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玉川大学    工学部科目    機械情報システム学科科目群    発展科目

設計製図 I 【Design Drawing I】
科目の記号/番号:MENG212 セメスター:4S 単位:1
【キーワード】 設計製図、機械要素、材料力学、機械力学、設計計算
【科目の概要】 新しい機械が欲しくなった場合、いろいろな部品を使って、必要な働きを実現する形を作って行く。新しい機械の形を作ることを「設計」、それを図面で表すことを「製図」と呼ぶ。本講義では、機械設計の手順、設計計算のやり方など機械設計の基礎を学ぶ。課題を解決する機械を設計し、計画図を作成する。合わせて、設計計算を行う。


工業材料学 【Engineering Materials】
科目の記号/番号:MENG312 セメスター:6S 単位:2
【キーワード】 鉄鋼、種々金属の性質
【科目の概要】 機械の設計技術者は、設計した製品が課された使用条件下で壊れることなく、十分にその性質を発揮し性能を保つように、機構や寸法ばかりでなく、機械構造部材の材料を注意深く合理的に選ばなければならない。それには金属材料の知識が不可欠である。金属は、機械製作をはじめとして工業の分野でいろいろに使われており、本講義では、使用する条件を考えながら、鉄鋼をはじめ種々の金属の性質に関して、基礎を概説する。


電子回路 I 【Electronic Circuits I】
科目の記号/番号:ENGR216 セメスター:4S 単位:2
【キーワード】 ダイオード、トランジスタ、動作解析、バイアス回路
【科目の概要】 電子回路は、抵抗、コンデンサ、およびインダクタンスの受動素子に、ダイオード、トランジスタなどの能動デバイス素子を組み合わせたものである。主に、回路理論の基本的な考え方をトランジスタ回路に適用して、動作解析の仕方を理解する。アナログICの基本であるオペアンプ回路、ディジタル回路の基礎となるトランジスタのスイッチング機能、アナログとディジタルの接点であるAD及びDA変換素子についてもふれる。


電子回路演習 I 【Exercise of Electronic Circuit I】
科目の記号/番号:ENGR218 セメスター:4S 単位:1
【キーワード】 ダイオード、トランジスタ、動作解析、バイアス回路
【科目の概要】 電子回路は、抵抗、コンデンサ、およびインダクタンスの受動素子に、ダイオード、トランジスタなどの能動デバイス素子を組み合わせたものである。主に、回路理論の基本的な考え方をトランジスタ回路に適用して、動作解析の仕方を理解するために数値解析を行う。


電子回路 II 【Electronic Circuits】
科目の記号/番号:ENGR313 セメスター:5S 単位:2
【キーワード】 半導体デバイス、発振回路、演算増幅回路、デジタル回路
【科目の概要】 電子回路を学習するための基礎は、回路基礎の考え方やデバイスの特性を知り、基礎的な電子回路の構成原理と機能を理解することである。各種類の電子回路の基礎となる回路の考え方ならびに半導体デバイスの回路的な扱い方を中心にデジタル回路まで講義する。


電子回路演習 II 【Exercise of Electronic Circuit II】
科目の記号/番号:ENGR315 セメスター:5S 単位:1
【キーワード】 半導体デバイス、発振回路、演算増幅回路
【科目の概要】 電子回路を学習するための基礎は、回路基礎の考え方やデバイスの特性を知り、基礎的な電子回路の構成原理と機能を理解することである。各種類の電子回路の基礎となる回路の考え方ならびに半導体デバイスの回路的な扱い方を学ぶために数値解析を行う。


論理回路 【Logic Circuits】
科目の記号/番号:ENGR317 セメスター:5S 単位:2
【キーワード】 ブール代数、論理ゲート、論理台数、組み合わせ回路、順序回路
【科目の概要】 論理回路は、ブール代数(論理演算)を行う回路である。コンピュータ内部での数の表現(2進数)と各種計算の原理、論理代数や論理関数など‘0’と‘1’からなる数学とその性質、組合せ回路、順序回路の状態遷移の概念など、情報科学において必要となる基礎事項の理解に重点を置いて講義を行う。デジタル回路の基礎を、スイッチング素子の具体例より考察をし、論理ゲートと論理代数、組み合わせ回路、順序回路、等について学ぶ。


