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玉川大学    芸術学部科目    芸術教育学科科目群   

芸術教育概論 【Introduction to Arts Education】
科目の記号/番号:ED115 単位:2
【キーワード】 芸術教育、概論、学校教育、社会教育
【科目の概要】 「芸術教育とは何か」というテーマを基に、その全体的特徴について概観する。芸術教育の理念を理解し、今後の課題を模索していく。そして、芸術教育とその他の教育との違い、共通点、そして相互の関連性等について把握する。様々な形で行われてきた芸術教育の変遷を概観するとともに、現代の事例を取り上げる。その上で、社会の中でどのような作用を及ぼし、教育としての役割を果たしているのかを歴史的、社会的、現代的な視点で捉え、今日における問題点を具体的な事象から鑑み、今後の役割について各自考察する。


英語コミュニケーション 【English Communication】
科目の記号/番号:ENG119 単位:2
【キーワード】 コミュニケーション、意思疎通、自己表現、異文化理解
【科目の概要】 英語の総合的能力の向上を目標に、実践的なコミュニケーションの訓練を行なう。ビジネスや留学の場面でとどこおりなく意思疎通ができるように、他者の意見を聞き取り、それに対して、自分の伝えたいことを考え、発言することをとおして、英語の発信能力の向上を目指す。多様な文化をもった人々とのコミュニケーションを可能にするため、異文化の慣習・マナー・思考方法を理解し、それにそった方法で自己表現ができるようにする。


Arts Education I 【Arts Education I】
科目の記号/番号:ART111 単位:2
【キーワード】 英語、芸術用語、芸術教育、鑑賞、コミュニケーション
【科目の概要】 この科目では、英語によって芸術教育に関する種々のテーマを論じる。履修者は、芸術に関する新聞記事、短いエッセイ、ドキュメンタリーのビデオなどを英語で読み、鑑賞し、英語の読解力とヒアリング力を向上させる。英文資料を読み、その内容について、履修者は各自評価と意見を英語で表現する訓練を行なう。こうした学習を行なうことによって、履修者は広範な観点から芸術に関する理解を深め、芸術教育に関する様々な問題を批判的に検討し,分析する技能を習得する。


Arts Education II 【Arts Education II】
科目の記号/番号:ART110 単位:2
【キーワード】 英語、芸術用語、芸術教育、鑑賞、コミュニケーション
【科目の概要】 『Arts Education I』で習得した技能をさらに向上させ、芸術教育の専門的なテーマをより深く検討する。美学上の問題、種々の技法、特定の芸術家の創作、芸術や芸術教育の諸相など、より理論的な内容を扱う。教育における芸術の役割や芸術に関わる教育課程や教育方針を検討する。様々な原書情報と間接情報を検討することによって、多様な英文のスタイルと文化および芸術教育に対する理解を深める。課題を英語で書く訓練を継続して行なうことによって、芸術に関する多様な考察を可能にする技能を習得する。


ソルフェージュ 【Ear Training】
科目の記号/番号:MUS121 単位:2
【キーワード】 読譜力、リズム、拍子、音程、視唱、聴音
【科目の概要】 聴音の書き取りや視唱の練習を数多くこなす事で、音楽の3要素(リズム、メロディー、ハーモニー)を理解し、基本的な読譜力及び楽曲創作における基礎力を身につけさせる。聴音においては、旋律聴音・2声聴音・4声体ハーモニー聴音まで繰り返し行う。また視唱においてはソルミゼーションを応用して高音部記号の読譜を行う他、3連符に代表される通常の分割法では無いリズムや、シンコペーションのリズムまで徹底的に理解させる。音楽の総合的基礎能力を身につける授業である。


声楽基礎 【Introduction to Voice】
科目の記号/番号:MUS116 単位:2
【キーワード】 呼吸、基本姿勢、発声法
【科目の概要】 発声の基礎を、その仕組みから具体的に学ぶ。先ずはクラス授業において、人間の発声器官の仕組みを図解によって知る。ベルカント発声、邦楽発声、民族音楽の様々な発声を、音源や、映像によって知見し、実践する。また、声楽における呼吸法、基本姿勢、発声法を具体的に学び、それらを総合した技術を声楽の技術として体感する。さらに体得した声楽の響きに言葉を乗せることを主題に、日本歌曲、またはイタリア古典歌曲などの教材を使って実践を進めてゆく。また、日本の伝統的な歌唱についても学ぶ。


鍵盤楽器基礎 I 【Introduction to Keyboard I】
科目の記号/番号:MUS119 単位:2
【キーワード】 運指、読譜
【科目の概要】 『鍵盤楽器基礎Ⅰ』は鍵盤楽器における基礎的な演奏技術及び表現能力を身につけさせる授業である。演奏する上で身に付けなければならない読譜力・運指法また表現方法を常に学生に考えさせ、段階的に技術力また表現力の向上を目指す。経験者には現段階での能力に合った楽曲を与える。また初心者には教壇に立つ上でいかに鍵盤楽器の演奏技術が必要かを考えさせた上で学期末の目標を明確にさせた授業を展開する。また学ぶ楽曲の作曲者についても知識を深めさせるとともに伴奏についても学習する。


鍵盤楽器基礎 II 【Introduction to Keyboard II】
科目の記号/番号:MUS114 単位:2
【キーワード】 運指、読譜
【科目の概要】 『鍵盤楽器基礎Ⅱ』は『鍵盤楽器基礎Ⅰ』で身に付けた演奏技術及び表現能力を更に向上させる授業である。演奏する上で身に付けなければならない読譜力・運指法また表現方法を常に学生に考えさせ、段階的に技術力また表現力の向上を目指す。学ぶ楽曲は『鍵盤楽器基礎Ⅰ』で学んだレベルより1歩進んだレベルの作品に挑戦させる。また学ぶ楽曲の作曲者についての知識を深めさせるとともに学ぶ楽曲の作曲された時代背景を探り、歴史についても知識を習得させる。


管・打楽器基礎 【Introduction to the Wind and Percussion】
科目の記号/番号:MUS117 単位:2
【キーワード】 音階、アルペッジョ、テクニック
【科目の概要】 初歩的な楽器の扱い方、及び奏法について学ぶ授業である。楽器奏法は、肉体的な個人差に合った方法を模索する必要があり、その工夫は、そのまま教育現場での指導法に活かされることとなるため、授業の重要なポイントとして扱われる。また、演奏楽曲は、調性音楽から作品をとりあげ、特に日本音楽の基礎にも触れることで、洋楽器と和楽器を、音階や楽器を通して比較検討し、その特性を学んでゆく。


