⅰ』とあわせて、社会の情報化要求に対応するキャリア開発・文化と職業観・勤労観、情報危機管理等に関する指導法ついても学ぶ。 |
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コンピュータグラフィックス 【Computer Graphics】 |
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科目の記号/番号:ESS212 セメスター:4S 単位:2 |
| 【キーワード】 座標変換、透視投影、シェーディング、レンダリング、モデリング |
【科目の概要】 プログラミングを通じてコンピュータグラフィックス(CG)の技術的基礎について学ぶ。学習トピックスは、人間の視覚と色の表現、ベクトルと行列による座標計算、2次元グラフィックスとピクセル操作、アニメーション処理、3次元CGの幾何変換と投影変換、シェーディング(光のモデルによる陰影付け)、レンダリングなどである。それぞれ基本的な理論を学び、プログラムを作成して画面上で効果を確認する。また、情報可視化、ゲーム、映画制作など、CGの応用分野についても概観する。 |
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ハードウェア基礎論 【Basic Analog Hardware】 |
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科目の記号/番号:ESS213 セメスター:4S 単位:2 |
| 【キーワード】 電子回路の基礎、アナログ的信号処理、信号の分析合成 |
【科目の概要】 コンピュータに使用されるデジタル回路や、これらを用いた信号処理を理解するためには、アナログ的な電子回路の基礎を学ぶことが非常に重要である。そこで本講義は、オペアンプの基礎と応用を軸に、増幅回路の原理、信号の合成、信号成分の分析・抽出法の基礎、微分・積分回路、波形整形の考え方、AD変換などを学ぶ。そして線形システムの基礎となる電子回路の初歩を習得することを目的とする。 |
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ウィンドウプログラミング 【Window Programming】 |
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科目の記号/番号:ESS214 セメスター:4S 単位:2 |
| 【キーワード】 ウィンドウ、メニュ、ボタン、リソース |
【科目の概要】 近年アプリケーション開発の多くは、ウィンドウを表示して問題解決のインタフェースを作成する。この授業では、ウィンドウプログラミングの制御をオブジェクト指向プログラミングで行う。扱う内容は、SDI、MDI、ダイアログベースの概念、Viewクラスでの描画、ダイアログウィンドウの作成、メニュ、ボタンなどのリソース作成、関数定義とクラスやメソッドの定義を扱う、また、文字列、数値の扱い、画像データの表示、リスト構造などを用いてアプリケーションを作成する。 |
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数値解析プログラミング 【Computer Programming and Numerical 】 |
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科目の記号/番号:ESS215 セメスター:4S 単位:2 |
| 【キーワード】 数値計算、近似計算、プログラミング |
【科目の概要】 工学、自然科学、社会科学のあらゆる領域で、データ処理、データ解析等が密接に係わっている。データに内在する法則を見出し、対象を適切に理解するためには、データの的確な収集・整理・処埋・表現・解析が必要になる。本授業では、科学技術的表現の常識に始まり、データ解析に際しての注意点、グラフの活用法、そして数理的解析法の初歩までを解説する。コンピュータ演習を通して、解析的には解けない非線形方程式や微分方程式を数値的に必要な精度まで求める近似計算法を修得する。根の計算、行列計算、数値積分、数値微分、微分方程式などの数値解析的手法も紹介する。 |
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プログラミング応用I 【Advanced Computer Programming I】 |
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科目の記号/番号:ESS216 セメスター:4S 単位:2 |
| 【キーワード】 Java、Object 指向、Swing GUI |
【科目の概要】 Java 言語を用いてグラフィカルユーザインタフェース GUI を応用したプログラミングの方法を学ぶ。Java 言語はObject指向言語なので、Object 指向の考え方やGUI 部品Object の使い方を具体的な応用例から学ぶとともに簡単な応用システムを作成する。Java 言語ではHTML文書に埋め込んで使用する Applet と普通のソフトウェアのようにそれのみで自立的に動作するApplication プログラムが作成できるが、授業では主にApplicationのプログラムを中心に行う。次に高度な機能を持つオブジェクトの集合であるSwing コンポーネントを用いてより高度な応用システムのプログラムを行う。 |