ロボティクス概論 【Introduction to Robotics】
科目の記号/番号:MENG215 セメスター:3S 単位:2
【キーワード】 ロボット概論、運動、知覚、制御、計画、対話、認知
【科目の概要】 ロボットは日本が得意とする技術であるが、ロボットとは何かということについては、あまり正確には知られていない。本講義は、ロボットとはどういう機械・存在であるのか、それは今後はどのように変化し、社会に溶け込んでいくのか、事例を紹介しつつ解説していく。また運動、知覚、制御、計画、対話、認知などといったその構成要素と要素機能について解説し、今後のロボット関連科目のための基礎とする。


機構学 I 【Mechanism I】
科目の記号/番号:MENG217 セメスター:3S 単位:2
【キーワード】 メカニズム、リンク機構、カム、歯車、ベルト・プーリ
【科目の概要】 メカトロニクス機器を構成する、各種メカニズムについて、個々の部品の役割、構造、種類、原理を説明し、機械系と電気系がどのように結合して、メカトロニクス機器を構成しているかを解説する。


機構学 II 【Mechanism II】
科目の記号/番号:MENG214 セメスター:4S 単位:2
【キーワード】 機構と解析法、センサ、アクチュエータ、ロボット運動制御
【科目の概要】 いろいろな機械やロボットは、単純な直動、回転の運動を基本として、これらを組み合わせて、センサ情報に用いたマイコン指令により、望みの動作を実現している。メカトロニクスは、機構学、センサ工学、電気・電子工学をベースとして、制御工学、情報工学までを含む、総合的な学問である。本講義では、主要な機構とその解析方法、センサ、アクチュエータの種類と原理、マイコン、さらに、ロボット機構やロボット運動制御などについて学ぶ。


量子情報概論 【Introduction to Quantum Information】
科目の記号/番号:PHYS211 セメスター:3S 単位:2
【キーワード】 量子力学、量子暗号
【科目の概要】 量子力学とそこで使われる数学の基礎について、演習を繰り返すことにより身につける。またそれらを応用して量子暗号の原理について学ぶ。量子暗号はどのような量子力学の原理に基づいているか、またどのようなアルゴリズムで動作しているかが、理解できるようになる。


PBL III 【Problem Based Learning III】
科目の記号/番号:ENGR225 セメスター:3S 単位:1
【キーワード】 オリジナルロボットの製作、ソーラーカーボディの製作
【科目の概要】 具体的な問題の設定・解決を通して関連技術を体得すると共に、チームによる自主的な立案、製作、発表の過程を通して、コミュニケーション力、企画力を培うことを目的とする、問題解決型学習(PBL)を行なう。ロボットをテーマとした場合、設計したオリジナルロボットの製作に重点を置く。材料加工から組立て、設計時の計算機シミュレーションと動作の比較を行う。また、マイコンプログラミングの基礎を学び、サーボモータ制御や画像処理プログラムの検討を行う。ソーラーカーの場合、炭素繊維にプラスチック材料を含浸、硬化させ、成形した複合材料-CFRPの扱い、CNC切削マシンによるマスターモデル設計・製作に主眼を置く。このほか、新しく理科教育に関して上記と同様の実践的演習を行う。


代数学 II 【Algebra II】
科目の記号/番号:MATH313 セメスター:5S 単位:2
【キーワード】 三次・四次方程式、ガンマ関数、開平方、無理数
【科目の概要】 代数学のさまざまな話題についての講義を行う。三次・四次方程式の解の公式、ベルヌーイ数、ガンマ関数、開平法、πやeの無理数性や近似値など、予備知識の不要な話題を選ぶ。方程式に解の存在することを示すのは具体的に解を見つければよいが、解の存在しないこと(または見つかった解以外に存在しないこと)を示すのは大変な場合が多い。例としてフェルマーの大定理の最も簡単な部分を学ぶ。中学・高校で学ぶ内容以外にも代数学にはいろいろな分野があることを、またそれらの発展があることを知り、かつ理解することを目標とする