弦楽器基礎 【Introduction to the Strings】
科目の記号/番号:MUS112 単位:2
【キーワード】 右手運弓、左手運指
【科目の概要】 弦楽器の専門実技における基本的な奏法について学ぶ。右手運弓の基礎と、左手運指の基礎、ポジションの確立などを共通の基礎技術として習得する。バロック・古典派・ロマン派などの作品をとりあげ、各様式における歴史的な背景についての知識を深めると共に、弦楽器の特性を生かした楽曲構築力を高め、より豊かな音楽表現をめざす。


絵画基礎 【Basic Painting】
科目の記号/番号:ART113 単位:2
【キーワード】 着彩画、デッサン、平面構成、色彩論
【科目の概要】 絵画や映像メディア表現の基礎的な知識と技術の習得を目的として、色彩、形と動き、構成、発想法などの造形要素と基礎的な描画材料や基底材について、デッサンや着彩画などの制作を通して実践的に検証し、理解を深める。更に日本と諸外国の作品鑑賞を行い、他者に美術用語を用いて作品の意図や良さや素材や技法について説明したり、自分の作品の意図や技術などについて説明をしたりすることを通して、基礎的な知識の定着をはかる。


彫刻基礎 【Basic Sculpture】
科目の記号/番号:ART117 単位:2
【キーワード】 立体構成、造形表現、造形論
【科目の概要】 本講では、彫刻を3次元空間に立体物を造形する芸術様式として広く捉え、これらの多様な表現に共通的に必要な要素、つまり形態、材料、技法、構造、発想法などについて、理論と製作の双方から学ぶ。3次元の造形に関する認識と観察力を深め、彫刻の基礎的な構成力や造形感覚およびスキルを習得することを目的とする。彫刻に関する基礎的な用語を説明、3次元造形の光の当たり方による印象の違いを言葉で表現、3次元造形に関する基礎的な技法を習得することができる。


工芸基礎 【Basic Crafts】
科目の記号/番号:ART114 単位:2
【キーワード】 工芸の諸技法、プロダクト制作、工芸理論、素材加工技術
【科目の概要】 工芸制作における基礎的技能の習得とともに、工芸の存在とその方法及び将来性を併せて考えるものとする。単につくりたいものをつくるのではなく、健全な生活の中でものが存在する原則を認識した上で、より機能的で美しく、生活を豊かにする工夫をし,生涯に渡って愛好しつづけられる工芸を、理論と実制作の有機的融合を試みながら展開する。工芸に関する伝統的な技法や知識を学ぶとともに、素材の特性を熟考しながら制作する。プロダクト制作の観点から現代社会に通じる用と美とを融合するためのリサーチも必要不可欠である。


デザイン基礎 【Basic Design】
科目の記号/番号:ART118 単位:2
【キーワード】 表現基礎、造形感覚
【科目の概要】 デザイン材料や用具、映像メディア機器を的確に活用できる技能を身につけると同時に、色彩・形態・構成・素材などデザインの基礎となる造形要素(造形言語)について理解し、実践的に造形の操作ができるようになることを目標とする。具体的には、色彩構成、平面構成、立体構成の三つの領域において、抽象的形態を用いた制作課題の制作と講評を積み重ねることにより、美的造形力、理論的造形力、美的鑑賞力、発想力、表現技術力などを磨く。


Arts Criticism 【Arts Criticism】
科目の記号/番号:ART211 単位:2
【キーワード】 英語、芸術思想、異文化理解、作品批評、鑑賞
【科目の概要】 芸術批評は、普遍的な「美」や「調和」という概念をよりどころとする価値判断が基軸としてあったが、近代に前衛的な美術と音楽表現の台頭によって、この価値判断の絶対性がゆらぐと同時に、芸術の表現内容と方法などを多角的な視座から吟味する芸術批評が生まれたことを解説する。本講義では、古今東西の芸術批評を取り上げ、それぞれの文化の固有性と芸術批評の関係性を明らかにするとともに、美術と音楽、パフォーマンス作品に対する多様な価値判断と多面的な解釈について分析・考察する。


Theory and Practice I 【Theory and Practice I】
科目の記号/番号:ART210 単位:2
【キーワード】 英語、芸術教育理論、実践、鑑賞、コミュニケーション、異文化理解
【科目の概要】 主たる芸術教育の理論を紹介し、美術と音楽に触れるワークショップを通じてその理論を実践する教育に重点をおく。本授業の教育目的は、芸術鑑賞を起点とする異文化理解と芸術感性を活かした芸術教育型のコミュニケーション力を習得させる。本授業の教育方法は、グループワークによって、自分の考えを他者に積極的に明確に伝え、他者の意見から学ぶ姿勢をつけ芸術教育と人格形成を融合させる。そのためには、主体的な学修をうながすような討議内容と参加型議論に基づく授業展開で履修者の芸術教育の思考力と発想力、そして美術と音楽教育の指導者としてのコミュニケーション能力をつけさせる。


インターンシップ 【Internship】
科目の記号/番号:COPR212 単位:2
【キーワード】 現場体験、就業体験、教育ボランティア
【科目の概要】 小・中・高等学校などの学校やその他施設等の教育の現場に入り、教育の実際を体験する。児童・生徒と直接関わりを持ったり、現職教員やその他教育に携わる現場職員との意見交換を通して、教育現場の現状や児童・生徒の実態を把握する。教員・教育に関連する職業を志望する上での意識を向上させたり動機を明確にしたり、教職についての理解を深め、教職の適性について各自考察する。また、大学の授業で学修した知識や技能を実践と結びつけ、教員として必要な能力を統合・形成していく。同時に今後の大学での学習の視点を広げ、教育実習や教員採用後への展望を図り、実践的指導力やコミュニケーション力、恊働力を身につける活動を行う。


和声学 【Harmony】
科目の記号/番号:MUS233 単位:2
【キーワード】 三和音の連結、転回形、終止形、不協和音とその解決、転調
【科目の概要】 調性音楽の基盤である機能和声を中心に、和声の成り立ち、主要三和音と副三和音の基本形から転回形、ドミナント諸和音、サブドミナント諸和音のそれぞれの機能と扱い、進行について学ぶ。授業は、講義による和声理論の理解と、四声体和声の課題による書法の演習に加え、受講者の習熟度に応じて、既存の楽曲の和声分析、鍵盤上でのメロディーへの伴奏づけなどを組み合わせる。知識の習得にとどまらず、実際の音と結びついた和声感覚を身につけることをめざす。