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データベース 【Database】 |
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科目の記号/番号:ESS217 セメスター:4S 単位:2 |
| 【キーワード】 データベース、インデックス型、リレーショナル型、SQL言語 |
【科目の概要】 現在は、オブジェクト指向型データベースやファジイデータベースなど多様な分野でデータベースが開発され、運用されている。データベースシステム開発の歴史について概説した後、現在、主として使用されているリレーショナル・データベースシステムに焦点を絞り、その構成等について解説する。その後、一つのデータベースシステムの各種機能を実際に操作しながら、データベースの利用法・管理法について学ぶ。また、SQL言語の基本的な仕様を学び、業務で扱われているデータベース制御がSQLでどのように書かれ、使われているかを理解する。 |
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ブレインサイエンス 【Brain Science】 |
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科目の記号/番号:ESS218 セメスター:4S 単位:2 |
| 【キーワード】 ニューロン(神経細胞)、神経ネットワーク、脳の情報処理、f-MRI |
【科目の概要】 現在、医学はもちろんのこと理学、工学、薬学、農学の分野で人間の情報処理、特に脳の情報処理についての感心は世界的に深くなっている。そして脳を中心とする神経系の働きは、今後の科学の多くの分野に大きなフィードバックをもたらすことが示唆される。本授業では、神経細胞からなる神経ネットワークのシステム(ハードウエア)としての働き、さらにそのシステムが脳神経系というマクロシステムとして情報を処理するメカニズムを学ぶ。脳におけるシグナル演算や情報の統合を理解し、コンピュータなどの工学的応用へと発展させる基礎を学ぶ。 |
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ネットワーク技術II 【Network Technology II】 |
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科目の記号/番号:ESS219 セメスター:4S 単位:2 |
| 【キーワード】 インターネット OSI プロトコル アドレス プロトコルレイヤ |
【科目の概要】 コンピュータネットワークとしてインターネットを中心に取り上げ、OSIプロトコル階層の各階層をインターネットと結び付けて解説する。さらに、インターネットのアーキテクチャの理解を目的として、インターネットプロトコルスイート、インターネットアドレス機構、インターネットにおける基礎技術(経路情報と名前検索システム)、その他のインターネットの関連プロトコルについて講義する。また、現在のインターネットの抱える問題と未来についても言及する。 |
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マルチメディア処理I 【Multimedia Processing I】 |
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科目の記号/番号:ESS220 セメスター:4S 単位:2 |
| 【キーワード】 マルチメディア、ネットワーク、音声、画像の加工処理 |
【科目の概要】 インターネットやIT・ブロードバンドが普及した環境では、マルチメディア技術はコミュニケーションの有力な手段としてますますその必要性が高まっている。本授業ではマルチメディアを応用した情報システムの実現に必要なさまざまな基礎技術とこれらを組み合わせたアプリケーションの作成方法や考え方、応用技術を学ぶことを目的とする。本授業は、プレゼンテーション、ハイパーメディア、オーサリング技術の基本原理の学習から始まり、音声、静止動画像の加工や処理等マルチメディア技術の実習や、各種メディア素材でのデータ表現と処理方法、ネットワーク上でのマルチメディア技術について学ぶ。 |
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データ通信応用 【Advanced Data Communication】 |
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科目の記号/番号:ESS221 セメスター:4S 単位:2 |
| 【キーワード】 移動通信、ディジタル放送、光通信、DSL、マルチキャリア変調 |
【科目の概要】 現代情報通信技術は、アナログ信号をデジタル化することによって急速に発展してきた。特に近年の情報通信技術の進歩は目覚しく、効率的な情報伝送の実現とともに新しいサービスを提供するために、新しい優れた技術が実際の通信システムに取り入れられている。このような状況を踏まえて、本講義では、データ通信基礎で学んだ知識に基づき、これらの新しい通信技術の基本原理およびその応用法を理解することを目的とする。具体的には、電話、携帯電話、インターネット、光通信、ADSL、 地上デジタルテレビを題材にし、現在利用されているデジタル通信技術の修得に重点をおいている。 |
