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玉川大学    農学部科目    応用生物化学科科目群    専攻科目

食品製造科学 I 【Food Chemistry and Techonology I】
科目の記号/番号:ABC401 セメスター:5S 単位:2
【キーワード】 日本の食品工業、炭水化物・タンパク質・油脂系食品、嗜好食品
【科目の概要】 食品は安全で、栄養があり、美味で、安く、また保存性が必要で、我々の健康を積極的に維持する機能性を持つことも重要である。食品原料の加工および保蔵中における化学的変化などを知って、食品としてより価値の高いものを造る加工法や保蔵法を学ぶ。


農薬化学 I 【Pesticide Chemistry I】
科目の記号/番号:ABC402 セメスター:5S/6S 単位:2
【キーワード】 害虫の防除、農薬の安全性、選択毒性、昆虫フェロモン剤、ホルモン剤
【科目の概要】 ピレスロイドは蚊取り線香中に含まれる殺虫成分で、タンスの中の防虫剤などで使用されている農薬である。それにも係らず農薬は、昨今、そのマイナス面だけが誇張されている感が否めない。そこで本講は「毒とクスリ」についての考え方と害虫防除薬を中心に学び、その作用機構から選択性の優れた薬剤とはどのようなことを意味するかを検討していく。


植物生理化学 【Plant Physiology and Biochemistry】
科目の記号/番号:ABC403 セメスター:5S 単位:2
【キーワード】 地球と生命、独立栄養、光合成、物質代謝、植物ホルモン、他感作用物質
【科目の概要】 植物が現す生命現象を、分類学、解剖学、細胞学、生態学、遺伝学、分子生物学などの知見・見識に基づいて、物理学的あるいは化学的に理解して行く学問が植物性理化学である。本講では特に、独立栄養生物の生活エネルギー獲得の機構、物質代謝およびクロロプラストを中心とした植物成分の成合成に焦点を当て、地球生命全体の維持に貢献している生理・生化学反応とその調節について鳥瞰する。また、代謝阻害物質、植物ホルモン、多感作用物質が植物の生長に及ぼす影響について詳論する。


生物化学II 【Biological Chemistry II】
科目の記号/番号:ABC404 セメスター:5S/6S 単位:2
【キーワード】 生体エネルギー、糖代謝、生体酸化、脂質代謝、代謝調節
【科目の概要】 本講では、生物がその生命を維持するために営んでいる物質・分子の動的な姿を、糖質および脂質を中心に論ずる。すなわち、これらの栄養物質が、細胞の中で最終的にはCO2やH2Oにまで異化されエネルギーを供給する過程、中間代謝産物から貯蔵物質や生体構成成分に同化する経路、さらにはそれらの調節機構について講義を進める。


応用生物化学演習IA 【Seminar I A (in Applied Biologycal Chemistry】
科目の記号/番号:ABC405 セメスター:5S 単位:2
【キーワード】 原書講読、専門用語
【科目の概要】 科学の進歩は日進月歩であり、常に新しい知識を外国の原著などからも吸収する必要がある。5S・6Sの演習では、農芸化学分野の知識の修得に加えて、英文の読解力の養成に主眼が置かれている。数名の講師が、それぞれの専門書や文献(欧文)を学生とともに講読し、議論しながらその内容を把握する。また、本演習は7S・8Sの卒業研究への準備でもある。


応用微生物学各論 【Applied Microbiology】
科目の記号/番号:ABC406 セメスター:5S 単位:2
【キーワード】 醸造食品、アミノ酸および核酸発酵、抗生物質、遺伝子組換え、環境浄化
【科目の概要】 人類は紀元前から微生物の能力を巧みに生活に利用してきた。最近の百五十年間に微生物の科学は驚異的に進歩し、アミノ酸や核酸発酵、遺伝子組換え技術、環境の浄化等の研究開発技術につながった。本講は、微生物学の基礎知識を基盤にして、多彩な微生物利用技術について解説し、生物資源としての多様な微生物の利用の意義をよく理解することを目標としている。


栄養学各論 【Human Nutrition】
科目の記号/番号:ABC407 セメスター:5S 単位:2
【キーワード】 乳児と栄養、栄養所要量、貧血の成因、骨粗鬆症、肥満と成人病、老化
【科目の概要】 ヒトは、各年齢によって発育状態や生理状態などが異なり、栄養要求にも大きな相違がある。乳児期は発育が旺盛である反面、諸器官の機能は未熟であり、それに適応した栄養法が必要である。青年期には諸器官の機能は充分であるが、栄養の不均衡がさまざまな疾病を引き起こす原因になる。このため、生活習慣病、がんなどの疾病と栄養との問題について理解を深める。