合奏 【Ensemble】
科目の記号/番号:MUS213 単位:2
【キーワード】 リコーダー・アンサンブル、協調、アーティキュレーション、ハーモニー
【科目の概要】 この授業では、ソプラノリコーダー及びアルトリコーダーの基礎的な奏法を身に付け、声部の役割と全体の響きを理解して創意工夫のある表現合奏を行う。ユニゾン・スケール・アーティキュレーション・ダイナミクス・ハーモニー等のアンサンブルの基礎を習得すると共に合奏の楽しさを体験する。またカノン・二重奏・三重奏において協調し、尊重し合い、聴き合い、また時には主張しながら作品を完成させて行く過程も授業の重要な要素となる。


合唱 【Ensemble (Chorus)】
科目の記号/番号:MUS214 単位:2
【キーワード】 発声、ハーモニー、日本民謡、邦人合唱作品、西洋の合唱作品
【科目の概要】 合唱の基本である発声を整えるということを毎回の授業の課題としてそれぞれの楽曲の練習に当たる。これは実際の教育現場において、授業運営上大変有効であり、個々の声質、癖などを考慮し、工夫することは指導法上重要である。受講者はそれぞれの声質に合わせ、ソプラノ、アルト、テノール、バスの、大別して4つのパートに分かれるが、授業の進行は、それぞれのパートから選出されたリーダと、楽曲毎に受講者の中から選出された指揮者とを中心に進行される。すなわちこれは合唱指導法としての側面を表す。教材は、邦人合唱作品、日本民謡などを中心に、ヘンデルやモーツァルト等バロックから古典期にかけてのヨーロッパ合唱作品等もとりあげる。


伴奏法 【Musical Accompaniment】
科目の記号/番号:MUS229 単位:2
【キーワード】 旋律、和音進行、和音付け
【科目の概要】 学校の音楽教育現場や、その他の音楽活動場面において楽譜に頼らない伴奏、つまりメロディーとコードのみの楽譜でも自発的に和音を工夫し弾く事が出来るようになる事を目的とする。基本はコードネームを理解し、コード進行を見ながら両手伴奏が出来るようになる。また基本的なリズムから発展したリズム型(ジャズ風、ラテン風等)に発展させ、各課題において簡単なセッションを行いながら、実際の教育現場で活用出来る伴奏力を身に付ける。あわせて教員採用試験に向けての伴奏法(弾き歌い等)の技術を習得する。


声楽 I 【Voice I】
科目の記号/番号:MUS225 単位:2
【キーワード】 発声、発音、リズム感、フレージング
【科目の概要】 基礎声楽を履修したものが、さらに発声法と呼吸法の精度を高められるようトレーニングを積む授業である。会得した声楽の響きやテクニックを、音楽表現に生かせるよう、その方法を様々に模索する。また、そうした模索する段階を、言葉に、或いは文章に表すことで、具体的に記憶に刻み込み、反復練習によってそれを体に覚え込ませてゆく。これは指導者として、具体的に言葉で言い表し、また、具体的に行って示すことが出来るようになるための指導法である。教材には日本歌曲、イタリア歌曲より、個々のレベルに合わせて選択。言葉の扱い、特に子音と母音の処理に関しては、細かく、根気よく訓練を重ねる。


声楽 II 【Voice II】
科目の記号/番号:MUS224 単位:2
【キーワード】 発声、発音、リズム感、フレージング
【科目の概要】 『声楽Ⅰ』を履修したものが、さらに高度な声楽のテクニックを身に付け、指導者の立場で具体的にそれらを説明できるよう、トレーニングを積む授業であり、実際教壇に立って、模範唱や、歌唱指導が的確に行えるようになることをこの授業の到達目標とする。受講生同士で発声指導を行ったり、クラス全体に指導することで、教育実習に備えたボキャブラリーの開発を行う。また、良い例、悪い例など、実例を示すことができるよう訓練を重ねる。こうした訓練によって具体的になったスキルを、更に応用して自らの呼吸法や発声法などを修正、維持して行く為の方法を体得することは、音楽教員としてのレベルを保つための大切な要素となることを知る。


鍵盤楽器 I 【Keyboard I】
科目の記号/番号:MUS219 単位:2
【キーワード】 運指、読譜
【科目の概要】 『鍵盤楽器Ⅰ』は『鍵盤楽器基礎Ⅱ』で身に付けた演奏技術及び表現能力を更に向上させる授業である。演奏する上で身に付けなければならない読譜力・運指法また表現方法を常に学生に考えさせ、段階的に技術力また表現力の向上を目指す。学ぶ楽曲は『鍵盤楽器基礎Ⅱ』で学んだレベルより1歩進んだレベルの作品に挑戦させる。また「音楽と身振り」についても考えさせ、人前で演奏する上で体を上手く使う事の必要性も考えさせる。『鍵盤楽器Ⅰ』でも学ぶ楽曲の作曲者についての知識を深めさせるとともに学ぶ楽曲の作曲された時代背景を調べ、歴史についても知識を習得させる。


鍵盤楽器 II 【Keyboard II】
科目の記号/番号:MUS218 単位:2
【キーワード】 運指、読譜
【科目の概要】 『鍵盤楽器Ⅱ』は『鍵盤楽器Ⅰ』で身に付けた演奏技術及び表現能力を更に向上させる授業である。演奏する上で身に付けなければならない読譜力・運指法また表現方法を常に学生に考えさせ、段階的に技術力また表現力の向上を目指す。学ぶ楽曲は『鍵盤楽器Ⅰ』で学んだレベルより1歩進んだレベルの作品に挑戦させる。『鍵盤楽器Ⅱ』でも「音楽と身振り」についても考えさせ、人前で演奏する上で体を上手く使う事の必要性と重要性について考えさせる。また学ぶ楽曲の作曲者についての知識を深めさせるとともに学ぶ楽曲の作曲された時代背景を調べ、歴史についても知識を習得させる。


器楽 I 【Instrumental Music I】
科目の記号/番号:MUS215 単位:2
【キーワード】 読譜力、運指法、ボーイング、表現方法、体の使い方
【科目の概要】 『器楽Ⅰ』は『管・打楽器基礎』及び『弦楽器基礎』で身に付けた演奏技術及び表現能力を更に向上させる授業である。演奏する上で身に付けなければならない読譜力・運指法・ボーイングまた表現方法を常に学生に考えさせ、段階的に技術力また表現力の向上を目指す。学ぶ楽曲は『管・打楽器基礎』及び『弦楽器基礎』で学んだレベルより一歩進んだレベルの作品に挑戦させる。また「音楽と身振り」についても考えさせ、人前で演奏する上で体を上手く使う事の必要性も考えさせる。『器楽Ⅰ』では学ぶ楽曲の作曲者についての知識を深めさせるとともに学ぶ楽曲の作曲された時代背景を調べ、歴史についても知識を習得させる。