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画像・映像メディア 【Visual media】 |
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科目の記号/番号:ESS222 セメスター:4S 単位:2 |
| 【キーワード】 視覚、色、フォーマット、映像機器 |
【科目の概要】 実際に、映像コンテンツを企画、制作、評価する際に、主に、その技術と技法の両面で必要となる知識の習得を目的とする。まずは、人間の視覚の仕組みと特性、色と階調の再現について学習し、さらに、さまざまな画像・映像メディアおよび映像機器の原理、構造、特徴について理解を深める。また、現在流通している画像・映像メディア、さまざまな画像・映像表現技法、実際に制作するために必要な映像メディア技術について概説する。 |
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代数学 III 【Algebra III】 |
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科目の記号/番号:ESS223 セメスター:5S 単位:2 |
| 【キーワード】 群論 |
【科目の概要】 体系的な代数学とその応用について準備から学ぶ。平方剰余、解析的整数論の初歩など整数論の中で比較的容易な話題を選んで講義を行う。準備は抽象的であり退屈に思えるが、自分のものとすれば大変な威力を発揮する。一見全く別の話と思えることを統一的に把握でき、それが本質的な理解につながることを実感して欲しい。代数学の体系的な理論の例を理解しそれを応用した計算を行えることを目標とする。 |
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ベクトル解析 【Vector Analysis】 |
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科目の記号/番号:ESS224 セメスター:5S 単位:2 |
| 【キーワード】 ベクトル場、スカラー場、勾配、発散、回転 |
【科目の概要】 解析学と線形代数が融合された数学がベクトル解析である。電磁気学、流体力学、熱力学等のために生まれた応用数学の1つであるが、現在では多様体上の解析学として現代数学の1分野となっている。ここでは、内容を古典的な取り扱いに限定し、ベクトル解析において最も基本的な勾配、発散、回転の概念を把握し、線積分、面積分について一通りの知識を吸収できるように講義する。ベクトル解析の応用範囲はきわめて広く、理工系の専門分野を学ぶ際、必ず必要となる数学である。本講義では、将来の学習で最も重要となる基本概念の意味を理解し、その上で基本的な計算法を身につけることを目標とする。 |
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ヒューマンインタフェース 【Human Interfaces】 |
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科目の記号/番号:ESS225 セメスター:5S 単位:2 |
| 【キーワード】 人間とコンピュータ、入力インタフェース、表示インタフェース |
【科目の概要】 本講義は、人間に使いやすいコンピュータシステムの構成技術とデザイン手法について学ぶ。まず、人間の生理特性と認知科学の基礎を学習し、それを元にした対話型システムのデザイン原則を理解する。さらに、具体的なシステムを例に、入出力ハードウェア、グラフィカルユーザインタフェース、コミュニケーション支援などの現在主流のユーザインタフェース技術を学び、最後に、音声映像処理やユビキタスコンピューティング技術によって日常の生活環境にコンピュータを融合させる新しい試みに触れる。 |
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ソフトウェアサイエンス英語 【Software Science English】 |
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科目の記号/番号:ESS226 セメスター:5S 単位:2 |
| 【キーワード】 internet、programming、software |
【科目の概要】 オペレーティングシステム、ネットワークの仕組み、基本的なハードウェアなどソフトウェアサイエンスに関する基本的な機能について、英語の外国書を購読することによって、専門的知識と読解力の向上を図ることが、この講義のねらいである。テキストは諸外国で幅広く使われている参考書を使用する。毎回、予習として授業で進める範囲の教科書を読ませる。より内容を理解させるために関係する日本語の文献を各自が探し、読む努力をさせる。 |
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プログラミング応用II 【Advanced Computer Programming II】 |
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科目の記号/番号:ESS227 セメスター:5S 単位:2 |
| 【キーワード】 Java、Object 指向、Swing GUI |