複素解析 I 【Complex Analysis I】
科目の記号/番号:MATH315 セメスター:5S 単位:2
【キーワード】 コーシーの積分定理、様々な積分公式、留数
【科目の概要】 複素関数論の初歩を学ぶ。複素関数論は実関数の定積分の計算への応用から生まれたと言われるが、理論そのものが明快であり、変数を複素数にまで拡張することで実関数に関する性質をすっきりした形で理解することが出来る場合も少なくない。この講義ではまず複素関数の定義、その連続性、微分可能性、積分法について学ぶ。次に、関数を正則性が満たされるものに限定し、その性質を調べてゆく。この際、複素関数論において最も基本なコーシーの積分定理が導入される。さらに、この定理より導かれる応用上有益なさまざまな積分公式、また留数などについて学習する。本講義では複素関数に関する基本的な概念を学ぶと同時に計算法を習得することを目標にする。


フーリエ解析 【Fourier Analysis】
科目の記号/番号:MATH213 セメスター:4S 単位:2
【キーワード】 不規則信号、フーリエ変換、フーリエ解析、高速フーリエ変換
【科目の概要】 フーリエ解析は、機械工学・情報工学をはじめとする理工学の広範な分野で重要な数学的手法となっている。本講義は、機械情報システムの専門を学ぶうえで必要となるフーリエ解析の概念と手法を習得することを目的とし、十分な演習を交えながら講義する。まず、周期信号を取り扱うための数学的概念と手法を学ぶ。次に非周期信号および不規則信号を取り扱うためのフーリエ変換の手法を修得する。さらに、コンピュータを用いてフーリエ解析を遂行するために必要となる離散的フーリエ変換の概念と高速フーリエ変換のプログラミング手法についても言及する。


工学専門実験 I 【Engineering Technical Experiments I】
科目の記号/番号:ENGR220 セメスター:4S 単位:1
【キーワード】 引張試験、温度計測、危険速度、アナログ回路、ディジタル回路、マイコン
【科目の概要】 機械工学および電子情報工学の基礎となる諸現象や測定法を体験により修得し、将来の実験研究に対処しうる基礎能力を養成する。これにより座学講義で学んだ内容を実験を通してさらに充実させ、学習効果の向上をはかる。また、実験報告書のまとめ方、専門用語の使い方を学ぶ。実験内容は機械系では、材料加工、熱流体、計測制御関係のテーマ、電子情報系では、アナログ/ディジタル回路の実験とマイコン用C言語を用いたソフトウェア実習のテーマを学習する。


設計製図 II 【Design Drawing II】
科目の記号/番号:MENG315 セメスター:5S 単位:1
【キーワード】 機構、リンク、摩擦伝動、歯車、巻き掛け伝動
【科目の概要】 いろいろな機械やロボットは、単純な直動、回転の運動を変換、伝達し、組み合わせて、複雑な運動を実現している。機構(メカニズム)は、このような単純な運動を望みの複雑な運動に変換するしくみである。本講義では、リンク機構、摩擦伝動機構、歯車機構、巻き掛け伝動機構など主要な機構とその解析方法などについて学ぶ。


流れの力学 【Fundamentals of Fluid Dynamics and Engineering】
科目の記号/番号:MENG317 セメスター:5S 単位:2
【キーワード】 流体静力学、理想流体、流体運動の力学、連続の式、ベルヌーイの式、運動量保存則
【科目の概要】 流体とは液体(水など)と気体(空気など)の総称であり、物体や機器内外の流れおよびそれによって生ずる力、運動等を研究するのが流体工学である. 本講ではその基礎をなす流体静力学および理想流体(粘性および圧縮性を無視できる場合)の流れの力学について学ぶ。