器楽 II 【Instrumental Music II】
科目の記号/番号:MUS216 単位:2
【キーワード】 読譜力、運指法、ボーイング、表現方法、体の使い方
【科目の概要】 『器楽Ⅱ』は『器楽Ⅰ』で身に付けた演奏技術及び表現能力を更に向上させる授業である。演奏する上で身に付けなければならない読譜力・運指法・ボーイングまた表現方法を常に学生に考えさせ、段階的に技術力また表現力の向上を目指す。学ぶ楽曲は『器楽Ⅰ』で学んだレベルより1歩進んだレベルの作品に挑戦させる。『器楽Ⅱ』でも「音楽と身振り」についても考えさせ、人前で演奏する上で体を上手く使う事の必要性と重要性について考えさせる。また学ぶ楽曲の作曲者についての知識を深めさせるとともに学ぶ楽曲の作曲された時代背景を調べ、歴史についても知識を習得させる。


作曲 I 【Composition I】
科目の記号/番号:MUS221 単位:2
【キーワード】 対位法様式にもとづく室内楽曲
【科目の概要】 作曲法の基礎となる楽曲形式について学び、二部形式、三部形式、ロンド形式の作品を創作する。魅力的な旋律と効果的な和声付けによるピアノ曲が作曲できることを目標とし、モチーフの展開や調性の設定についての工夫などを含め、それぞれの形式の特徴を活かした楽曲構成力を養う。作曲した作品は学期末の発表会で実演し、実演準備の過程で、読みやすい楽譜の書き方、レイアウトの工夫、楽譜の機能と記譜の基本事項についても学ぶ。


作曲 II 【Composition II】
科目の記号/番号:MUS220 単位:2
【キーワード】 対位法様式にもとづく室内楽曲
【科目の概要】 『作曲Ⅰ』における学習をふまえ、ソナタ形式による作品と、変奏曲を作曲する。既存の楽曲の分析を含めながら、それぞれの形式を活かした楽曲作りができることをめざす。ソナタ形式においては、第一主題と第二主題の関係、その展開のバリエーションなどを研究し、再現の効果を工夫して、最終的に形式として完成した楽曲の構築をめざす。変奏曲においては、主題の変容の可能性を探り、それに応じた伴奏形や和声進行のバリエーションを工夫し、変奏曲全体として大きなまとまりを構築できることをめざす。作曲した作品は学期末の発表会において実演し、その過程での手直しなど、楽譜を書いてから上演までの楽曲制作の全過程を学ぶ。


指揮法 【Conducting】
科目の記号/番号:MUS223 単位:2
【キーワード】 基礎図形、テクニック、コミュニケーション
【科目の概要】 指揮法の基本となる基礎図形と棒の扱いについて学び、実際の音楽表現に結び付けて行く。2台ピアノ、小アンサンブル、合唱などの実演を交代で指揮し、ビデオ録画なども用いながら、意図した音楽表現と、それを演奏者に伝える工夫についてクラスで話し合いを重ねる。まず、楽譜を読み込むこと、音楽の隅々まで表現意図を明確にすること、それを演奏者に伝える技術を工夫すること、リハーサルにおいての演奏者とのコミュニケーション、発表の場での必要な手順やステージ上での指揮者の役割等を学んでいくことによって、棒テクニックのみではなく、指揮をするということについての総体を確立する。


西洋音楽史 【History of Western Music】
科目の記号/番号:MUS227 単位:2
【キーワード】 モノフォニー、ポリフォニー、機能和声、絶対音楽、自律化
【科目の概要】 本講義では、西洋の音楽の歴史を、音楽を聴くことを中心にしながら、古代・中世から近代・現代への時系列に沿って学ぶ。各時代や様式の特徴を聴き取り、キーワードを用いて簡単に説明できるようになることをねらいとする。さらに、各時代・様式における音楽の在り様(形態、形式など)について、簡単に説明することができるようになることを目的とする。本講義を通して、いわゆるクラシック音楽に親しみ、楽曲を聴いてその時代や様式を指摘できるようになることを期待する。


日本音楽史 【History of Japanese Music】
科目の記号/番号:MUS226 単位:2
【キーワード】 伝統音楽、伝統芸能、比較、学校音楽教育
【科目の概要】 古代から現代までの日本の伝統音楽・芸能の大まかな流れを理解することを目的とする。それとともに、日本音楽の持っている特徴は何か。西洋音楽をはじめ、他国の音楽とどう異なっているのか。それがどのように形成されたのか、といったことの理解を目指す。昨今学校教育に日本音楽が取り入れられつつある現状に照らして、単なる概説に留まることなく、西洋音楽史との比較、これからの日本音楽史の音楽教育におけるあり方等についても触れるよう心がける。


音楽科指導法 I 【Teaching Method of Music I】
科目の記号/番号:SUBP213 単位:2
【キーワード】 音楽教育、学習指導要領、学習指導案、評価規準
【科目の概要】 音楽科教育の目的・目標、指導する内容、指導の方法について講義を行う。学習指導要領に示されている指導事項について知り、内容について議論を行うことでそれらについて説明できるようになることをねらいとする。指導の方法についても、教育方法学の知見を生かしながら、音楽科教育固有の指導の在り方について習得することをもねらいとする。評価については、観点別学習状況の評価の意義やその趣旨、評価規準の作成方法について理解できるようにする。


音楽科指導法 II 【Teaching Method of Music II】
科目の記号/番号:SUBP210 単位:2
【キーワード】 音楽教育、学習指導要領、模擬授業
【科目の概要】 主に模擬授業を通して題材の構成方法や教材研究の方法、学習指導案の書き方、具体的な指導法・評価方法など、教師になった時に身に付けておきたい知識や技能を磨くとともに、生徒の資質や能力の状況を把握し、生徒の実態に応じた指導の工夫の仕方を学ぶことをねらいとする。さらに、音楽科の教師として求められる題材構成の方法や教材研究の力、教科書を使いこなす力、大学で学んだ音楽の専門的知識・技能を実際に使う力を身に付けることもねらいとする。


デザイン理論 【Theory of Design】
科目の記号/番号:ART247 単位:2
【キーワード】 色彩、形体、視覚伝達
【科目の概要】 様々な時代、様々な地域、様々なジャンルのデザインを考察することによって、人間社会、文化、環境、経済、科学などの関連において多種多様に変化してきたデザインを概観し、デザインの果たしてきた社会的機能と可能性についての理解を深める。またデザインを取巻く今日的現状と諸課題について、具体的事例を通して考察することによって、単に造形的な価値判断だけでなく、社会と個人とデザインの関係においてデザインを捉える視点を獲得する。