【科目の概要】 『プログラミング応用Ⅰ』で学んだ事柄を基に、さらに高度な機能を持つオブジェクトの集合であるJava Swingコンポーネントを用いて、より高度な、あるいは実用的な応用システムのプログラミングについて学ぶ。また、Java のプログラミング環境Swing以外にも多岐にわたっており、ネットワークやマルチメディア、データベース、2D、3Dグラフィクス等の分野でも多くの高度な機能を持つオブジェクトが提供されている。そこで、swing以外にもこれらの環境の中から実用度、応用度の高いものを取り上げ、より広い分野での応用システムの開発について学ぶ。 |
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オペレーティングシステム 【Operating Systems】 |
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科目の記号/番号:ESS228 セメスター:5S 単位:2 |
| 【キーワード】 カーネル、プロセス、実記憶管理、仮想記憶、ファイルシステム |
【科目の概要】 オペレーティングシステム(OS)とは、様々なアプリケーション・ソフトウェアが適切に実行されるようにコンピュータ内の各種資源を管理するソフトウェアであり、Windows、 Linux、 Mac OSなどが広く用いられている。本講義では、OSの歴史的な変遷と基本的な構成を学んだのち、コマンド操作やプログラミングを通じて、プロセス、仮想記憶、ファイルシステム、ユーザ管理などのOSの各機能に対する理解を深める。用途によるOSの機能の違いや今後のOSに求められる機能についても論じる。 |
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ブレインソフトウェア 【Brain Software】 |
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科目の記号/番号:ESS229 セメスター:5S 単位:2 |
| 【キーワード】 カオス、アルゴリズム、ニューロコンピュータ、自己組織化 |
【科目の概要】 本授業においては、『ブレインサイエンス』で学んだ神経ネットワークの情報処理に加え、その上で動くプログラム(ソフトウェア)を学ぶ。脳の神経回路においては、複雑系と考えられるカオス的振る舞いやフィルタリングなど、さまざまな特徴が見られる。これらの脳における神経系のおりなすアルゴリズムとして、ニューロコンピューティングを学ぶ。ソフトウェアとして、パーセプトロン、相互連想記憶や自己組織化のアルゴリズムなどを習得する。 |
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ブレインマネジメント 【Brain Management】 |
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科目の記号/番号:ESS230 セメスター:5S 単位:2 |
| 【キーワード】 記憶と学習、ゲーム脳、意思決定、脳の戦力的思考 |
【科目の概要】 人や動物の脳は、膨大な情報の中から重要な情報を効率的に抽出し、適切に意思決定するように、経験を通して学習する能力を持っている。現存するコンピュータソフトウェアでは、まだ到底実現できていない能力である。新しいソフトウェア開発に活かしていくために、このような脳の能力の一端を探り、どのように応用するかを示唆する。また、経営戦略やゲーム開発に活かすために、脳における意思決定のくせを概説して理解できるようにする。 |
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インターネット応用 【Internet Applications】 |
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科目の記号/番号:ESS231 セメスター:5S 単位:2 |
| 【キーワード】 Web情報システム、アプリケーション層、クライアント・サーバ |
【科目の概要】 インターネットを基盤として成り立つ各種の応用サービス、特にWorld Wide Web(Web)とデータベースを利用したWeb情報システムの構成技術について学ぶ。Web情報システムの開発には、ネットワークプロトコル、オブジェクト指向技術、データベース、ユーザインタフェースデザインなど幅広い知識が必要である。本講義では、Web情報システムを設計・実装できるようになることを目指す。映像ストリーミングやインターネット電話など新しいインターネットの利用技術についても紹介する。 |
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マルチメディア処理II 【Multimedia Processing II】 |
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科目の記号/番号:ESS232 セメスター:5S 単位:2 |
| 【キーワード】 マルチメディア、ネットワーク、音声、画像のデジタル処理 |
【科目の概要】 『マルチメディア処理Ⅰ』で学んだ事柄を基に、さらに高度なマルチメディア情報の処理技術について学ぶ。『マルチメディア処理Ⅰ』では主に道具としてアプリケーションソフトを使った場合の処理の方法を学んだが、本授業ではこのような処理を直接プログラムから行う場合のことを念頭に置き、その時に必要となるデジタル信号処理の基礎から始め、実際に音声、サウンド、音楽や画像等のマルチメディア情報をデジタル処理する場合に必要な技術についてその基本となる原理や理論とプログラミングによる実践の両面から学習する。さらにこれらの技術を組み込んだ応用システムの作成を行う。 |