計測工学 【Instrumentation and Measurement】
科目の記号/番号:ENGR319 セメスター:5S 単位:2
【キーワード】 計測、センサ、光、磁気、超音波、バイオ
【科目の概要】 センサとは、人間に例えるならば目は光を検出し、耳は音を聞き分け、鼻は匂いを嗅ぎ別け、舌は味を知り、手や皮膚は温度や硬さなどを感じるように感覚器官に対応する検出器のことである。センサは知能情報計測の入り口部分に当る。ここでは、計測の基礎、センサ電子回路、半導体・光センサ、磁気センサ、超音波センサなど、またアナログ、ディジタル信号処理回路などについて講義する。


制御工学 【Control Engineering】
科目の記号/番号:ENGR312 セメスター:6S 単位:2
【キーワード】 古典制御、現代制御、伝達関数、特性方程式、安定判別、状態方程式、最適制御
【科目の概要】 目指す対象について、そのものが持つ能力を最大限に発揮させたいと考えたとき、どのように働きかけたら良いかを理論的に突き詰めたものが制御工学である。その理論の基本となるフィードバック制御をメインに、初期に開発されたにも関わらず未だに実用性の高い「古典制御」や、その後さらに発展形として開発された「現代制御」について解説する。また、そこで使用される数学(ラプラス変換、フーリエ変換など)についても、応用できることを目指し、考え方を主体に解説する。


電磁気学 【Electromagnetic Theory】
科目の記号/番号:ENGR321 セメスター:5S 単位:2
【キーワード】 静電気、電流の磁気作用、電磁誘導、MAXWELLの式、電磁波
【科目の概要】 電磁気学の基本となっているMaxwellの式がどのような変遷を経て現在の姿になったか、その経緯の解説からはじめ、各種の環境、状況において物性関係式を交えてこのMaxwellの式と連立、状況に応じた適合式を作成し、それを解くとどのような電磁気学的性質がわかるかを具体的に解説する。その課程を通してこのモデル式の重要性を把握するのが本講義の狙いである。


電磁波工学 【Electromagnetic Wave Engineering】
科目の記号/番号:ENGR314 セメスター:6S 単位:2
【キーワード】 マックスウエルの方程式、電磁波解析、移動体通、衛星放送
【科目の概要】 身近にある携帯電話、テレビ、そして光ファイバーや通信無線LANなどでは電磁波技術が用いられている。この電磁波の応用について理解するために、高周波回路特有の考え方とマクスウェル方程式を用いた電磁波解析、電波伝搬の基礎やマイクロ波の測定法を学ぶ。次に導波管、マイクロストリップ線路、アンテナ及び光ファイバーの解析を行う。応用面では、移動体通信技術、衛星放送、レーダ、電子レンジなどの物体加熱、そして電磁波雑音の人体への影響などの電磁環境等の解説を行う。


PBL IV 【Project Based Learning IV】
科目の記号/番号:ENGR222 セメスター:4S 単位:1
【キーワード】 プログラミング技術の修得、ロボットコンテスト、性能試験
【科目の概要】 具体的な問題の設定・解決を通して関連技術を体得すると共に、チームによる自主的な立案、製作、発表の過程を通して、コミュニケーション力、企画力を培うことを目的とする、問題解決型学習(PBL)を行なう。ロボットをテーマとした場合、作成したロボットを制御するプログラミング技術の修得に重点を置く。サーボモータ制御による歩行や画像処理による物体認識などを実装し、ロボットコンテストにおける課題を解決することを目標にする。ソーラーカーの場合、Cで製作したものの性能試験および電装システムの機器組込マイコン制御プログラミングに主眼を置く。このほか、新しく理科教育に関する分野を追加し、上記と同様の実践的演習を実施する。