映像メディア表現基礎 【Introduction to Media Arts】
科目の記号/番号:MART215 単位:2
【キーワード】 映像表現、コンピュータ、視覚的効果、編集技術
【科目の概要】 コミュニケーションの手段としての映像メディア表現を学修する。動きによる視覚的効果や編集による映像演出を学び、映像メディア表現の特性により受け手の印象がど,のように変化するのかを理解する。又、基礎的な映像表現の技法や、映像機材による撮影、コンピュータによる編集技術を習得する。これらの技法や技術を用いて、映像メディア作品を課題として制作する。基本的な技術を理論と実践から学ぶことにより、応用的な映像メディア表現の制作プロセスについて知識を深める手がかりを得る。,


図法・製図 【Drawing】
科目の記号/番号:ART233 単位:2
【キーワード】 図法、製図、国際基準、コミュニケーション
【科目の概要】 基本理論に基づいた数々の実体を対象にテーマに添って学習し、基本的な形状の描き方や数値の表記方法などを駆使し正確で明確な製図を学ぶ。単に設計者と制作者のコミュニケーションを円滑にするためでなく、世の中にある様々な形を国際基準にそって皆が共有するための手段が製図である。身近なものを実測製図することでモノの形となりたち、美しさを学び、どんなものでも図面に表現できる能力を身につける。機械製図(第3角法)の基礎を身につける。


工芸理論 【Theory of Arts and Crafts】
科目の記号/番号:ART228 単位:2
【キーワード】 素材、技法、様式
【科目の概要】 ひとくちに工芸といっても、そこには陶芸・漆芸・ガラス・染織・木工・金工とさまざまなジャンルがある。しかし、そのどれもに共通して要求されるのがすぐれた技術、「わざ」であると言える。そこで、この授業では、例えばガラスの加飾法と時代背景の関係性について考えたり陶芸技法においてはどのように中国や日本が西欧に影響を与えたか、といった全体的な考察から始めて、個々のジャンルにおける理論的な考察について論及する。


色彩学 【Color Science】
科目の記号/番号:ART229 単位:2
【キーワード】 光、人間生活、美術・工芸・デザイン・建築
【科目の概要】 色彩をめぐる多面的な知識を獲得し、色彩に関する理解を深めると同時に、実践的な色彩活用のための知識の獲得を目標とする。自然現象、物理学、科学、心理学、工学、デザイン、芸術、教育、地域文化、経済活動など、様々な側面から事例を交えながら色彩にアプローチし、色彩をめぐる総合的な知識を獲得する。また、色彩の実践的活用に関わる内容として、色彩用語、表色系システム、色彩調和、色彩計画、デジタルカラー、色見本の活用、色彩品質管理などについて学ぶ。


書道 【Shodo (Japanese Calligraphy)】
科目の記号/番号:JPN211 単位:2
【キーワード】 書写の基本、指導法、書論、日本文化
【科目の概要】 書写の基本と指導法(筆使い、字形、仮名・楷書・硬筆の書き方等)を学びつつ、書論および書道史にも言及する。古碑・古法帖から現代書に至るまでの多くの作品にふれ、鑑識眼を養い、日本芸術の重要な一ジャンルとしての書道の意義を再確認する。書は「漢字」という特有な文字構造に伴って発達した東洋独自の芸術である。本講座では、古代宗教観念のもとに生まれた漢字が、一体どのような理由から書体の返遷をみせたのか。中国古代の文字資料や石碑・法帖の臨書(毛筆・硬筆)をとおしてそこに表われる形や線、構成美に注目し、書の芸術性を探っていく。


絵画 I 【Painting I】
科目の記号/番号:ART215 単位:2
【キーワード】 主題、技法、画材
【科目の概要】 『絵画基礎』をベースに、多様に展開する絵画の今日的な理念と技法を、制作と理論の双方において習得することを目的としている。制作については、さまざまなモチーフの描写を通して「モノを見る眼」を養い、「形」の追求を重ねることによって、主題や意図に応じた技法や画材の扱いを絵画表現の実践を通じて習得する。また理論については、日本と諸外国の古典から現代の作品鑑賞を行い、他者に美術用語を用いて作品の意図や良さや素材や技法について説明したり、自分の作品の意図や技術などについて説明をしたり、文章化することを通して思考力を強化し、知識の定着をはかる。


絵画 II 【Painting II】
科目の記号/番号:ART216 単位:2
【キーワード】 主題、技法、画材
【科目の概要】 本講は『絵画基礎』と『絵画Ⅰ』において習得した知識や技術をベースに、さらに内容を発展させている。美術や視覚表現が日常生活や社会の中でどのように活かされているかをふまえたうえで、絵画や映像メディア表現の造形要素や表現の特色、制作過程における重要な留意点について理解し、多様な技法や画材の有効性、制作計画の立て方等を作品制作を通して実践的に検証していく。同時に日本と諸外国の古典から現代の作品鑑賞を行い、他者に美術用語を用いて作品の意図や良さや素材や技法について説明したり、自分の作品の意図や技術などについて解説をし、制作と理論の双方から学ぶ。


彫刻 I 【Sculpture I】
科目の記号/番号:ART241 単位:2
【キーワード】 立体表現、観察、表現力、人体、抽象形体
【科目の概要】 3次元による立体表現を彫刻と位置づけ、対象物であるモチーフを写すのではなく、そのモチーフの持っている形態の組み立てを見抜き、動勢・量感・質感などの十分な観察力と確かな表現力を養う。制作するためのデッサンと各種素材に応じた技法を学ぶとともに、人体モチーフや抽象形体のテーマにそって造形技術の習得と造形に対する鋭い感性を磨く。最終的に単なる模倣ではなく自己表現としての制作を目指し、制作するための主題を明確にする必要がある。


彫刻 II 【Sculpture II】
科目の記号/番号:ART238 単位:2
【キーワード】 立体表現、様式、思想、内面、主題
【科目の概要】 3次元による立体表現を彫刻と位置づけ、イメージした形態の動勢・量感・質感などの十分な観察力と高度な表現力を養う。日本および諸外国の立体表現の歴史を踏まえ、様式や思想の変遷を検証することで、今日的な表現としての立体造形を掌握する。また、自己表現としての造形を、自己の内面から見つめ主題性をしっかりと意識化し、発想したことや構想したことを固定的に考えず、発想や構想を見直し、改善を図りながら試行錯誤することを重視する。