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モバイルシステムハードウェア 【Mobile System Hardware】 |
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科目の記号/番号:ESS233 セメスター:5S 単位:2 |
| 【キーワード】 モバイル端末 無線アクセスネットワーク コアネットワーク |
【科目の概要】 ノート型PC、PDA、携帯電話などのモバイル端末の性能の向上および情報通信ネットワークの充実が急速に進んでいる現代の情報社会では、モバイル端末を利用して、いつでもどこでも利用者が便利で高度なサービスを利用できる世界の実現が期待されている。このようなモバイルシステムを利用したサービスを構築するためには、モバイルシステムを構成するハードウェア、ソフトウェアの特徴の理解が必要である。本講義ではモバイルシステムの基盤となるハードウェア技術の理解を目的として、各種モバイル端末の構成技術、無線アクセスネットワークおよび移動体通信技術、コアネットワーク技術、IP技術について講義する。 |
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モバイルシステムソフトウェア 【Mobile System Software】 |
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科目の記号/番号:ESS234 セメスター:5S 単位:2 |
| 【キーワード】 モバイル端末用OS、モバイル端末アプリケーション |
【科目の概要】 モバイルシステムを利用したサービスの基盤技術におけるハードウェアに関する講義『モバイルシステムハードウェア』に対応して、本講義ではモバイルシステムに必要なソフトウェア技術およびコンテンツ技術の習得を目標とする。具体的には、モバイル端末用OS、モバイル端末アプリケーション開発環境、モバイルインターネット技術、モバイルコンテンツサービス技術について講義する。さらに、モバイルシステムの情報セキュリティ管理についても言及する。 |
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ゲームプログラミング 【Game Programming】 |
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科目の記号/番号:ESS235 セメスター:5S 単位:2 |
| 【キーワード】 プログラミング言語、ウィンドウ制御、シェーダープログラミング |
【科目の概要】 より高品質な映像とネットワーク機能を持つ新型ゲーム機やブロードバンドの普及を背景に、これからのゲームクリエイタには、従来のゲーム制作とは比較にならない高度な知識や技術力が要求される。本講義では、C言語、C++言語、Java言語など、ゲーム構築に必要不可欠なプログラミング言語を中心に、データ構造やウィンドウの制御を含めたゲーム開発の基本について学習する。さらに、3D技術のためのシェーダープログラミング、オンラインゲームのためのネットワークプログラミングなど、ゲーム開発関連技術についても概説する。 |
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コンテンツプロデュース 【Contents Produce】 |
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科目の記号/番号:ESS236 セメスター:5S 単位:2 |
| 【キーワード】 エンタテイメント、コンテンツビジネス |
【科目の概要】 本講義では、最先端デジタル技術やユビキタス社会におけるネットワーク技術にもとづく新しいコンテンツの可能性を考え、プロデュースしていくために必要な知識を習得し、新しいビジネスモデル構築のための実践的な能力の養成を目的とする。特に、エンタテイメントコンテンツの技術、制作、流通から、今後の動向について学び、エンタテイメントコンテンツビジネスの理解に不可欠な基礎知識およびプロジェクトマネジメント、マーケティングについても概説する。講義は、解説および課題に関するプレゼンテーション・ディスカッションを取り入れた形式で行う。 |
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アニメーション技法 【Animation - Algorithms and Techniques】 |
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科目の記号/番号:ESS237 セメスター:5S 単位:2 |
| 【キーワード】 モーションコントロール、ストーリーボード、キャラクタ |
【科目の概要】 アニメーション制作におけるコンピュータの利用は、作業効率向上だけではなく、創作の可能性を広げるために必要不可欠である。本講義では、キーフレーム法やインビトゥイーン(仲割り)法、モーションコントロール法などの基本的なテクニックについて学習する。さらに、アニメーションプロセスを理解するために、ストーリーの組み立て方、ストーリーボードの作成法、キャラクターの動きを通した感情や思考の表現方法など、一連のアニメーションの基本コンセプトについても概説する。 |