細胞機能学 【Functional cell biology 】
科目の記号/番号:ABC408 セメスター:5S 単位:2
【キーワード】 生命研究の基本は細胞の研究である。蓄積された情報を探り考える。
【科目の概要】 細胞は全生物の構造と機能の単位である。本講座では動物細胞の基礎知識について、近年の進歩を織り込みながら解説する。細胞生化学は分子レベルに基礎をおいて細胞の構造と機能について探究する分野である。動物細胞は機能・分化のうえで多様性に富んだものである。分子生物学および生物学の進展は新しい実験手法の開発を伴い、細胞生化学の分野に展開している。


生理活性天然物化学 【Chemistry of Bioactive Natural Products】
科目の記号/番号:ABC409 セメスター:5S 単位:2
【キーワード】 生理活性物質、選択毒性、抗生物質、医薬、酵素阻害剤、作用機構
【科目の概要】 微生物の生産する天然物質で、生理活性(特に医薬的な)を有する化合物について化学的、生化学的立場から考えることを目的としている。微生物の代謝産物で最も人類に貢献したものの一つに抗生物質がある。抗生物質はペニシリンのような抗菌物質が著名であるが、その他にも制がん剤や免疫系に作用する薬剤もある。これ等最新の情報についても学んでゆく。


微生物生理学 【Microbial Physiology】
科目の記号/番号:ABC410 セメスター:5S 単位:2
【キーワード】 分類、代謝と調節、2次代謝、ゲノム科学と21世紀の創薬
【科目の概要】 微生物、特に菌類に的を絞り、生物界における位置、分類、細胞の構造、代謝とその調節を概説し、応用面における二次代謝産物の役割、二次代謝の種類とその意義を解説する。さらにこれからの二次代謝産物の研究の方向性をさいきんの知見から予測し、来るべきポスト・ゲノム時代の創薬研究にも言及する。


畜産製造化学 【Dairy Chemistry】
科目の記号/番号:ABC411 セメスター:5S 単位:2
【キーワード】 牛乳成分の組成、各成分の構造と機能性、牛乳と微生物、各乳製品の特徴
【科目の概要】 牛乳、畜肉、タマゴなどの畜産物は、栄養的に優れた食物であるばかりでなく、さまざまな機能をもつ成分が含まれている。このため、種々の食品、その他の原料として広く利用されている。とくに、牛乳、乳製品の加工にあたり、牛乳成分の組成、性状などについて理解を深めるとともに、加工上との関係、あるいは発酵による栄養生理的意義などについても触れる。


食品機能化学III 【Chemistry of Food Functionality III】
科目の記号/番号:ABC412 セメスター:5S 単位:2
【キーワード】 消化・吸収・代謝、各器官系、ホルモンと情報伝達、免疫
【科目の概要】 食物の炭水化物と脂肪は、体内で解糖、β-酸化によってエネルギーが生成される。一方、糖新生と脂肪酸合成によってグリコーゲンと脂肪がつくられて体内に貯留され、分解と合成の調節が常に行なわれている。タンパク質は、アミノ酸の脱アミノによってエネルギーにもなり、また体構成、免疫などに重要である。このほかの栄養素も代謝に重要な役割を果たしている。


有機化学IV 【Organic Chemistry IV】
科目の記号/番号:ABC413 セメスター:5S 単位:2
【キーワード】 アルコール、フェノール、カルボニル化合物、複素環化合物などの合成
【科目の概要】 天然化合物から医薬や農薬などとして有用な有機化合物が抽出され、人の生活に大きな貢献をしている。これらの物質を安価に、人の手で合成しようとすることが有機合成化学の一つの目的である。本講では、数学や物理学で方程式を解く代わりに、化学式や構造式を使って有機化合物を分子設計する。初等幾何学の問題を解くような面白さも味わえるだろう。


応用生物化学実験II 【Experiment II】
科目の記号/番号:ABC451 セメスター:6S 単位:4
【キーワード】 食品成分の分離、酵素触媒作用、DNAの抽出、有機合成、生物検定
【科目の概要】 次の1~3の専門実験を行う。1.食品実験II、食品中のタンパク質、ペクチン、合成添加物等の性質を調べ、油脂の酸化過程を学ぶ。2.酵素実験、アミラーゼ、インベルターゼを用いて、その触媒作用を理解させる。3.農薬実験、農薬の合成操作法を修得し、その微生物や植物に対する生物検定法を修得する。