デザイン I 【Design I】
科目の記号/番号:ART243 単位:2
【キーワード】 文字、写真、イラストレーション、デザイン
【科目の概要】 制作の実践を通して、創造的で、かつテーマの的を射た質の高いデザイン制作を行えるようになることを目標とする。関連知識・事例紹介などの解説を参考にしながら毎回の小課題制作を積み重ね、それらを一つのデザインとしてまとめ上げ、最後にはそのプレゼンテーションを行う。全体と部分の一貫性、デザインをプロセスとして捉える意識を養い、文字・写真・イラストレーション・デザイン材料などのデザインエレメントについての理解を深める。


デザイン II 【Design II】
科目の記号/番号:ART240 単位:2
【キーワード】 マーク、パッケージ、キャラクター、広報
【科目の概要】 デザインの制作実習を通して、目的や条件などを把握し、創造的で心豊かなデザインを追求できる技能を養うことを目標とする。具体的には、マークなどのシンボルのためのデザイン、パッケージなどの機能構造を持つデザイン、キャラクターなどのデザイン、ポスターなどの広報デザイン、この4つの領域についてデザイン制作を行う。それぞれの領域の関連知識や事例紹介などの解説を通して、その領域の特性についての理解を深める。あわせてデザインプロセスの管理についての技能を身につける。


西洋美術史 A 【History of Western Art A】
科目の記号/番号:ART235 単位:2
【キーワード】 古典古代、中世、ルネサンス、ディスクリプション
【科目の概要】 この授業では、先史時代から始めて、古代オリエント、古代ギリシア・ローマ美術、初期キリスト教美術、ビザンティン美術、ロマネスクとゴシックを含む中世美術、ルネサンスにいたるまでの西洋美術の歴史を学ぶ。写真などの図版に基づいて、絵画、彫刻、工芸、建築といった作品の鑑賞を通して様式上の変遷を通観し、それぞれの時代・地域の特徴的な「かたち」や「色」を捉えていく。また、建築や工芸も含めた西洋美術の「主題・象徴的意味」の解読方法についても述べる。


西洋美術史 B 【History of Western Art B】
科目の記号/番号:ART234 単位:2
【キーワード】 バロック、ロココ、近代美術
【科目の概要】 この授業では、バロック・ロココ美術から、新古典主義、ロマン主義を経て、19世紀末・20世紀初頭に至るまでの芸術作品、すなわち絵画、彫刻、工芸、建築といった作品の鑑賞を通して西洋美術の様式の変遷を通観するとともに、方法論や美術批評史上の問題にも触れながら、各時代の代表作のディスクリプションを行う。また、絶対王政の時代に成立したバロック・ロココ美術と市民革命以降の美術では、芸術の在り方が大きく異なる理由について考察し、時代背景から作品を読み解き、美術における中心的課題の変遷について考察する。


日本美術史 A 【History of Japanese Art A】
科目の記号/番号:ART253 単位:2
【キーワード】 古代、中世、大和絵
【科目の概要】 日本美術の概括的な変遷をたどりながら各時代の作品の特質、創造的精神について概説する。取り上げる時代は、古代から中世である。中国や朝鮮の様式の影響を受けながら独自の文化へ変容させてきた過程の中からその相違や共通点を把握したり、表現に込められた意図を捉えたりして、時代の変遷や美術作品の特質、美意識を見出すことに重点を置く。さらに美術作品は視覚イメージによる表現であるところから,普遍性を持つ共通言語として、どのように国際理解の役割を果たすことができるのかを考察していく。


日本美術史 B 【History of Japanese Art B】
科目の記号/番号:ART242 単位:2
【キーワード】 近世、浮世絵
【科目の概要】 日本美術の概括的な変遷をたどりながら各時代の作品の特質、創造的精神について概説する。取り上げる時代は、近世以降である。中国や朝鮮だけでなく、欧米諸国の様式と相互に影響し合いながら発展してきた美術作品から、その過程を把握したり、各地域、民族によって表現方法や美意識の違いがあり、同時に普遍的な面も持ち合わせることを理解したりすることに重点を置く。変遷を追うことで、人類共通の価値を見いだし、これからの生活に美術文化が寄与する意味や役割について考察していく。


東洋美術史 【History of Asian Art】
科目の記号/番号:ART251 単位:2
【キーワード】 オリエンタリズム、アジア文化、イスラム文化、中国文化
【科目の概要】 「東洋」と呼ばれる広大な地域で発生した主な文明を地域別に焦点を合わせ、各々を時代別に取り上げて行く。具体的には、それらの文明でどのような時代に、どのような作品が制作され、如何なる歴史的・宗教的・社会的な影響の下で創造されたかに触れつつ、各文明の特異性、並びに相互的な影響等について解説する。特に日本が属する東アジアで、最も早く文明の開けた中国美術の歴史を具体的に講義する。スライドで作品をみながら、それらが生み出された背景を解説し、あわせて日本や韓半島への影響にも触れていく。


工芸史 【History of Arts and Crafts】
科目の記号/番号:ART226 単位:2
【キーワード】 素材、技法、様式
【科目の概要】 工芸の歴史は、人類が生活における欲求から必然的に生まれた創造活動の積み重ねである。地理的な気候や風土、様々な文化的・歴史的な側面を受けながら多様な工芸品が創出された背景について考える。加えて、鑑賞と批評を主軸とし、日本の伝統工芸およびアジアの工芸、さらに世界の文化の影響による変遷を俯瞰し、互いを関連させながら理解を図る。上記の学習活動において得た知識を基に、時代・地域・素材などの観点から作品を考察しグループごとに工芸史年表を制作することで実践的な能力を身につける。


工芸 I 【Crafts I】
科目の記号/番号:ART221 単位:2
【キーワード】 素材、技法、様式
【科目の概要】 素材の特性を生かした工芸の造形美について学ぶ。工芸制作するための道具製作の重要性や技術の多様性について理解し、製土、土練り、成形、釉薬調合、施釉、焼成等の陶芸制作の作業工程を理解し実践できるようにする。プロダクト制作の観点からは、基礎的な量産技術を学ぶとともに、生活様式に則した実用性(用)と美しさ(美)を融合させた造形表現を目指す。また、伝統的な意匠を学びながらも今日的な造形表現について素材の可能性を探求する。