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マーケティング 【Marketing】 |
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科目の記号/番号:ESS238 セメスター:5S 単位:2 |
| 【キーワード】 マーケティング・リサーチ、ビジネス計画 |
【科目の概要】 経営活動の基盤であるマーケティングについて、マーケティング活動、マーケティング・リサーチ、企画・構想・計画等のテーマを中心に基本的な概念を習得する。同時に、将来社会で直面するさまざまな局面にいて、創造的かつ個性的な実務能力を発揮するために、マーケティング活動の中で最も基本的で頻繁に行う活動-「企画(プランニング)」-を体験的に習得して、マーケティングセンスを養うことも目的とする。 |
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プロジェクト研究A 【Project Research in Software Sciences A】 |
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科目の記号/番号:ESS301 セメスター:5S 単位:2 |
| 【キーワード】 製品紹介プレゼンテーション、発送情報処理、グループ作業 |
【科目の概要】 ソフトウェア開発、コンピュータネットワーク分野から問題解決のひとつを取り上げ、プロジェクト形式で授業を行なう。クラスをいくつかのグループに分け、それぞれのグループで想定した企業や商店でWebでの製品紹介、注文受付、発送情報処理などの機能を個人で作らせ、グループ作業でひとつのソフトウェアを作成するプロセスを学ばせる。ロゴ作成、データベース管理、GUI、製品のプレゼンテーションなど、本学科の多くの基礎科目要素も含んでおり、総合的な学習となる。また、作成したそれぞれのWebについて、他のグループにプレゼンテーション、質疑応答を行い、学生の製品の質や技術に対する評価方法も指導する。 |
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企業講義A 【Enterprise Lectures A】 |
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科目の記号/番号:ESS302 セメスター:5S 単位:2 |
| 【キーワード】 企画開発、製品開発、製品評価、マーケティング、広報方法 |
【科目の概要】 本授業は、ソフトウェアサイエンス(情報通信)の最先端技術や製品開発のプロセスを企業がどのように行なっているかを解説することを主な目的として開講する。そのため企業の企画開発部門などの第一線で活躍されている経営者、開発マネージメント者、研究者、技術者、人事担当者などの話を聞き、技術の紹介だけでなく、企業の製品に対する哲学、経営方法、製品開発法、マーケティング、製品評価、広報方法なども取り上げる。 |
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幾何学 III 【Geometry III】 |
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科目の記号/番号:ESS239 セメスター:6S 単位:2 |
| 【キーワード】 非ユークリッド幾何学、双曲空間、ガウス曲率、平均曲率、極小曲面、多面体 |
【科目の概要】 滑らかな曲面とその曲率についての講義を行う。これは微分幾何学という分野である。曲面の曲率は曲線の曲率よりもよい性質を持つこと(ガウスの驚異の定理)、曲率の積分が連続変型で不変でその値は『幾何学Ⅱ』で学んだオイラー数に比例すること(ガウス・ボンネの定理)などを学ぶ。一般には微積分を駆使せねばならず計算が大変なので、特殊な場合として球面と、球面と逆の一定の曲率を持つ双曲空間と、滑らかな曲面の極限である多面体について詳しく考察する。また石鹸膜の作る曲面(極小曲面)にも触れたい。これは端を固定したときの面積が最小となる曲面である。さまざまな曲面の気分をつかみ計算もできるようになることを目標とする。 |
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ソフトウェアサイエンス実験II 【Software Science Experiment II】 |
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科目の記号/番号:ESS240 セメスター:6S 単位:3 |
| 【キーワード】 ディジタル回路、マイクロプログラム、シミュレータ |
【科目の概要】 ソフトウェアサイエンスのもとになるコンピュータの動作原理について、ハードウェアとソフトウェアの両面から学習する。最初に、教育用ディジタル回路シミュレータとコンピュータシミュレータを使用して、ハードウェアによる動作原理を具体的に学習した後で、簡単なコンピュータシミュレータをVisual Basic言語を使用して作成する。 |
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