幾何学 II 【Geometry II】
科目の記号/番号:MATH411 セメスター:7S 単位:2
【キーワード】 曲面、ホモロジー群
【科目の概要】 端のない連結な曲面は完全に分類されている(向き付け可能な曲面である球面、トーラス、二穴トーラス……、向き付け不能な曲面である射影平面、クラインの壺……、に分類される)。これは1800年代の数学における著しい成果である。本講義ではこの分類定理の証明について学ぶ。数学的には曲面とは「二次元多様体」と呼ばれるもので、三次元多様体の分類は未解決である。その分類の道具の一つであるホモロジー群を曲面において学ぶ。さまざまな曲面の例とその性質を知ることから、一般的な曲面そのものを理解することを目標とする。


微分方程式 II 【Differential Equations II】
科目の記号/番号:MATH212 セメスター:4S 単位:2
【キーワード】 高階の定数係数線形微分方程式、連立微分方程式、冪級数
【科目の概要】 『微分方程式Ⅰ』で学んだことをさらに発展させる。『微分方程式Ⅰ』では解法、計算が中心であったが、ここでは理論的な取り扱いもおこなう。内容としては、高階の定数係数線形微分方程式と連立微分方程式および冪級数による解法を扱う。さらに、微分方程式の解の存在定理と一意性についてもふれる。目標の一つは、上記の微分方程式が解けるようになることである。さらに、解法を支える微分積分学・線形代数学の知識が実際にどう使われているか説明できるようになることも目標とする。その達成のため、解法の講義の中で 必要な微分積分学・線形代数学の説明も取り入れる。また、解法の定着のため、演習を数多く行う。


複素解析 II 【Complex Analysis II】
科目の記号/番号:MATH312 セメスター:6S 単位:2
【キーワード】 正則関数の冪級数展開、ローラン展開、リーマン面、等角写像
【科目の概要】 この講義では『複素解析Ⅰ』をさらに発展させた複素関数論の理論と、同時に、それに基づいた計算法を習得することを目標にする。より数学的に深く学んでいくこととなる。まず、正則関数の冪級数展開について学び初等超越関数との関係を考える。次に、これの拡張であるローラン展開について学ぶ。このときに、関数の特異点と留数、さらに複素関数論の実積分への応用についても学ぶ。実積分への応用では、実数の範囲では難しい定積分が変数を複素数に拡張することで、実に簡単に計算できる場合があることを体験する。また、多価関数から導かれるリーマン面や等角写像についても触れる。


確率統計学 II 【Probability and Statistics II】
科目の記号/番号:STAT212 セメスター:4S 単位:2
【キーワード】 母集団、平均値、比率、分散、仮説検定
【科目の概要】 『確率統計学Ⅰ』に引き続き「統計的鑑識眼」を獲得することを目標とする。まず、母集団から無作為に抽出された標本値を用いて、ひとつの母集団におけるデータの平均値、比率、分散、あるいは、二つの母集団における母平均差、比率差などのいわゆる母数の推定方法を学ぶ。次に、母集団の分布の特性または母数に関する仮説(帰無仮説という)を母集団から無作為抽出された標本値を分析することにより採択するかまたは棄却するかの判定をする、いわゆる仮説の検定の仕方を学ぶ。なお、推定、検定いずれも数多くの具体的な例題を用いて演習と並行して講義を進めていく。


機械情報システム I 【Intelligent Mechanical System I】
科目の記号/番号:MENG216 セメスター:4S 単位:2
【キーワード】 材料力学、機械力学、熱力学、流体力学、回路理論、電磁気学、電磁波工学
【科目の概要】 学科3年生への進級条件として課す必修科目である。機械系科目は、上記キーワードに挙げた「4力」の科目の基本に関する内容を徹底的に学習し、また、電気系科目としては、いわゆるLCRの受動素子を含む、直流・交流回路の基本と、電磁誘導を主体とする電磁気学、また電磁波や光の波動の伝搬の基本原理などを十分に理解することを目標としている。