工芸 II 【Crafts II】
科目の記号/番号:ART224 単位:2
【キーワード】 素材、技法、様式
【科目の概要】 古くから受け継がれてきた伝統技法を深く理解するとともに、工芸に残された多様な様式美について歴史的な検証をふまえて学ぶ。そのうえで、各種装飾、成形技法を応用しながら自己の表現を探る。プロダクト制作の観点からは、近代的な量産技術について学び、実用性とデザイン性の融合を目指す。また生活様式の変化と工芸品の需要について考察し、現代の生活空間に融合するための新たな意匠を明確な意図に基づき産み出すことを目的とする。


美術科・工芸科指導法 I 【Teaching Method of Art and Craft I】
科目の記号/番号:SUBP239 単位:2
【キーワード】 造形教育、美術教育、工芸教育、芸術教育
【科目の概要】 青年期における美術・工芸の芸術活動の意義を人間形成や歴史的変遷から理解し、高等学校芸術科「美術」および「工芸」指導の基本的理念を身に付ける。時代の変遷を通して、手でものをつくることの意味や教育における位置づけを思潮や制度の歴史から考察する。また、『美術科指導法』で培った基礎理念を踏まえ、美術教育と工芸教育を関連付けながら、創造主義、造形主義、我が国の美術・工芸教育などについて映像資料や文献資料を活かして討論なども交えて行う。


美術科・工芸科指導法 II 【Teaching Method of Art and Craft II】
科目の記号/番号:SUBP224 単位:2
【キーワード】 造形教育、美術教育、工芸教育、芸術教育
【科目の概要】 高等学校芸術科「美術」および「工芸」の対象と教材化の仕組みを理解して、授業設計やその運営ができる実践的な指導力を身に付ける。『美術科・工芸科指導法Ⅰ』で身に付けた高等学校における美術・工芸活動の意義を踏まえ、芸術科「美術」「工芸」の教材化の視点や方法について視聴覚教材を用いて解説する。


芸術表現演習 【Arts Seminar】
科目の記号/番号:ART321 単位:2
【キーワード】 表現、演奏、制作、専門性
【科目の概要】 1・2年次で学修したことを基に、表現における専門性を高める。『鑑賞教育理論』と平衡して履修し、芸術教育における表現領域の技術を身につけるとともに、各人の個性を生かした得意分野の伸長を図る。『芸術教育研究Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ』に向けてのゼミナールであり、各個人の研究テーマを明確にする。芸術教育の中でも特に教科に関する専門知識・表現技能を身につけ、他分野とのつながりを多角的に把握する指導を行う。また、学習指導や指導計画、教材研究等につなげていくための教育の実践的指導力の向上につなげるとともに、「芸術を愛好する」とはどのようなことなのか模索する。


Theory and Practice II 【Theory and Practice II】
科目の記号/番号:ART313 単位:2
【キーワード】 英語、芸術教育理論、実践、鑑賞、コミュニケーション、異文化理解
【科目の概要】 今日の芸術教育理論のグローバルな動向を紹介するとともに、異文化教育と芸術教育の関係での美術と音楽表現の多様性について解説し、世界に開かれた芸術感性を磨く。その方向での芸術教育と人格形成を融合する理論と実践を学修する。そのためには文化施設の現場にて教育研修を行い、学校や美術館、コンサートホールなどでの美術と音楽教育の指導方法を学ぶ機会をつくり、教育の実践を体験する。年齢別の対象にあわせた美術や音楽、パフォーマンスのワークショップを紹介し、その企画づくりと実施を通じて、多様かつ創造的な芸術教育の機会を創出する。


作曲法 【Method of Composition】
科目の記号/番号:MUS313 単位:2
【キーワード】 対位法様式、二声、定旋律
【科目の概要】 対位法の基本を学び、2声対位法による楽曲、3声対位法による楽曲、4声のフーガまでを作曲する。鍵盤上で音にすると同時に、各声部に楽器をわりあてて実演し複数の楽器の音の組合せも学ぶ。その後、自由な形式による楽曲創作をおこなう。自由作曲には、複数の楽器を組み合わせた室内楽や、歌曲も含む。各楽器の特性、歌曲の場合は音域の扱いと詩の表現についても研究し、音楽作品を創作するということについての考えを確立することをめざす。作品は、学期末の発表会において公開演奏し、作品を創作して上演し、聴衆に届けるまでの一連の流れを検証する。また、編曲法についても学ぶ。


鑑賞教育理論 (音楽) 【Theory of Music Appreciation】
科目の記号/番号:ART315 単位:2
【キーワード】 鑑賞、作品分析、作品批評、作品理解、教育
【科目の概要】 中学校及び高等学校において鑑賞教育の指導にあたって必要とされる楽曲に関する知識を習得するとともに、教材解釈の基礎となる楽曲分析の能力や、指導方法について習得することを目的とする。鑑賞は、決して受身的なものではなく、批評する、すなわち書くという積極的な表現行為によって成立するものである。このことは、平成20年公示中学校学習指導要領に示されている通りである。したがって、書くという批評行為を中心に講義を展開する。


音楽科指導法 III 【Teaching Method of Music III】
科目の記号/番号:SUBP311 単位:2
【キーワード】 音楽教育、学習指導要領、教育実習
【科目の概要】 主として、教育実習に行く学生が、教育実習に当たって必要となる知識や技能を習得することをねらいとする。教育実習を目前に控えていることも考慮し、『音楽科指導法Ⅰ・Ⅱ』での学習をもとに教材研究や指導案作成などの作業的な活動を行うとともに、授業時に使用する提示資料や配布物(ワークシートや参考資料としてのプリントなど)について、さらに細かい点に中心を置きながら授業を展開していく。また、過去の教員採用試験問題にも取り組むようにし、教員になるためにはどのような課題に取り組んでいけばよいのか、特に学習指導要領でわからないところ等について考えるようにする。


鑑賞教育理論 (美術) 【Theory of Art Appriciation (Visual Arts)】
科目の記号/番号:ART317 単位:2
【キーワード】 鑑賞、作品分析、作品批評、作品理解、教育、コミュニケーション
【科目の概要】 「鑑賞教育」の方法を概括的に講義する。作品を通して何を鑑賞するのか、そのために鑑賞教育としてどのような方法があるのかを理解させる。また、美術の各ジャンルにおける作例を提示し、その分析の方法の検討、多面的な「理解」の方法を示唆する。表現の中にある作者の意図や作品と時代や社会との関係性について取り上げるだけでなく、自己の価値観や美意識による作品の読み取りや、相互に意見を交換し、客観性のある美術批評を行う、といった鑑賞活動の意義についても考察していく。