応用生物化学演習IB 【Seminar I B (in Applied Biological)】
科目の記号/番号:ABC452 セメスター:6S 単位:2
【キーワード】 原書講読、専門用語
【科目の概要】 科学の進歩は日進月歩であり、常に新しい知識を外国の原書などからも吸収する必要がある。5S・6Sの演習では、農芸化学分野の知識の修得に加えて、英文の読解力の養成に主眼が置かれている。数名の講師が、それぞれの専門書や文献(欧文)を学生とともに講読し、議論しながらその内容を把握する。また、本演習は7S・8Sの卒業研究への準備でもある。


食品製造科学II 【Food Chemistry and Techonology II】
科目の記号/番号:ABC453 セメスター:6S/7S 単位:2
【キーワード】 食品製造と酵素、微生物、食品保蔵、包装、流通
【科目の概要】 微生物や酵素をプラス面で活用し人類に役立つ食品をつくることが古くから行われている。これらの食品は微生物、酵素によっても品質は低下する。そこで食品の価値を失うことなく保存することも極めて大切となる。さらに食品の保存と密接な関連がある食品の包装材、包装方法、無菌包装システムが確立されつつあるので、これについても学ぶ。


農薬化学II 【Pesticide Chemistry II】
科目の記号/番号:ABC454 セメスター:6S 単位:2
【キーワード】 植物病害防除薬、除草剤、植物保護、選択毒性、植物ホルモン
【科目の概要】 植物病害や雑草防除などの植物保護について様々な角度から検討する。近年の病害防除についての考え方は、従来の殺菌的な考え方からバイオレギュレーション(生物を制御する)的考え方へと変化を遂げている。この新しい薬剤の考え方について学ぶ。また、雑草防除や植物ホルモン剤など、植物のコントロールもあわせて学んでゆく。


生物化学III 【Biological Chemistry III】
科目の記号/番号:ABC455 セメスター:6S 単位:2
【キーワード】 窒素代謝、核酸とタンパク質の生合成、遺伝子発現の制御
【科目の概要】 動物が必要とする有機化合物の多くは植物の同化作用(特に光合成と窒素固定)に依存している。さらに、生物はこの事項を含めた生物化学I・IIで学んだ生体物質の構造と代謝以外に、自己複製、発生、適応などの挙動をとるが、その根底には遺伝情報がある。ここでは核酸およびタンパク質の生合成と遺伝子発現の制御について講義する。


応用生物化学演習IIA 【Seminar II A (in Graduation Thesis)】
科目の記号/番号:ABC456 セメスター:7S 単位:2
【キーワード】 専門家として必要な素養のさらなる深化
【科目の概要】 学生は各研究室に所属し、その研究室の指導教員のもとで、農芸化学演習IA・Bよりもさらに専門的な教材について行われる。教材としては書籍や研究論文を使用し、それぞれ輪読し、討論を通じて専門分野の知識をさらに深める。また卒業論文のテーマについての議論を通じて理解を広めて専門家として必要な素養と卒業研究に必要な知識を習得します。


遺伝子情報工学 【Gene Information Engineering 】
科目の記号/番号:ABC457 セメスター:7S 単位:2
【キーワード】 DNAの塩基配列決定、ベクター、クローニング、応用と最新技術
【科目の概要】 遺伝子操作技術は生命現象解明の重要な手法であり、細胞生化学や免疫学などの基礎科学の発展に寄与するとともに、農産物の品種改良やDNA鑑定などの応用分野においても広範に適用されている。本講では、進展の度合いを深めている遺伝子情報工学を理解するため、その発展の歴史を紐解きながら遺伝子操作の原理を解説する。


応用生物化学演習IIB 【Seminar II B (in Graduation Thesis)】
科目の記号/番号:ABC458 セメスター:8S 単位:2
【キーワード】 専門家として必要な素養のさらなる深化
【科目の概要】 学生は各研究室に所属し、その研究室の指導教員のもとで、農芸化学演習IA・Bよりもさらに専門的な教材について行われる。教材としては書籍や研究論文を使用し、それぞれ輪読し、討論を通じて専門分野の知識をさらに深める。また卒業論文のテーマについての議論を通じて理解を広めて専門家として必要な素養と卒業研究に必要な知識を習得します。


卒業研究 【Graduation Thesis】
科目の記号/番号:ABC499 セメスター:7S/8S 単位:4
【キーワード】 大学教育の総仕上げ!
【科目の概要】 卒業研究は各研究室に所属し、研究テーマを学生一人一題ずつ担当して、テーマに対して自主的に研究する方法や考察方法を学びとり研究を進めます。学生は自ら研究方針を立て卒業研究に関する文献や資料を収集して実験を行い、その成果を整理考察して卒業論文を作成して提出します。さらに全員が卒業研究発表会で発表し質疑応答を行い審査を受けます。