CAD 【Computer-Aided Design 】
科目の記号/番号:MENG314 セメスター:6S 単位:1
【キーワード】 2次元CAD、設計製図、要素設計
【科目の概要】 設計図面を作成する上で、現在手書きの図面はほとんど無くなり、コンピュータで作成するCAD(Computer-Aided Designの略記)は機械の設計製図には不可欠なものとなっている。本講義では、CADの理解を深めると共に、実際に使いこなせるように習熟することを目標とする。『CADⅠ』では2次元CADを用いた設計製図方法について学ぶ。設計・生産へのコンピュータ支援の現状を解説した上で、使用する2次元CADについて説明し、基本的な実習で操作方法を習得した後、機械要素の設計製図を行う。


工学専門実験 II 【Engineering Technical Experiments II】
科目の記号/番号:ENGR323 セメスター:5S 単位:1
【キーワード】 粉末冶金、風洞実験、太陽電池、サーボモータ、触角センサ、歩行ロボット
【科目の概要】 『工学専門実験I』に引き続き、機械工学および電子情報工学の基礎となる諸現象や測定法を体験により修得し、将来の実験研究に対処しうる基礎能力を養成する。これにより座学講義で学んだ内容を実験を通してさらに充実させ、学習効果の向上をはかる。また、実験報告書のまとめ方、専門用語の使い方を学ぶ。実験内容は材料加工法、流体の特性、電池の特性、ロボットの基礎と制御などである。


情報通信システム 【Information and Communication Systems】
科目の記号/番号:ENGR325 セメスター:5S 単位:2
【キーワード】 分布定数回路、伝送線路方程式、電磁波伝播特性、衛星通信
【科目の概要】 全世界をおおうディジタル化情報通信ネットワークを理解するためには、それらを支えている各種情報通信技術を知る必要がある。このため本講義では、情報の量的扱いや標本化と符号化の基礎を講義した後、有線伝送と無線伝送の基本となる分布定数回路と伝送線路方程式、電波伝搬の特性、衛星通信の概要について講義する。そして、デジタルネットワーク、ネットワークアーキテクチャ、通信プロトコル、LANとインターネットの基礎概念について講義する。


組込システム 【Embedded System】
科目の記号/番号:ENGR327 セメスター:5S 単位:2
【キーワード】 マイクロコンピュータ組み込み回路、モータ制御、画像処理
【科目の概要】 近年、車や家電製品、携帯電話などマイクロコンピュータを組込んだ機器が身近になっている。本授業では組込プログラミング技術を演習を通じて基礎から学ぶ。講義ではマイクロコンピュータによる制御のための基礎理論を説明し、Linux系のリアルタイムOSを例にリアルタイムスケジューリングについて学ぶ。組込技術の基礎知識を学ぶとともに、二足歩行ロボットを題材としてモーター制御や画像処理などの組込技術を、実習を交えることにより身に付けることを目標にする。


伝熱科学 【Heat Transfer Science】
科目の記号/番号:MENG316 セメスター:6S 単位:2
【キーワード】 環境、エネルギー有効利用、伝熱工学、熱伝導、熱放射、対流
【科目の概要】 環境問題に関連して、エネルギーの効率的な利用の重要性が言われてきており、エネルギーの代表的な形態の一つである熱に関する基本的なことを学んでおくことは重要である。伝熱とは熱が高温の物体から低温の物体へ移動する現象であり、伝熱科学では、その中でも「熱の移動の速さ」をメインに取り扱う。本講義では、熱伝導、熱放射、対流などの伝熱科学の基礎を学ぶとともに、エネルギーの有効利用について考える。伝熱とは熱が高温の物体から低温の物体へ移動する現象であり、伝熱工学では熱の移動の速さを取り扱う。本講義では、熱伝導、熱放射、対流などの伝熱工学の基礎を学ぶとともに、エネルギーの有効利用について考える。