美術科指導法 I 【Teaching Method of Art I】
科目の記号/番号:SUBP319 単位:2
【キーワード】 造形教育、美術教育
【科目の概要】 専門科目群 発展科目群 美術科指導法Ⅰ 人間形成期における芸術教育の重要性について、美術教育の制度や実践の歴史を参照し、普通教育における中学校「美術科」指導の基本的な理念や内容について取り扱う。近代化の過程で学校教育に導入された美術教育における思潮や制度から当時の教育観を考察し、人間形成としての中学校「美術科」の指導について、学習指導要領を参照しながら、その目的や内容についての理解を図る。授業は視聴覚資料を活用した講義を中心に、受講生の討論も交えながら理解を深める。


芸術教育研究 I 【Arts Education Research I】
科目の記号/番号:ART318 単位:2
【キーワード】 創作、演奏、論文、教育研究
【科目の概要】 『芸術表現演習』を基礎とし、芸術教育をテーマとした論文執筆および表現活動(演奏や作品制作など)の指導を行う。各人の個性を生かした得意分野の伸長を図り、表現の実践と理論の統合的能力を育成するゼミナールである。各人の研究テーマを軸として、これまでの学修内容を活かしながら、「教育」についての論文を執筆する基礎的知識・技能を身につけるとともに、表現活動を通じて表現する喜びや楽しさを自ら享受する。また、自らテーマを吟味し計画を立て、知識や技能を深めて教材研究へつなげていく。「教職に関する科目」と「教科に関する科目」を統合的に捉え、理論と表現の双方の能力を深める。


Research and Practice 【Research and Practice】
科目の記号/番号:ART312 単位:2
【キーワード】 英語、芸術教育研究、実践、論文
【科目の概要】 芸術表現の主題と媒体の多様化、作家と作品制作のグローバル化の動向に適した芸術教育論の研究と指導の実践をおこなう。その方法論は、美術と音楽作品について正解のない解釈と思考の多様性を学修することで感性を磨き、考える力をつけさせるコミュニケーション能力と自主性を重視し、全人格を育てる芸術教育指導を追求する。それぞれの研究テーマについて調査研究を実施し、教員の指導のもと、調査研究をふまえた美術、音楽、パフォーマンスのワークショップやプロジェクトを企画し、美術館、コンサートホール、学校などの芸術教育の現場にて関係者との打ち合わせなどを経て実施し報告レポートをまとめる。


感性教育論 【Theory of Aesthetic Mind and Body Education】
科目の記号/番号:ART314 単位:2
【キーワード】 感性、身体的経験、コミュニケーション
【科目の概要】 「感性」という概念の捉え方の変遷を通して、「感性教育」がどのように行われ来たのかを概観し、現在の社会情勢や教育状況などを踏まえながら、今後求められる感性教育について検討する。まず「感性教育とは何か」をテーマとし、芸術教育との関連を把握し、感性を育成する意義について洞察する。また、身体的経験として感性と身体とのつながりを理解し、芸術による教育に限定されない感性教育のあり方を知る。芸術教科だけでなく、他教科においても感性教育の要素があり、他者とのコミュニケーションを図ることで、学習の中で身体を通して感性の教育を行っていることを認識する。広い視点で、新たに「感性教育」について再考察する。


民族音楽概説 【Introduction to Ethnic Music】
科目の記号/番号:MUS312 単位:2
【キーワード】 民族音楽、生活・習慣、共同体、声、楽器
【科目の概要】 世界に多様な音楽が存在することを知り、その多様性の様態や社会的文化的背景を理解するとともに、幾つかの民族音楽について理解を深めることで、さまざまな民族音楽を理解するための基礎的基本的な知識を得て、視聴視聴力・思考力・判断力を養い、自己の価値観をもてるようになることを目的とする。


音楽科指導法 IV 【Teaching Method of Music IV】
科目の記号/番号:SUBP312 単位:2
【キーワード】 音楽教育、学習指導要領、専門音楽
【科目の概要】 本講義の前半は、学習指導要領の目標・内容・指導方法・評価について理解し、さらに、専門科目としての音楽科(音楽理論、音楽史、演奏研究、ソルフェージュ、声楽、器楽、作曲、鑑賞研究)の目標・内容・内容の取扱い・指導方法・評価について理解することを目的とする。後半は、平成21年告示の学習指導要領で求められている、日本の郷土や伝統音楽の教材化について、理論的な背景をおさえつつ実践的に体験しながら教材研究の方法や学習指導案の作成の方法、授業の方途(模擬授業)について学ぶことを目的とする。


美術科指導法 II 【Teaching Method of Art II】
科目の記号/番号:SUBP320 単位:2
【キーワード】 造形教育、美術教育
【科目の概要】 『美術科指導法Ⅰ』の学修をもとにして、中学校「美術科」のカリキュラム構想から授業運営まで、その理念や方法を理解し自ら美術科の教科経営に関する実践的な基礎力を身につける。中学校美術科カリキュラムの構造や設計方法を理解し、グループ学習で年間指導計画を作成することや、美術科の授業づくりを探求し、題材の構想から指導計画の立案および評価、指導案作成など実践的な題材開発について、ディスカッションなどを含めて体験的に学び、教科指導の実践力を高める。


芸術教育研究 II 【Arts Education Research II】
科目の記号/番号:ART417 単位:2
【キーワード】 創作、演奏、論文、教育研究
【科目の概要】 『芸術教育研究Ⅰ』での設定テーマに基づき、これまでの学修成果をさらに発展させる。自ら立てた設定テーマ・計画を再度見直し、論文執筆および表現活動を行う。論文執筆では、客観的事実や文献をもとに研究として自分のもてる言語で表現でき、論理的な論文執筆ができるよう指導する。表現活動では、美的体験を重ね、創造的な表現を行いながら自らの美的価値観を表出するとともに普遍的な価値を付随させられるよう指導する。上記の指導を通して、表現活動をそれぞれの専門教科において教材として捉えたときの意義や教材化の方法を検討する。「教職に関する科目」と「教科に関する科目」を統合的に捉え、理論と表現の双方を追求する。


芸術教育研究 III 【Arts Education Research III】
科目の記号/番号:ART414 単位:2
【キーワード】 創作、演奏、論文、卒業研究
【科目の概要】 芸術教育に関連する学修の集大成である。『芸術教育研究Ⅰ/Ⅱ』を踏まえて、各自の専門教科、得意分野における論文執筆および表現の指導を行う。芸術教育の基礎的知識を理解していることを前提に、研究をすすめ、最終的に公の場にて発表を行う。毎回、各自の作業を報告し、個別指導を受けるとともに、公開するための準備を含めた計画を練り、一つのチームとして恊働作業を行う。「教職に関する科目」と「教科に関する科目」を統合的に捉え、理論的側面と表現の側面の双方を洗練させる。