振動工学 【Oscillation Engineering】
科目の記号/番号:MENG412 セメスター:8S 単位:2
【キーワード】 防振、制御技術、低自由度系、振動解析
【科目の概要】 機械力学で若干触れた振動現象について、より詳しく学ぶ。振動は、うまく使えば非常に有効な手段の一つとなる代わりに、一つ間違うと、致命的な欠陥の原因となってしまう、機械工学にとっては重要な現象の一つである。従来大型の機械、構造物に対して振動工学は防振、制振技術の背景となる学問として役に立ってきた。これに対しOA機器等のメカトロニクス機械では、高速高精度の位置決め制御技術の要請から機械設計に直接かかわる学問として不可欠のものとなっている。複雑な機械の振動を学ぶためには低自由度系の振動解析手法の修得が基本となり本講義もこれに基づき、基本的な事項を網羅する形ですすめていく。


バイオ機械 【Bioengineering】
科目の記号/番号:IS311 セメスター:5S 単位:2
【キーワード】 生体信号と機能、情報伝達系、運動制御系、生体の分子的基盤
【科目の概要】 生体は、高度な機能を果たす情報及び制御系として進化を遂げてきた。この生体系は一種の複雑系と考えられ、現在まさに方法論も含めて研究途上の最先端の学問である。これら生体系の情報処理機構や運動制御機構の原理を解説すると同時にこれらを構成する構造の分子基盤を概観する。またこの洗練された生体機構の原理の工学的応用の可能性も模索する。


人工知能 【Artificial Intelligence】
科目の記号/番号:IS313 セメスター:5S 単位:2
【キーワード】 音声画像、自然言語、ニューラルネットワーク
【科目の概要】 人工知能は、さまざまな人間の知的活動を計算機上で実現することを目指した研究分野である。人工知能は基礎理論としての論理学、言語学、心理学、認知科学から、知識情報処理の基盤としての知識の表現、獲得、学習、推論、管理、さらには知識ベース・システム、エキスパート・システム、音声や画像の理解、自然言語理解、ニューラルネットワークなどの内容が含まれる。本講義では、これらの基本的な考え方や理論から、実際の応用例までを講義する。


代数学Ⅲ 【Algebra III】
科目の記号/番号:MATH314 セメスター:6S 単位:2
【キーワード】 平方剰余、解析的整数論、整数論
【科目の概要】 体系的な代数学とその応用について準備から学ぶ。平方剰余、解析的整数論の初歩など整数論の中で比較的容易な話題を選んで講義を行う。準備は抽象的であり退屈に思えるが、自分のものとすれば大変な威力を発揮する。一見全く別の話と思えることを統一的に把握でき、それが本質的な理解につながることを実感して欲しい。代数学の体系的な理論の例を理解しそれを応用した計算を行えることを目標とする。


ベクトル解析 【Vector Analysis】
科目の記号/番号:MATH317 セメスター:5S 単位:2
【キーワード】 勾配、発散、回転、線積分、面積分
【科目の概要】 解析学と線形代数が融合された数学がベクトル解析である。電磁気学、流体力学、熱力学等のために生まれた応用数学の1つであるが、現在では多様体上の解析学として現代数学の1分野となっている。ここでは、内容を古典的な取り扱いに限定し、ベクトル解析において最も基本的な勾配、発散、回転の概念を把握し、線積分、面積分について一通りの知識を吸収できるように講義する。ベクトル解析の応用範囲はきわめて広く、理工系の専門分野を学ぶ際、必ず必要となる数学である。本講義では、将来の学習で最も重要となる基本概念の意味を理解し、その上で基本的な計算法を身につけることを目標とする。


職業指導 I 【Guidance for Occupation I】
科目の記号/番号:SUBP223 セメスター:5S 単位:2
【キーワード】 キャリア開発、職業上の自己実現、進路指導、経済社会
【科目の概要】 ニートやフリーターの増加等若者の職業観・勤労観の希薄化が問題となっている。生き方そのものとしての「キャリア開発と職業上の自己実現」を目標に、学校教育の中で自らのキャリアを形成し自己実現を図る基本と方策を追求していく。その過程では進路指導の課題と、経済社会や企業の変化と対応にも視野を拡げ、キャリア教育の原理を論じる。


幾何学 III 【Geometry III】
科目の記号/番号:MATH412 セメスター:8S 単位:2
【キーワード】 滑らかな曲面、曲率、石鹸膜の作る曲面
【科目の概要】 滑らかな曲面とその曲率についての講義を行う。これは微分幾何学という分野である。曲面の曲率は曲線の曲率よりもよい性質を持つこと(ガウスの驚異の定理)、曲率の積分が連続変型で不変でその値は『幾何学Ⅱ』で学んだオイラー数に比例すること(ガウス・ボンネの定理)などを学ぶ。一般には微積分を駆使せねばならず計算が大変なので、特殊な場合として球面と、球面と逆の一定の曲率を持つ双曲空間と、滑らかな曲面の極限である多面体について詳しく考察する。また石鹸膜の作る曲面(極小曲面)にも触れる。これは端を固定したときの面積が最小となる曲面である。さまざまな曲面の気分をつかみ計算もできるようになることを目標とする。


職業指導 II 【Guidance for Occupation II】
科目の記号/番号:SUBP218 セメスター:6S 単位:2
【キーワード】 職業観・勤労観の形成、職業選択能力の育成・指導、体験、模擬
【科目の概要】 『職業指導I』を受けて、主として高等学校における職業指導にかかわる進路指導を実践的に学ぶ。進路指導は「人生設計」や「人間としての生き方」を吟味し援助する指導であり、その中で望ましい職業観・勤労観の形成と職業選択能力の育成の指導・援助は不可欠である。そこで体験活動や模擬授業、討論等の活動を通して職業指導力を身につける。


流体力学 【Fluid Dynamics and Engineering】
科目の記号/番号:MENG318 セメスター:6S 単位:2
【キーワード】 実在流体、粘性流体、管内流れ、外部流れ、流体機械、ナビエ・ストークスの方程式
【科目の概要】 流れの力学を基礎として、実在の粘性流体の力学について学ぶ。具体的には層流と乱流、管内流れにおけるエネルギー損失、流れの中に置かれた物体に作用する力(圧力とせん断力、揚力と抗力)、揚力の発生メカニズムなどについての理解を深める。本講義で学ぶことによって、エネルギー損失の少ない効率的な配管設計・流体抵抗の少ない形状決定や実際に発生する流体現象の分析に対する基本的な対処が可能となる。講義ではあるが演習問題等によって理解を確認しつつ進める。さらに、ナビエ・ストークスの方程式および、これによって解析可能な流れへの適用例について学ぶ.


インターンシップ 【Internship】
科目の記号/番号:COPR211 セメスター:6S 単位:1
【キーワード】 実習、企業、体験
【科目の概要】 学内では修得できない生産現場を体験することにより、技術者としての資質を高めることが目的である。現場の知識、経験を通じて機械工学や電子情報工学がいかに応用されているかを学ぶとともに生産の意義を知り、それを支える責任感や協調性を体得する。実習先企業において指導の下に、生産ラインの一作業を担当したり、あるいは設計や実験の手伝いを行いながら、生産現場の実際を体験する。実習は原則として夏季休暇中に学外の企業で所定の期間行う。実習後に実習内容を報告書にまとめて提出する。


機械情報システム II 【Intelligent Mechanical System II】
科目の記号/番号:MENG320 セメスター:6S 単位:2
【キーワード】 材料力学、機械力学、熱力学、流体力学、回路理論、電磁気学、電磁波工学
【科目の概要】 学科4年生への進級条件として課す必修科目である。機械系科目は、上記キーワードに挙げた「4力」の科目の応用に関する内容を徹底的に学習し、また、電気系科目としては、いわゆるLCRの受動素子を含む、直流・交流回路の応用と、電磁誘導を主体とする電磁気学の応用面、また電磁波や光の波動の伝搬の応用などを十分に理解することを目標としている。